1998年1月~3月、フジテレビ系列で水曜21時から放送されていた「ニュースの女」で、主演の鈴木保奈美さんが「第16回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演女優賞」を、共演の滝沢秀明さんが「同・助演男優賞」受賞しています。
このドラマの後、石橋貴明さんと結婚し出産のため芸能界を引退してしまったのは驚きでした。
育児も一段落した2008年復帰されて現在の活躍に至ります。
出演者・プロフィール
2020年リメイクが予定されている「東京ラブストーリー」の元祖「赤名リカ」を演じていた鈴木保奈美さんの代表作の1つである「ニュースの女」では、当時まだ16歳でジャニーズJr.リーダーを務めていた滝沢秀明さんとの共演が話題になっていました。
滝沢秀明さんにとって「ニュースの女」は、ゴールデンタイムの連続ドラマ初レギュラーで、その美少年っぷりに「そこにいるだけでいい」とファンがテレビにくぎ付けになっていたようです。
脇を固める俳優陣も、西村まさ彦さんをはじめ、吹越満さん、藤原紀香さん、深きょん等、現在活躍中の超豪華なメンバーばかりです。
麻生環:鈴木保奈美のプロフィール
大手キー局の報道局記者から夕方のニュースのメインキャスターに大抜擢され、私生活でも政治学者・工藤海渡との結婚が決まって、バラ色の人生が待っていたはずの麻生環。
結婚記念パーティーの翌日、結婚生活1日目に迎えた初ニュースキャスターとしての環に差し込まれた原稿は夫の事故死という信じられないニュースでした。
名 前:麻生環
年 齢:31歳
職 業:ニュースキャスター
性 格:正義感が強くキツイ性格で、仲間には頼らず一人で行動してしまう
配偶者:政治学者の工藤海渡と結婚直後死別
家 族:血のつながらない息子1人
名 前:鈴木保奈美
本 名:石橋保奈美
生年月日:1966年8月14日(53歳)
出身地:東京都大田区
最終学歴:成城大学文芸学部中退
血液型:A型
身 長:160cm
職 業:女優
代表作:「東京ラブストーリー」「愛という名のもとに」「SUITS/スーツ」他
配偶者:石橋貴明(とんねるず)
事務所:アライバル
北原 龍:滝沢秀明のプロフィール
両親の離婚後、母親に引き取られたのですが、事故で両親を同時に亡くし天涯孤独の身になってしまいます。
父親からは、環と似ているところがあるので気が合うはず、と言われていました。
名 前:北原 龍
年 齢:16歳
職 業:高校生
性 格:感情を見せない、無表情。チームメイトを無視した単独プレーのスター選手。
名 前:滝沢秀明
愛 称:タッキー
生年月日:1982年3月29日(38歳)
出身地:東京都八王子市
最終学歴:八王子実践高校中退
血液型:A型
身 長:169cm
職 業:実業家・ジャニーズ事務所副社長、ジャニーズアイランド社長
デビュー作:「木曜の怪談」主演
代表作:「魔女の条件」「義経」他
工藤海渡:西村雅彦(現:西村まさ彦)
環の結婚相手で政治学者。
離婚した前妻との間に龍という長男がいる。
幸せな結婚披露パーティーをした翌日、同窓会に出席するため帰省中に前方を走るトレーラーが炎上し、巻き込まれ即死。
車には前妻も同乗していて同じく亡くなってしまいます。
夫婦としての2ショットは少しでしたけど、「龍と君は似ているからきっと合うと思う」という言葉が切ないです。
2人が仲良くなって3人で楽しい時間を過ごしていけると思っていたのでしょう。
久保田六郎(38歳): 長塚京三

長塚京三
Amazon「孤高のメス」
環の夫・工藤海渡の友人の弁護士で、龍の後見人として龍を環のもとに連れていき同居を依頼し、何かと世話を焼いて家族のようになっていきます。料理が得意という設定。
龍を演じる滝沢秀明さんとは2019年「孤高のメス」で共演しています。
秋吉直人(31歳): 吹越満
「Evening News」のディレクターで誠実な報道を心掛けていて、環の報道に対する姿勢を応援し、視聴率重視のプロデューサーと衝突している。
環を公私ともに好きなのになかなか伝えられないシャイな性格。
この画像は前妻・広田レオナさんのTwitterからなのですが、撮影者と思われる女性の影が右下にありますよね。
広田レオナさんに見えます。
別れてもなお同志のようなお二人なのでしょうか。
お隣の三浦涼介さんは、三浦浩一さん、純アリスさん(2019年7月ご逝去)の三男。
この画像ではわかりませんが、目元は母親にそっくりです。
心強い共演者陣
主要人物はもちろん今でも活躍されている方ばかりですが、脇を固める共演者陣やゲスト陣もかなりな強者揃いです。
Evening Newsスタッフ
◆星野夏美(31歳): 藤原紀香◆
