日本の漫画にまつわる事件を特集した『日本マンガ事件史』が発売決定!!
鉄人社より、日本の漫画界において発生した様々な「事件」について特集した書籍『日本マンガ事件史』の発売が決定しました。発売予定日は6月11日。
表紙はこちらです!
『日本マンガ事件史』では、昭和から平成にかけての漫画界で起こった、表現規制や市民団体の抗議、漫画家自身が起こした刑事事件といった不祥事、さらに作品が原因となって発生した事件など、日本の漫画界における「負の歴史」を徹底解説。主だった騒動を網羅し、様々なトラブルに見舞われながらも発展を続けてきた日本の漫画界について、俯瞰できる内容となっています。
コンテンツの一部をご紹介!
第一章(一九三〇~六九年)
柳瀬正夢
国家の弾圧に屈しなかった反骨の1コマ漫画家
「冒険ダン吉」
大人気冒険マンガが突然、連載終了した背景は …。
「黄金バット」
GHQの命令で主人公の顔を書き換えた悲劇の作品
悪書追放運動
全国の母の会はなぜ児童マンガを問題視したのか
「白いポスト」運動
俗悪漫画を一掃する計画だったが …。母たちの誤算
第二章(一九七〇~七九年)
「あしたのジョー」
ジョーのライバル・力石徹の葬儀は〝 仕込み 〟だったのか
「サザエさん」
バス会社がキャラクターを無断使用した言い訳
「さそり」
過激派グループの部隊名になった女囚劇画
「ベルサイユのばら」
宝塚と漫画原作者のギャラを巡る壮絶バトル
「悪魔くん」
貸本版の落書きが消されないまま文庫に収録
『漫画エロジェニカ』
警視庁から摘発されたエロ漫画誌の過激な編集姿勢
第三章(一九八〇~九九年)
「村田対星親子」
布団の模様をよく見ると、差別表現のオンパレード
「ドラえもん」
子供たちの間で爆発的に拡散した「最終回」のストーリー
「劇画・天皇陛下~激動の歳月~」
昭和天皇の半生を(無許可で)描いた劇画に対する皇室の反応
「おカマ白書」
同性愛者をギャグにする差別とその境界線
「ライオン・キング」
ディズニーの名作に「ジャングル大帝」からの盗用疑惑が
第四章(二〇〇〇~〇九年)
「隠蔽された障害」
両親の抗議で絶版になった故・山田花子関連書籍の中味
「マジンガーZ」
ダイナミックプロはなぜパロディの油彩画を許せなかったのか
「ブラック・ジャック」
マニアの作った海賊版が高値で落札される皮肉
「パーマン」
物語の設定変更で生じた拭いようのない不自然さ
楳図かずお
ボーダー柄の自宅建築を問題視するご近所様の被害者意識
「ジョジョの奇妙な冒険」
コーランを描いたことでイスラム圏から批判殺到
水島新司
野球マンガ〝 日本代表 〟にまつわる三つの事件
第五章(二〇一〇~一四年)
「働きマン」
肌の露出が「自動検閲」に引っかかり、iPhoneアプリで配信拒否
「黒子のバスケ」
関連イベントを妨害し続けた脅迫犯の負け犬人生
「はだしのゲン」
被爆体験を描いた名作が、小学校の図書館で閲覧制限
「美味しんぼ」
「鼻血問題」で自説を曲げなかった原作者の薄い根拠
「深海魚」「まだ終わらない」
「反原発」マンガの展示が不許可になった文化庁主催の芸術祭