2007年、サッカーノートに書いた目標は
短期目標
「セルティックでレギュラーでゲームに出場し続けていいプレーをする。
7点9アシ以上」
「フィジカルを上げる」
「もっとうまくなる」
「代表で10番をつけてレギュラーでい続けて1番になる」
「アジアカップで存在感をみせる。
ゴールに絡む働きをする」
中期目標
「アフリカW杯で大活躍する」
「日本で1番うまい選手になる」
長期目標
「尊敬されるプレーヤーになる」
だった。
2007年2月20日、欧州チャンピオンリーグ決勝トーナメント1回戦、セルティックはホームでACミランと対戦した。
ACミランは、1980年代後半から1990年代初めにかけて、フリット、ファンバステン、ライカールトのオランダトリオで黄金時代を築いた。
1990年のトヨタカップ(クラブワールドカップ)で来日し大ブームとなった。
中村俊輔はレッジーナ時代に何度も対戦し手も足も出なかった。
ACミランのアンチェロッティ監督は、
「セルティックで危険なのはナカムラだ。
ゴール前でフリーキックを与えてはいけない」
と注意した。
それでもフリーキックのチャンスは2度あった。
前半40分、右45度からフリーキックはゴールキーパーにセーブされた。
後半14分、ゴール正面左から、5枚の壁を大きく左から巻くように蹴ったが、
「当てる感じでカーブをかけてフワッとさせたかったけどボールが滑った」
とカーブがかからずゴール左側に抜けてしまった。
ACミランのカカー(ブラジル代表MF)からボールを奪ったときに左大腿を痛めていて、わずかな感覚のズレがミスにつながった。
しかし守備ではACミランのゲームメーカーであるピルロ(イタリア代表)を抑え切り、試合は0対0で終わった。
欧州チャンピオンズリーグ(UCL)では2試合の勝ち星が同じで、さらに得点も同じ場合、アウェイでの得点が多いほうが勝ちとなる。
2週間後のアウェイでの第2戦で、0対0なら延長戦に入り、1対1以上の引き分けならセルティックの勝ちとなる。
もちろん勝てば文句なしで準々決勝に進むことができる。
3月7日、セルティックは、ACミランとミラノのサンシーロスタジアムで対戦。
試合はACミランペースで進んだ。
2月25日のインバーネス戦で左手の小指を亀裂骨折しギブスをつけた中村俊輔は、シードルフらに厳しくマークされ自由にボールを操れなかった。
しかし守備は何とか踏ん張って0点に抑えていた。
0対0のまま延長戦に突入。
延長前半3分、カカーに40mをドリブルで運ばれ左足でシュートを決められた。
中村俊輔は延長の前半が終わった時点で交代。
セルティックは0対1で敗れた。
ACミランはこの後も勝ち進み7度目の欧州チャンピオンズリーグ(UCL)優勝を飾った。
中村俊輔は欧州チャンピオンズリーグ(UCL)で世界の頂点のレベルを知り、自分との差や課題を知った。
サッカーノートには
「セルティックに来てからの2年間で、判断の速さや、判断するときの種類が増えていると感じた。
守備のときに試合の流れを読む目も成長したと思う。
「シュートまで持っていくドリブルの形やスピードはまだない。
今までは中盤でのボール回しなどに頭を使っていたけど、これからはゴール前でシュートに持っていく形を身につけないと」
「もっともっとサッカーがうまくなりたい。
この経験をこれからの成長につなげよう」
と書かれた。
世界の頂点との差。
それは追いつける差なのか、追いつけない差なのか。
中村俊輔のサッカーノート2 伝家の宝刀、必殺のフリーキックで赤い悪魔、マンU撃破!!!