セクシーさを売りにしている感のある天気予報キャスターで、実はニュースキャスターの座を狙っています。
今も当時とかわらぬ美しさを保っている片岡愛之助夫人です。
◆蔵原圭二(38歳): 伊藤俊人◆
環の専属運転手。命令に忠実で無表情という設定なのですが、バツグンの存在感で、今でもたくさんの作品に出ている印象があるのですが、2002年5月24日、くも膜下出血のため40歳という若さで亡くなられています。
◆紺野徹(33歳): 野村宏伸◆
バラエティー出身の敏腕プロデューサーで、視聴率至上主義で環をアンカーに抜擢した人
◆日向志津夫(52歳): 小野武彦◆
報道部長なのに、いつも環や紺野に押し切られてしまう優しい存在。
「踊る大捜査線」のスリーアミーゴスとしても知られています。
◆長井友子(34歳): あめくみちこ◆
メイク担当。環を知るうちに嫌いな人から味方になっています。
◆望月明夫(歳): 井田州彦◆
取材記者。環を快く思っていない1人。
◆杉村亮子(37歳): 奥貫薫◆
番組スタッフの1人で、秋吉のことを密かに思い続けています。
◆渡部修二(25歳): 橋爪浩一◆
取材記者。
北原龍の関係者
◆北原響子:黒田福美◆
海外で暮らしている龍の叔母(母の妹)。
久保田が連絡を取り、養子縁組をして龍と同居すると申し出ます。
◆内田亜矢(16歳): 深田恭子◆

Instagram post by 深田恭子 • May 2, 2020
龍と同じ高校でアイスホッケー部のマネージャー。龍に告白して振られてしまいます。
現在37歳でも少女のような可愛さをなくさない深きょんのまさに本物の少女時代です。
にこにこケーブルテレビジョン
チャンネル2を退社した環が次に選んだ職場です。
◆内山田:小日向文世◆
「にこにこケーブルテレビジョン」のディレクター兼プロデューサー
「にこにこケーブルテレビ」なんて小日向文世のためにあるような局名ですね。
最近ではNHKの「セブンティウイザン。」が話題になっていました。
◆岩清水:梶原善◆
「にこにこケーブルテレビジョン」のカメラマン
◆富田林:正名僕蔵◆
「にこにこケーブルテレビジョン」の取材班
◆楠本宗一郎:筒井康隆◆
「にこにこケーブルテレビジョン」の「町の有名人に登場した不可解な老人で、実は「世界科学アカデミー大賞」を受賞する高名な物理学者でした。
多彩なゲスト陣
放送されていたのが20年以上も前ですから、「え、あの人にこんな時代が!?」と思うようなゲストもいてびっくりします。
第2話「やさしい悪魔」
◆教師・真行寺純:相島一之◆
外出自粛を乗り切ろうと近藤芳正さんが言い出しっぺとなって企画された「12人の優しい日本人を読む会」
相島一之さんはこの作品の舞台と映画ともに同じ役で出演しています。
◆山下裕介(15歳):宮野真守◆
第3話「内気なあいつ」
声優として大人気のマモちゃんこと宮野真守さんですが、龍のチームメイトとして滝沢秀明さんと共演していたんですね。
第6話「ハート泥棒」
エリート人生を歩んできて突然リストラされたことが納得出来ず、勤務先の銀行に立てこもり居合わせた久保田と龍が人質になってしまいます。
犯人が環を指名して単独インタビューを始めるものの、カメラの前であがってしまいまともに喋れなくなるというなんとも村田雄浩さんのために設定されたような犯人像にちょっと笑えます。
第7話「なみだの季節」
片山:阿部寛
環側についている秋吉を辞めさせたい紺野が、バラエティで高視聴率をあげているディレクターの片山を投入してきます。
「はいからさんが通る」で颯爽と俳優デビューを果たしたモデル出身の阿部寛さんですが、「Trick」や「テルマエロマエ」といったユニークな役の前進だったのでしょうか。
その他にも、佐戸井けん太、余貴美子、浅野和之さん等、個性派の俳優さんたちがたくさん出演されています。
あらすじ
大手キー局の報道局記者だった麻生環は、念願だった「Evening News」のメインキャスターに大抜擢され、私生活でも政治学者・工藤海渡との結婚が決まっていて、バラ色の人生への一歩を踏み出すところから始まります。
結婚披露パーティを終えた翌日、同窓会に出席するため帰省する夫を見送り出社、念願だったニュースキャスターの第一声を発信した環に差し込まれた最新ニュースは、政治学者・工藤海渡の事故死を告げるものでした。
一緒に帰省するため同乗していた前妻も病院に搬送された後に死亡が確認され、環は結婚したばかりの夫を、息子の龍は両親を一瞬の事故で失ってしまいます。
葬儀を終え自宅で泣き崩れる環の元へ、夫の友人で弁護士の久保田が龍を連れて訪れ、龍を預かってくれと言い出したのをきっぱりと断る環。
何かあったら龍を頼む、と言われていた久保田は、龍のただ一人の叔母を探し出すまでという条件付きで、環を納得させます。
