「八神くんの家庭の事情」とは?
「少年サンデー増刊号」で1986年から1990年まで連載されていた楠桂さん原作の人気漫画です。
主人公の八神裕司は普通の男子高校生なのですが、母親が異様に若く同年代の美少女にしか見えないのです。(実際の年齢は不明ですがおそらく30は過ぎていますよね)
母親が若く美しいため、女性として意識してしまう八神。自身のマザコンぶりに悩んでいます。周りにも個性的なメンバーがたくさんで毎回騒動が起こるドタバタコメディです。
1990年にはOVA化もされているので人気なのが分かりますよね。
【純情マザコン漫画】八神くんの家庭の事情 - Middle Edge(ミドルエッジ)
ドラマが放送されていたのはいつ?
1994年10月から1995年2月までテレビ朝日の火曜ドラマで放送されていました。普通なら10月に始まったら12月までが1クールですが、2月まで放送されていたんですね。1995年1月に阪神淡路大震災の特番があったため1話減って全11話放送されました。
「八神くんの家庭の事情」のドラマ版キャスト
それではまず、ドラマ版のキャストを見ていきましょう。
八神裕司 :国分太一
主演はTOKIOの国分太一さん。当時20歳ですが、20歳くらいで高校生の役を演じるのはまあよくあることですよね。こちらはあまり違和感ないかと思います。
TOKIOのメンバーでドラマ出演が多いのは長瀬智也さんと松岡昌宏さんのイメージが強いですが、昔は他のメンバーもよくドラマに出ていましたよね。
八神野美 :夏木マリ

母親役は夏木マリさんです。確かにおきれいですが、夏木マリさんは当時40歳。高校生に見えるという原作の母親とはだいぶ違うんですよね。
他にも「実は魔女」という原作にはない設定がありました。
CMに行く前のジングルで夏木マリさんの「絹の靴下」のアウトロが使われていました。これはファンにはうれしいですね。
その他のキャスト
その他のキャストは以上です。当時人気の高かった持田真樹さんの他、マイケル富岡さん、角野卓造さんなども出演されていたんですね。学園ドラマは端役で誰が出ているのかチェックするのも楽しいですよね。
主題歌はTOKIO!

主題歌はTOKIOの「時代をよろしく!!」です時代と書いてとき、と読むのでつまり「ときおよろしく」になります。この曲はTOKIOのデビューシングル「LOVE YOU ONLY」のカップリングなんです。かなり初期の曲なんですね。ドラマタイアップが付いているのにカップリングというのもびっくりですね。
ちなみにこのドラマにはもう1つテーマソングがありました。今のドラマは主題歌は1曲、あっても挿入歌ですが昔はオープニングとエンディングがあることも多かったですよね。それだけで時代を感じます。
もう1曲は川添 智久さん(LINDBERGのベーシスト)の「Oh! Yes キスをしようよ」です。
ドラマと原作がかなり違う?

冒頭でもお話した通り、「八神くんの家庭の事情」の原作は漫画です。ですが、漫画とドラマはかなり設定が違うのです。
まず、漫画版は「母親がまるで同世代の美女のようでついマザコンになってしまう息子」というのが大前提としてあります。ですが、ドラマ版では同年代のように見えるという設定はありません。それどころか八神くんはマザコンですらないのです。
ドラマ版は「マザコンではない息子と子離れできない母親」という設定になっています。さらに「実は魔女」などという設定も追加されているんですよね。
原作の漫画とドラマは全く同じではないにせよ、設定から違うとなるとがっかりですよね。特に他のドラマでも年齢設定が違うと話が違うと思ってしまいます。
「八神くんの家庭の事情」は原作とかなり違うため、原作ファンからかなり反感を買っていたんです。
このように、今でもトラウマになっている人もいるくらいなんですよね。確かに昔の方が原作のイメージを変えてしまうドラマが多かったような気がします。
原作者も不満だった?
「八神くんの家庭の事情」のドラマ版に不満を抱いていたのはファンだけでなく、原作者もだったのだとか。キャスティングまでは確認しているとは思うのですが、その後の展開ですかね?原作とはかけ離れた内容でありながら予告に原作の一部を使っていたのも反感を買ったのかもしれません。
原作者の楠桂さんは「自分はドラマ版のストーリーには何ら関知していない」と声明を出しているんです。そして途中から「原作:楠桂」から「原案:楠桂」に変わっているんです。最初から原案にしておくか、タイトルを変えるなどしていたらまた違ったでしょうね。
SNSのある現代だったら大炎上していたでしょうね・・・。
原作者も不満に思っているということもあり「八神くんの家庭の事情」のドラマはソフト化されていませんし、配信もされていません。いつかまた見て見たい気もしますね。