『覚悟のススメ』とは?
『覚悟のススメ』
1996年にOVA化
今回の記事では、こちらのOVA版を中心にして、コンテンツの魅力を紹介していきたいと思います。
OVA版『覚悟のススメ』とあらすじ
核戦争によって環境汚染した近未来が物語の舞台。生き残った人類は、『戦術鬼』と呼ばれるミュータントの脅威に怯える日々を過ごしていました。
そのような世界でも教育機関は機能しており、僅かに生き残った子供たちが通う『逆十字学園』。ある日、そこに葉隠覚悟という転入生がやってきました。その端正な雰囲気から、たちまちクラスメイトから注目を集める葉隠覚悟。しかし、その日の放課後、そんな普通の学園生活を壊すかのように、クラスメイトが戦術鬼に襲われ、絶体絶命の危機に迫られていました。そんな窮地に現れたのは、黒い鎧で全身が覆われた武者。その圧倒的な強さで戦術鬼をたちまちのうちに退治してしまうのでした。
鎧武者の正体は、転校生・葉隠覚悟。最強の格闘技『零式防衛術』を体得し、強化外骨格『零』をまとって、人類や正義のために戦い続ける戦士だったのです。
OVA版『覚悟のススメ』の本編動画
OVA版『覚悟のススメ』の魅力とは?
主人公の真面目なキャラクター性
『覚悟のススメ』の主人公である葉隠覚悟はとにかく真面目。常に弱者の味方というポジションで立ち回り、目標に向かい、一直線に向かっていくタイプです。格好や態度・話し口調といったところも真面目そのもので、その真面目ぶりはWikipediaにも記載されているほどです。
他の漫画・アニメ作品でも、なかなか類を見ない真面目なキャラクター性に、思わず惹き寄せられてしまいます。その魅力を掘り下げてみると、高校生なのに、中高年・お年寄りのような堅物さがあり、そこのギャップが面白いのだと思います。
戦闘術と甲冑による格好良さ
男子の好奇心をくすぐるポイントとして、最強の格闘術といった要素、強化外骨格といった甲冑を纏う要素も大きいでしょう。
旧日本帝国軍によって編み出された『零式防衛術』というネーミングも格好良いですよね。戦時中、最強の戦闘機と言われた”零戦”をモチーフにしていることも伺えます。そのうえで戦術鬼と呼ばれる化物をも一撃で葬ってしまう破壊力も、よく少年向けの漫画・アニメに登場する必殺技そのもので痺れます。
戦闘術といった要素に加え、さらに、甲冑を纏うスタイルも少年の心を刺激してくれます。少年ジャンプに連載され、アニメ化されたコンテンツ『聖闘士星矢』にも通じるものがありますよね。強化外骨格には意思があるところも、『聖闘士星矢』に登場するの聖衣(クロス)と類似しています。
エッチなアダルト要素も嬉しい
少年誌の中でも週刊少年チャンピオンに掲載されていた『覚悟のススメ』。どちからというと、週刊少年チャンピオンはアダルト要素に寛容なイメージがあり、その中でも『覚悟のススメ』は性的要素を積極的に打ち出していました。
主人公・葉隠覚悟の兄である葉隠散は、男性のはずなのに、身体的な特徴は女性そのものといった感じです。葉隠覚悟の敵として登場する戦術鬼に関しても、全裸の女体をモチーフにしたもの、男性を淫らに誘惑する美しい女性といったもの等、性的要素を打ち出したデザインが多いのも特徴といえるでしょう。
原作者が少年の読者・視聴者に対し、サービスカットといったものを少し意識しているのかもしれませんね。
OVA版『覚悟のススメ』まとめ
青年・少年に受ける要素を多分に含んだ『覚悟のススメ』。戦術鬼と呼ばれる化物との戦いに比重を置き、バトル展開で熱い気持ちになれるコンテンツです。旧日本帝国軍によって編み出された零式防衛術という格闘術、意思をもつ甲冑・強化外骨格という要素も魅力的で、ヒーローものに見られるようなポイントを上手に押さえていますよね。
そして、少年たちにはちょっぴり刺激が強すぎるのかもしれませんが、エッチな性的描写も『覚悟のススメ』には欠かせない魅力のひとつです。少年が成長していく過程で、一つずつ階段を登っていくという部分で、過激すぎずも、エッジが効いているというレベルになっています。
記事内にOVA版『覚悟のススメ』の本編動画も掲載していますので、ぜひご覧になって、その面白さを存分に堪能なさってくださいね。