お互いに大切な人を失って失意のままの同居生活をスタートさせたのですが、海渡の言っていた通りどこか似ている二人は気が合うどころか反発ばかり。
自分の考えを押し通し、スタッフに頼らず仕事を進めしまう環に出演拒否という問題が発生し、番組に大きな穴をあけてしまうところをスタッフが持っていた1本のテープに救われます。
責任を感じ辞表を手に出社した環は、スタッフの誰からも避難されず呆気にとられてしまいます。
環の仕事への一生懸命さ、正義感の塊ゆえの暴走も少しずつスタッフにも理解されていたのでしょう。
環もスタッフを信頼して仕事をまかせるようになりチームとして成長していくことになります。
同時期、アイスホッケー部の中で実力があるスター選手の龍は、無能なチームメイトにはパスをせず独走してしまい、仲間からパスをもらえず浮いた存在になってしまい退部届を出してしまいます。
同じような問題を抱える2人でしたが、辞表を書いた環がちょっとだけ龍に自分の気持ちを吐露したことがきっかけで、龍にとって感じるものがあったのか、退部を取り消してもらいチームになじんでいきます。
こまめに様子をみに訪れる久保田との3人の食事会を楽しんでいる環たちですが、紺野が視聴率を狙ってリークした龍との同居生活と、体調が悪く産婦人科を受診した時の環の写真とが写真誌に掲載されたり、マネージャーから告白された龍が「好きな人がいる」と断ったことで、その相手は環では?と久保田が深読みしたり、久保田と龍が銀行強盗に巻き込まれたり、様々な問題が起こる中、だんだんと距離を縮めていく環と龍でした。
紺野の企てで新しく視聴率男の片山ディレクターが送り込まれ、環の容姿を派手に変えて視聴率を稼ごうとして、反発した秋吉が辞表を出すように追い込まれ、代わりに片山を起用してメインキャスターもお天気キャスターの星野に、となりかけたのですが、部長が秋吉を引き留め、人事変更なしと伝えてスタッフ内から拍手が起こり無事解決します。
この解決も環と秋吉をつなぐ過去の1本のスクープ映像があったからこそなのでした。
そんな軌道にのった番組に大きな難問が降りかかります。
大物政治家の不正行為の情報を押さえた環が調べ上げていくと、自社チャンネル2の常務との関係が浮かび上がり、部長と紺野から報道を禁止されるのですが、正義感の塊の環が黙っていられるわけはなく、強引に記事にしてしまい辞めさせられてしまいます。
久保田から「にこにこケーブルテレビジョン」の仕事を紹介され、いやいや始めた環がスタッフの優しさになじんできた頃、取材したことのあるおじさんがノーベル賞を受賞したということで、記者会見場に入り「ローカル局の何が悪いの!」とネットワーク局のカメラマンを押しのけます。
そして、スタッフが応募した環の「ゴミ問題のレポートビデオ」が、報道大賞のグランプリを取って授賞式がチャンネル2で行われることになり、「凱旋だ!」と喜んでいた環にチャンネル2に戻らないかという話が舞い込みます。
かなりの好条件が提示され、心に迷いを残しながら受けることにした環が最後に伝えたニュースは、陥没した道路に子犬がはまってしまっている現場からでした。
そのニュースを見て、土木工事の人や獣医さんが駆けつけてくれて、掘り起こす許可を得て無事救出することが出来て何かを感じとった環。
授賞式当日、「小さい頃からの夢が叶いニュースキャスターになれたのに、大切なことを忘れていました。ニュースを通して人を動かすような報道をしたかったのに、チャンネル2では視聴率ばかり気にしてその気持ちを見失ってしまった」と語り、その気持ちを思い出させてくれたケーブルテレビで頑張ることを宣言します。
そして1年後、叔母との養子縁組を断り環のもとに残った龍となんだかんだで通ってくる久保田とケーブルテレビで頑張っている環の3人の姿がそこにありました。
主題歌はJUDY AND MARYの散歩道
【JUDY AND MARY】
1993年にメジャーデビューを果たし、1996年「そばかす」が100万枚の大ヒットでNHK紅白歌合戦に初出場。
この「散歩道」で2度目の出場をした後、充電期間に入ります。
活動再開した翌年の2001年1月9日、全国紙朝刊の全面広告を使って解散を発表しました。
まとめ
凛としたキャリアウーマンと美形の高校生の恋物語に発展するのでは?なんてちょっと期待しながら楽しんでしまった「ニュースの女」でした。
久保田弁護士と秋吉ディレクターとの三角関係ももしかしたら、と思いつつ、我が道を行く環は、常に正義感を持ってニュース道に突き進んでいく姿がかっこよかったです。
正規の国内版の映像はないようなので、「SUITS/スーツ」の放送が中断中の今、「ニュースの女」の再放送が期待されるところなのですが、滝沢秀明社長の許可が問題になるのでしょうか。