フィリップ・トルシエ監督に選ばれずワールドカップ日韓大会に出場できなかった悔しさをバネに海外挑戦を開始。イタリアとイギリスでチームの中心選手となり活躍。ウエイン・ルーニーやクリスチアーノ・ロナウドを配したマンチェスターユナイテッドをフリーキックで撃破した。
関連する投稿
KAZU&YASUの原点が復活!「GOAL BASE SHIZUOKA」が静岡のカルチャー交差点に
サッカー界のレジェンド、三浦知良選手と兄・泰年氏の少年時代の原点である「サッカーショップ ゴール」発祥の地に、ミュージアム型カルチャースポット「GOAL BASE SHIZUOKA」が2025年11月11日にオープンします。三浦兄弟の軌跡を辿る貴重な展示と、往年の「ゴール」を再現したショップ、カフェが融合。サッカーを軸に、ファッション、アート、若者カルチャーをつなぎ、静岡から新たな文化を発信する「基地(BASE)」を目指します。
「ロベルト本郷のブラジルフェス」が開催!高橋陽一が「キャプテン翼」ロベルト本郷の“現役ブラジル代表時代”を初描き下ろし!
『キャプテン翼』の原作者であり、南葛SCのオーナーである高橋陽一が、作中でも屈指の人気キャラクターであるロベルト本郷の「ブラジル代表時代の姿」を初めて描き下ろしました。
水着やビール等・数々のキャンペーンガールを担当した『畑知子』!!
1990年に B.V.D.キャンペーンガールを始め数々のキャンペーンガールを担当されていた畑知子さん。その後、女優に転向するも2000代にはメディアで見かけなくなりました。気になりまとめてみました。
スマホゲーム『キャプテン翼~たたかえドリームチーム~』で、Jリーグ参入を目指す「南葛SC」応援キャンペーンが開催!!
KLab株式会社が、『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生が代表を務めるサッカークラブ「南葛SC」のスポンサー契約を2025年シーズンも継続して締結しました。
深夜バラエティ番組ワンダフルの「ワンギャル」2期生の『尾上康代』現在は〇〇!!
1998年から深夜バラエティ番組「ワンダフル」のワンギャル2期生として活躍していた尾上康代さん。引退した現在は〇〇を開設されたと言います。
最新の投稿
タブレット純が語り尽くす!伝説の「エレックレコード」秘話&秘蔵映像を映画館で
神奈川県民ホールは、音楽イベント「KANAGAWA ロックサーキット」の第3弾として「タブレット純 フォークを語る~伝説のレーベル『エレックレコード』トーク&上映会~」を2026年1月23日にイオンシネマ座間にて開催します。昭和歌謡の伝道者・タブレット純氏とMUSIC LIFE CLUBの井口吾郎氏が、吉田拓郎、海援隊などを輩出したエレックレコードの知られざるアートと音楽カルチャーの軌跡を解き明かします。
懐かしのブリキ缶が大集合!「昭和の缶に、恋してる」レトロ缶企画展開催
東洋製罐グループが運営する容器文化ミュージアムは、企画展「昭和の缶に、恋してる レトロブリキ缶コレクション」を2025年12月15日から2026年2月20日まで開催します。昭和100年を記念し、お菓子や贈答品などに使われた貴重なブリキ缶を展示。缶の構造やデザイン、当時のエピソードも交え、昭和の生活文化とブリキ缶の魅力を再発見できる展示内容です。
「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場
株式会社KADOKAWA Game Linkageは、ナムコットブランドのファミコンソフト『パックマン』、『ゼビウス』、『ドルアーガの塔』の外箱をモチーフにした「クラシックゲームブランケット」3タイトルを2026年2月16日に発売します。両面印刷で外箱の表裏デザインを忠実に再現し、A5サイズ16ページの冊子も同梱。現在、予約受付中です。
日本文芸社は、「昭和100年」の節目に、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』を11月27日に発売しました。庶民文化研究家・町田忍氏監修のもと、「病院でもタバコOK」「消費税なし」「過激すぎるTV」など、令和の感覚ではありえない“自由すぎた昭和の本当の姿”を、図解と豊富な資料写真で紹介。世代を超えたコミュニケーションツールとしても楽しめる一冊です。
ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭!仲村トオルも清水に降臨
映画『ビー・バップ・ハイスクール』公開40周年記念イベント「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」が、聖地・清水駅前銀座商店街で12/13・14に開催決定!初日は仲村トオルさん登壇のセレモニーを実施。学ラン・セーラー服でのコスプレOKエリアや、名シーンの聖地巡礼ツアー、映画全6作の上映会など、アツすぎる内容で、あの頃の青春がブッ返る!
