ポパイの英語遊び(ファミコンソフト)の概要
ファミコンソフト【ポパイの英語遊び】は1983年の11月22日に、任天堂から発売されたゲームです。
ファミリーコンピューターが任天堂から発売されたのが同年の7月15日なので、ファミコン初期に登場したゲームの一つに数えられます。
ジャンルとしてはアクションゲームという側面もありますが、あえて言うなら「教育ゲーム」や「知育ゲーム」と呼べる、当時のゲームでは非常に珍しい内容になっています。
ポパイの英語遊び(ファミコン)のゲーム内容
ポパイの英語遊びは、タイトルの通り漫画「ポパイ」のキャラクターが登場するゲームとなっています。
まずは、プレイ動画をご覧ください。
ポパイの英語遊び(ファミコン)の基本ルール
ポパイの英語遊びの基本的なゲーム内容は非常にシンプルで
.画面中央に現れる日本語の意味を持つ英単語に「使われるアルファベット」を埋める
ただ、それだけのゲームとなっています。
また、詳しくは後述しますが「word catcher」という二人プレイモードの場合は、ゲーム性が少し異なります。
word catcherモードでは、オリーブ(ヒロイン)が投げるアルファベットを拾いながら、どちらが正しい英単語を早く作れるかを競うゲームで遊ぶ事ができます。
ポパイの英語遊び(ファミコン)のエンディングについて
ポパイの英語遊び(ファミコン)は、1プレイあたり全10問の英単語に挑戦できるようになっていて、最高得点は1万点(1問正当で1000点)に設定されています。
間違ったアルファベットを選択する毎に-100点のペナルティとなり、10回間違うと自動的に次の問題へと進んでしまいます。
また、ギブアップ(?を選択する事で無得点で正解が表示される)した場合も、得点を得ることが出来ません。
このようなルールの中で、最終的に8000点以上をキープするとポパイとオリーブをハートが包み込み、祝福する画でエンディングを迎えることが出来ます。
尚、8000点未満ではハートがブルート(敵)に壊されてしまい、5000点を下回った場合にはオリーブが連れ去られてしまうエンディング画面になってしまいます。
ポパイの英語遊び(ファミコン)のゲームモード
ポパイの英語遊びは、以下の3つからゲームモードを選択して遊ぶ事が出来ます。
1.WORD PAZZLLE A
WORD PAZZLLE Aモードが基本モードとなっていて、問題文に日本語訳のカタカナ表記が出るので、対応する英単語に使用されるアルファベットを選んで高得点を目指すゲームとなっています。
尚、モードを選んだあとに6種類のカテゴリを選択する事が可能で
・ANIMAL⇒動物など生き物を表す問題が出題される
・COUNTRY⇒国名を表す問題が出題される
・FOOD⇒食べ物や食材を表す問題が出題される
・SPORTS⇒スポーツを表す問題が出題される
・SCIENCE⇒科学に関連する問題が出題される
・OTHER⇒その他の様々な言葉を表す問題が出題される
得意なジャンルや、苦手なジャンルなど任意で出題傾向を選んで学習出来る様に配慮されています。
2.WORD PAZZLLE B
基本的にモードAと同じですが、ヒントとなる日本語訳が表示されないので「文字数」を頼りに問題を解く必要があるモード。
難易度が異次元で、同じ文字数で考えられる英単語が複数あると運ゲーになってしまう事も。
3.WORD CATCHER
二人プレイ専用モード。
WORD PAZZLEとは異なり、中央上部に居るオリーブがランダムに投げるアルファベットを集めて英単語を相手より早く完成させる事を競うモード。
1P側はポパイを2P側は敵役のブルートをそれぞれ操作して、先に5個の英単語を完成させた方が勝利となります。
ポパイの英語遊び(ファミコン)の評価や売り上げについて
ポパイの英語遊びが登場した1983年は、同作品を含めて合計7タイトルのソフトが発売されました。
ポパイの英語遊び(ファミコン)は売れたのか
ポパイの英語遊びと同時期に販売されたソフトの中には、「麻雀」や「ベースボール」などミリオンヒットを記録した伝説のファミコンソフトもありました。
しかし、残念ながらポパイの英語遊びが歴代売上ランキングに顔を出す事は無く、メガヒットとはいかなかったようです。
ポパイの英語遊び(ファミコン)の評価は意外に高い!
ランキング圏外で、他のゲームと比べると異色なポパイの英語遊びは、さぞかし評価が低いのでは?と思いがちですが、実は後年になりレトロゲームとして高い評価を得ています。
まとめ
ポパイの英語遊びは、任天堂が「教育ゲーム」という新たなジャンルに挑戦したアグレッシブなソフトでした。
ゲーム=遊びという概念を覆して、ゲームを通して学べるソフトというコンセプトは、時代を先取りし過ぎていたのかもしれません。
しかし、レトロゲームとして令和となった現代では高く評価される事も多く、隠れた名作の一つとなっています。
出題される英単語の中にはかなり難しい単語も含まれているため、大人となった今でもプレイする事で英語力が向上するかもしれませんよ。
以上、ファミコンソフト「ポパイの英語遊び」について振り返ってみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。