1984年『第26回日本レコード大賞』
制作:TBSテレビ
放送日時:1984年12月31日
視聴率:30.4%
司会は、アナウンサーの森本毅郎と女優の竹下景子。アシスタントは、いずれもアナウンサーの生島ヒロシ、松宮一彦、三雲孝江が行った。
日本レコード大賞 「長良川艶歌」 五木ひろし

「長良川艶歌」
歌手:五木ひろし - 11年ぶり2度目。
作詞:石本美由起 - 2年連続2度目。
作曲:岡千秋
編曲:斎藤恒夫
岐阜県の長良川を舞台にした「ご当地ソング」で、五木ひろしの出したシングル曲のご当地ソングの中では最大のヒット楽曲。累計売上はミリオンセラーを達成した。発売当初のB面は「徒然の花」だったが、8月25日発売分からは「おはん」に差し替えられた。第17回日本歌謡大賞・大賞、第13回FNS歌謡祭・グランプリも獲得している。TBS系の『ザ・ベストテン』では、ベストテン圏内に入ったり出たりを繰り返したため、長良川にちなんで「鵜飼い現象」と呼ばれた。
最優秀新人賞 岡田有希子(曲:「恋、はじめまして」)

「恋、はじめまして」
歌手:岡田有希子
作詞・作曲:竹内まりや
編曲:萩田光雄
1984年9月21日にリリースされた、岡田有希子の3枚目のシングル。岡田有希子のために竹内まりやが作詞・作曲を手掛けた“学園三部作”の最終作。第13回FNS歌謡祭 優秀新人賞・最優秀新人賞や、第10回あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭 銀賞・最優秀新人賞などの数々の賞に輝いた。
最優秀歌唱賞 「浪花節だよ人生は」細川たかし

「浪花節だよ人生は」
作詞:藤田まさと
作曲:四方章人
編曲:佐伯亮
最初に小野由紀子がシングルのB面曲として歌った楽曲をカバーしたもの。この曲の歌詞を自分の人生と重ねて感銘を受けた木村友衛が、作詞の藤田まさとに直談判して1981年に歌い始めてから人気が出た。それからレコード会社13社が歌手16人による競作を行い、とくにこの細川たかし盤がヒットした。第35回NHK紅白歌合戦では水前寺清子と細川たかしで同曲対決が行われた。
金賞
「北ウイング」中森明菜

「北ウイング」
作詞:康珍化
作曲・編曲:林哲司
最優秀スター賞とあわせての受賞。第4回日本作曲大賞・優秀作曲家賞、審査委員会最優秀賞や、第13回FNS歌謡祭 最優秀ヒット賞も獲得した。オリコンチャートでは1984年度年間9位。
「北の螢」森進一

「北の螢」
作詞:阿久悠
作曲:三木たかし
編曲:川口真
森進一が1984年8月5日にリリースした62枚目のシングル。東映の同名映画『北の螢』(同年公開)の主題歌として作られた楽曲。第17回日本作詩大賞・大賞にも輝いた。
「唇のプライバシー」河合奈保子

「唇のプライバシー」
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
編曲:鷺巣詩郎
第10回あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭 金賞、第11回FNS歌謡祭 優秀歌謡音楽賞なども受賞。1984年末の第35回NHK紅白歌合戦でもこの楽曲を歌唱した(4年連続4回目の出場)。
「最愛」 柏原芳恵

「最愛」
作詞・作曲:中島みゆき
編曲:倉田信雄
柏原芳恵の19枚目のシングルで、1984年9月5日にリリースされた。第10回あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭・金賞、第11回FNS歌謡祭・金賞など数々の賞を獲得した。
「ピンクのモーツァルト」松田聖子

「ピンクのモーツァルト」
作詞:松本隆
作曲:細野晴臣
編曲:細野晴臣・松任谷正隆
松田聖子の18枚目のシングルで、1984年8月に発売された。セールスは42.4万枚を記録、オリコンチャートでは最高週間1位、1984年度年間17位にランクインした。
「星屑のステージ」チェッカーズ

「星屑のステージ」
作詞:売野雅勇
作曲・編曲:芹澤廣明
チェッカーズの4枚目のシングルで、1984年8月に発売。TBS系連続ドラマ「うちの子にかぎって…」の主題歌。翌1985年の春には、第57回選抜高等学校野球大会の入場行進曲にもなった。
「もしかしてPART II」小林幸子・美樹克彦

「もしかして PARTII」
作詞:榊みちこ
作曲:美樹克彦
編曲:竜崎孝路
1984年7月10日にリリースされたデュエット曲。「もしかしてもしかして 私の他にも 誰か いい女が いるのなら」で始まる、雨の夜の男女の出会いを歌った楽曲。
「ワインレッドの心」安全地帯

「ワインレッドの心」
作詞:井上陽水
作曲:玉置浩二
編曲:安全地帯、星勝
金賞とあわせて作曲賞も受賞。第13回FNS歌謡祭・最優秀歌唱賞など、数々の賞を受賞している。オリコンチャートでは初めて週間1位を獲得、1984年度年間チャート2位にランクインした。
新人賞

一世風靡セピア(曲:「前略、道の上より」)
菊池桃子(曲:「SUMMER EYES」)
吉川晃司(曲:「モニカ」)
SALLY(曲:「バージン・ブルー」)