反町隆史とは

反町隆史さんは中学生時代、ジャニーズ事務所に所属しジャニーズJr内のグループ「平家派」のメンバーとして光GENJIのバックダンサーを務めていました。その後退社しモデル事務所所属時にはファッションモデルとしてパリコレに出演。そして1994年、現在も所属する研音に移籍してから俳優としてのキャリアをスタートさせました。妻は女優の松嶋菜々子さん。2女の父です。
ドラマ『毎度ゴメンなさぁい』で俳優デビュー
反町隆史さんの俳優デビュー作となった『毎度ゴメンなさぁい』はTBSで1994年7月から9月まで放送されたホームコメディドラマです。主演は保阪尚輝さんと松雪泰子さん。
ある一軒家に沢野家4姉妹の長女を除く3人が引っ越してきたことから物語は始まります。新生活へのワクワクもつかの間、新築であるはずの家はなぜか不具合だらけ。そんな中、ヒロインの沢野桜(松雪泰子)が怒りの矛先を向けたのは施工主である高田工務店でした。しかしその高田家と沢野家がまさかのお隣さんだったことから果て無きご近所バトルの幕が切って落とされたのです。
今作で反町さんは主人公の高田工務店二代目・高田一也(保阪尚希)の弟で高田家の次男・裕二を演じました。同番組はそのコミカルなやり取りが人気を博し、翌1995年には続編となる『毎度おジャマしまぁす』が製作されています。「バカ男」「クソ女」という強烈なセリフも当時話題になりましたよね。
大ヒットドラマ『未成年』

ドラマ『未成年』は1995年10月から12月までTBSで放送された青春群像劇です。若者ならではの苦悩や葛藤をリアルに描き出した名作で、脚本を手掛けた野島伸司さんの『高校教師』『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』に続くTBSドラマ三部作としても知られています。
今作で反町さんは主人公・戸川博人(いしだ壱成)、通称ヒロの中学時代の同級生で暴力団の構成員・坂詰五郎(通称ゴロ)を演じました。
のちに歌手として大成功を収めた浜崎あゆみさんが女優として出演した数少ない作品のひとつであり、主題歌や挿入歌にたっぷりと使用されたカーペンターズが再び注目されるきっかけともなった大ヒットドラマです。
エンディングテーマだった「青春の輝き(I Need To Be In Love)」を聴くと、今でも『未成年』を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
月9ドラマ『バージンロード』

『バージンロード』は1997年1月から3月までフジテレビの月9枠にて放送されたラブストーリーです。まだまだ世の中が授かり婚や未婚のままシングルマザーとして生きる道を選ぶ人に対して、今よりも厳しい目を向けていた時代ならではの物語。
当時人気絶頂だった安室奈美恵さんが歌う主題歌「CAN YOU CELEBRATE?」は結婚式の定番ソングとして今でも多くの人から愛され続けています。
竹野内豊とダブル主演した『ビーチボーイズ』

俳優デビュー後すぐに次々とヒット作に恵まれた反町さんですが、彼自身の出世作といえば、1997年7月から9月までフジテレビの月9として放送されたドラマ『ビーチボーイズ』です。竹野内豊さんとダブル主演を務め、それまでラブストーリーが多かった月9枠としては珍しく、男同士の友情を中心に描いた意欲作でもありました。
お調子者でスケベなチャラ男タイプに見えるも実は繊細な一面を持つ広海役を反町さんが、元エリート商社マンでクールに見えるが負けず嫌いな一面を持つ海都役を竹野内さんが演じました。どちらもイケメンですが、全くタイプの違う2人であったため、人気を二分しましたよね。一度は「反町派?」「竹野内派?」という会話をした女性も多いはず!
今でも夏になると無性に『ビーチボーイズ』が恋しくなりませんか?
主題歌を担当して歌手デビュー!

『ビーチボーイズ』の主題歌「Forever」で歌手デビューした反町さん。「Forever」は反町隆史 with Richie Sambora名義で発表され大ヒット。同年の第48回NHK紅白歌合戦にて紅白初出場を果たしました。ここから俳優だけでなく歌手・反町隆史としても活動の幅を広げていきます。
伝説の学園ドラマ『GTO』

『ビーチボーイズ』で一躍人気俳優の仲間入りを果たした反町さん。その人気を決定づけたのが、藤沢とおるさんの同名漫画を原作に、1998年7月から9月までフジテレビ系で放送された大ヒットドラマ『GTO』。俳優・反町隆史の代表作です。
主人公の鬼塚英吉(反町隆史)は、かつて神奈川の暴走族2000人を1人でまとめ上げた伝説の元暴走族リーダー。高校中退後に大検を受け、三流大学を7年かけて卒業した強者です。そんな彼の夢は不純な動機ではあるが、一応高校教師になることでした。しかし全く現実的ではなかったその夢が、ひょんなことからある事情を抱えた武蔵野聖林学苑の理事長・桜井あきら(白川由美)の目に留まり、叶ってしまうのです。
GTO (1998年のテレビドラマ) - Wikipedia
はじめは生徒との対立や鬼塚を嫌う教員たちからの攻撃を受けるも、真正面から向き合う鬼塚スタイルが功を奏し、次第に信頼や人望を得ていくことに。同僚教師・冬月あずさもまた生徒たち同様、徐々に鬼塚の人柄に心惹かれ、最終的には彼の一番の理解者となりました。
主人公・鬼塚を演じた反町隆史さんとヒロイン・冬月を演じた松嶋菜々子さんは、このドラマでの共演がきっかけで交際が始まり、2001年2月に結婚しました。当時人気絶頂だったビッグカップルが開いたツーショットでの結婚会見はとても爽やかでしたね。
また今作はブレイク前の小栗旬さんや窪塚洋介さん、藤木直人さん、玉木宏さんなどが出演していた事でも有名です。
主題歌が代表曲に!

最終回の視聴率が35.7%を記録した『GTO』。その人気と勢いはまさに社会現象でした。またドラマと共に反町さんが歌う主題歌「POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」も大ヒットを記録し、今なお愛される歌手・反町隆史の代表曲となりました。
2020年現在、赤ちゃんが泣き止む曲としても再び注目されています。
歌手活動について

1997年の歌手デビュー以来、自分自身の言葉で語りたいと歌詞の全てを自身で作詞した反町さん。またデビューシングル「Forever」には世界的ロックバンド・ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)のメンバーだったリッチー・サンボラがギターで参加し、3枚目のシングル「ONE」では憧れだった氷室京介さんが作曲を担当するなど、異色のコラボレーションに恵まれた音楽活動でした。
2001年の歌手活動休止までにシングル6枚、オリジナルアルバム3枚を残しています。
現在の反町は?

あの頃、皆が恋した反町隆史は現在言わずと知れた大人気刑事ドラマシリーズ『相棒』の4代目相棒・ 冠城亘として再び人気が再燃中!2015年のSeason14から始まった杉下右京(水谷豊)との名コンビも早いもので5年目に突入し、寺脇康文さんが演じた亀山薫に次ぐ2番目に長い相棒として親しまれています。杉下右京演じる水谷豊さんとの相性も年々深まりを見せ、このままずっと相棒で居て欲しいと願うファンも多いのではないでしょうか。
まとめ
結婚後、それまでのアイドル的な活動から本格俳優へと見事にシフトチェンジした反町隆史さん。年齢を重ねると共に脇役を務める機会も増え、これまで以上に様々な役柄を演じるようになりました。そして相棒への出演がさらなるファン層拡大へと繋がっています。今後の活躍も楽しみですね!