『カルラ舞う!』とは!?
今回の記事では、1989年に劇場公開されたアニメ版『変幻退魔夜行カルラ舞う!奈良怨霊絵巻』について紹介していきます。こちらは原作の第一巻に収録されている内容で、物語の始まりを描いたもののため、原作を知らなくても、そのままアニメ本編を楽しめる作品に仕上げられています。
『変幻退魔夜行カルラ舞う!奈良怨霊絵巻』のあらすじ
迦楼羅神教の38代目教主として、怨霊を退治する力をもつ双子姉妹の扇舞子・翔子。彼女たちは女子高生ながらも、内閣調査室の依頼で、怪事件を解決するといった仕事を担っていました。
奈良の選挙において、事故や病気・変死を遂げる候補者が続々と現れたため、その調査・事件解決を図るために双子姉妹が派遣されることになりました。現地では寺院で保管されていた蘇我入鹿の頭蓋骨が盗み出されていて、何者かが呪術をつかったことは明らか。双子姉妹が転入した高校でも関連性が疑われる不思議な事件が起きていて、舞子・翔子は真の犯人を突き止めるために行動を開始するのでした…
『変幻退魔夜行カルラ舞う!奈良怨霊絵巻』の主題歌
オープニング
『ORDINARY PEOPLE WATCHING YOU』
【歌手】須貝リエ
エンディング
『LISTEN TO YOUR HEART COME A-RUNNIN』
【歌手】CHARITO VERGARD
『変幻退魔夜行カルラ舞う!奈良怨霊絵巻』の魅力とは?
心霊現象&グロ描写
怖さを感じる描写として、グロい映像が多いところが挙げられるでしょう。瞬く間に首筋が腐っていって体から生首が落ちる場面、水子のような怨霊に襲われる場面、目を貫かれてしまう場面など、目を覆いたくなるところは意外とあるので注意してください。視聴して気分を害する視聴者もおられるのではないでしょうか。
しかし、この手の描写を好むユーザーにとっては、こういった場面に魅力を感じ、スリリングで面白いと思うのかもしれませんね。
二人の可愛いヒロイン
本作のヒロインの面白いところは、一人だと実力は半人前以下。しかし、姉妹二人が揃うと、迦楼羅教の教主として本来の力が発揮されるというポイントが面白いです。
コンビネーションを駆使して戦う二人の姿は可愛らしく、それぞれに愛着が持てます。
1+1=2という図式を覆す設定で、この不安定さによって、物語の展開を愉快なものにしています。
日本史を組み込んでいるのも面白い
その蘇我入鹿の悪霊が、本編の中では、現代の世で野心をもつ僧官に悪用されるといった展開になっていて面白いです。日本の歴史において、すでに千年以上の時間が経った事件ですが、この年月が怨念をさらに強くしているようにも思えます。
日本史をストーリーの背景に据えることで、黒幕がいかに強大な存在なのかが伝わってきますよね。物語に説得力があって、これからの展開に惹き込んでしまうところは作り方が上手だと感心させられます。
サイキックバトルも魅力的
封印が解かれた双子姉妹のラストバトルでは、翔子・舞子、二人の魂が入れ替わり、迦楼羅教の教主としての本来の力が発揮できるといったところは思わず熱くなってしまう展開です。ドラゴンボールでいえば、主人公の孫悟空が初めてスーパーサイヤ人になった時のようなインパクトがありました。
強力な蘇我入鹿の悪霊を操る僧官すらも圧倒するパワーアップぶりは、最後にスカッとする結末だったように思えます。
『変幻退魔夜行カルラ舞う!奈良怨霊絵巻』本編動画
『変幻退魔夜行カルラ舞う!奈良怨霊絵巻』まとめ
本編は80分ほどで視聴でき、その中に色んな要素が詰まっていて、楽しい内容となっています。心霊現象&グロ描写による恐怖、可愛らしい二人のヒロイン、日本史を組み込んだストーリー構成、サイキックバトルの展開、こういった要素がコンテンツを魅力的にしています。
この続編としてOVA作品も制作されているみたいなので、そちらも気になるところです。
まだ視聴したことがないというミドルエッジ世代がいるようなら、この機会にご覧になり、二人のヒロインが活躍する姿を楽しんでくださいね。