北斗の拳ファミコン版発売時期
人気タイトル【北斗の拳】については、説明の必要が無い程に有名な少年漫画です。
後にジャンプ第一次黄金期と呼ばれる1980年代前半に、同紙の人気漫画として不動の地位を獲得して、少年のみならず当時の中高生や社会人まで熱狂した格闘漫画の金字塔です。
ゲーム化されたのは連載開始(1983年)から3年後の1986年、タイトル名はそのままズバリ【北斗の拳】で、東映動画より発売されました。

北斗の拳ジャンプ表紙
アマゾン
北斗の拳ファミコン版の人気や評判・売上について
ファミコンやスーパーファミコンでは、人気アニメや芸能人を起用したいわゆるタイアップ商品が多く製作されていました。
そうしたタイアップ商品には、元ネタの人気頼みで内容は・・という作品も多く、貴重なお小遣いを使って購入するか思い悩んだ方も多いのではないでしょうか?
北斗の拳がゲーム化された際も、購入を迷った少年はとても多かったと思いますが、ゲームとしての評価や評判はどうだったのでしょうか。
ゲームとしての人気や評判は意外に高かった
ファミコンには数多くの迷作、言い換えればクソゲーが存在しましたが、北斗の拳はゲームとしての評判も意外に高く、思い出のゲームとして挙げる人も少なくありません。
ファミリーコンピュータMagazineが行った読者投票による評価では、30点満点中19.41点を獲得しており、ゲームの完成度としても及第点だった事が判ります。
北斗の拳ファミコン版はどれだけ売れた?
原作の人気やアニメ化されて人気が更に加速した事も手伝って、ファミコン版北斗の拳は累計売上で150万本以上というミリオンヒットを記録しています。
あの人気シリーズ「ドラゴンクエスト」の第一作が150万本の売り上げと言われている事から、いかに北斗の拳が人気だったのかが判りますよね。
北斗の拳ファミコン版プレイ動画
ファミコン版北斗の拳は横スクロールで展開するアクションゲームです。
次々と襲いかかる敵を撃破しながら、各ステージで待ち受けるボスを倒しクリアを目指していきます・・・
このように文字で説明するよりも、実際にプレイ動画を見た方がどのようなゲームなのかがよく判ります。
独特な世界観で展開される北斗の拳は、かなりインパクトのあるゲーム内容となっていますよ。
上記動画を見ると判りますが、最速でクリアするまでにかかった時間は【10分程度】です。
非常に短い内容のゲームとなっていますが、実はクリアするのは至難の業で当時の小学生を苦しめました。
北斗の拳ファミコン版の激ムズポイント
上級者なら、10分程度でクリア出来てしまう北斗の拳ですが、実は難しいと言われるポイントがいくつかあります。
多勢に無勢・・迫りくるザコが大過ぎ問題
一つ目のポイントは、ステージに出てくるザコ敵の数です。
原作では無敵とも思える北斗神拳ですが、ゲームとなれば話は別。
数の暴力はゲームの世界ではケンシロウを苦しめる材料の一つとなっています。
飛び道具が弾幕のようにケンシロウを襲う
敵の数が多い事だけでなく、プレイヤーを苦しめたのが「飛び道具」です。
無手のケンシロウに対し、ザコ達は飛び道具を使い放題・・。
状況によっては、シューティングゲームの弾幕か?と思える程の飛び道具がプレイヤーを襲う場面もしばしばありました。
必殺技が任意で出せない
北斗の拳は、主人公ケンシロウが使用する様々な北斗神拳の必殺技が魅力的です。
当然、ゲームを購入したプレイヤーたちは、様々な技を駆使して遊べるものと期待したハズですが、通常ステージを進む最中はパンチ・キックしか使えません。
ボス戦でも、特定の条件を満たさないと必殺技が出せないという設定になっています。
例:ステージ1のボス敵ハートには、原作と同じようにキックを当ててから(10発)パンチで倒すなど
必殺技を見たいが余りに、無理なプレイをしてゲームオーバーになってしまう事もあるため、ある意味では必殺技が罠になってしまう事も。
正解ルートが判りにくい
記事内で紹介したクリア動画では「最短」で正解ルートを進んでいますが、実はステージごとに入る扉の順番が決まっていて、これを間違えると延々とボスへとたどり着かない仕様になっています。
特定条件を満たすとヒントや正解のルートが判るようになりますが、ステージが進むごとに複雑になる迷路のようなルートがプレイヤーを苦しめました。
販売本数が北斗の拳の人気を物語っている
ゲームとしての北斗の拳は、決して良作では無かったのかもしれません。
主人公に期待した派手な技は少なく、迷路のようなマップ構造や異常に強いボスなどプレイヤー泣かせな部分も多い作品となっています。
それでも、累計の売り上げ本数が150万本となったのは、いかに北斗の拳というタイトルが人気だったかを窺い知れます。
令和となった現在でも根強いファンを持つ北斗の拳。
もし、ファミコン版が気になった方は懐かしさと共にアマゾンなどでソフトを購入してプレイしてみるのも楽しいかもしれませんよ。
最後までお読み頂きありがとうございました。