キャバレーメトロで白いドレスが似合うのは「準子」だけ。星由里子主演「ぬかるみの女」を覚えていますか?

キャバレーメトロで白いドレスが似合うのは「準子」だけ。星由里子主演「ぬかるみの女」を覚えていますか?

戦後の高度成長期、水商売という「ぬかるみ」に身を沈めざるを得なかった女性たちを中心に、偏見から立身し、正業とし登りつめていく姿をドロドロした人間関係と女のド根性を描いた昼ドラ作品「ぬかるみの女」。


あらすじ -Wikipediaより-

花登筺(はなと こばこ)による小説を原作としたテレビドラマです。
1980年1月から 9月までが第1シリーズ(全190話)、翌1981年9月から12月までが第2シリーズ「続・ぬかるみの女」(全83話)が昼ドラ枠で放送されました。

星由里子演じる主人公の文子(ふみこ)は、下関から博多の海産物問屋に嫁ぎ、1女2男の子がありました。文子の夫は、性格に問題があり、放蕩三昧なため商売が傾いてしまいます。やがて夫が中洲のキャバレーダンサー入れあげ、店も家も土地までも売ってしまうのです。

愛想をつかした文子は、離婚を決意し3人の子供を連れ大阪へ向かいます。父の友人である桐山に当面の生活援助をお願いしましたが断られたあげく、桐山からはキャバレーのダンサーになることを勧められるのです。
手に職のない自分が子供たちを育てていくには、やはりキャバレーしなかいと桐山の紹介状を手にミナミのキャバレー「メトロ」で、ダンサー「準子」として働くことになるのです。

第1シリーズでは、準子が、ナンバー1ダンサーのアケミから数々のいじめや、文子らダンサー仲間の住むアパート「清正荘」の管理人、緑川(金歯のばあさん)の悪態に耐えながら、知恵を絞りながら仲間とともにメトロのナンバー1ダンサーに登りつめる姿を描いています。

第2シリーズでは、文子はメトロを退店し、自分の店「クラブ準子」を開店しマダムとなるのです。第1シリーズで知り合った山村との恋愛模様や文子の向かいにあるライバル店「クラブアーバン」のマダムや、マダムの代理になったアケミの嫌がらせなどが展開されています。

原作:ぬかるみの女(花登 筺 はなと こばこ)

ぬかるみの女〈第1巻〉 (1979年) | 花登 筐 |本 | 通販 | Amazon

キャスト紹介

主人公:塚原文子(店名・準子) 星由里子
下関の海産物店、海幸屋を営む塚原家の養女。ミナミのマンモスキャバレー「メトロ」のナンバー1ダンサーに登りつめ、自分の店「クラブ準子」を開店するまでに。1着しか持たない純白のドレスを毎日洗濯する姿は、健気です。

アケミ   真木洋子(まき ひろこ)
準子がナンバー1になるまでは、メトロのナンバー1ダンサー。色仕掛けと強引な接客で、ナンバー1の座を守ろうとします。準子に対して異常なライバル心を持ち、準子を窮地に陥れたりします。

セツ  正司照江
文子よりも以前からメトロでダンサーとして働いていたましたが、年増で話術もなく売れないダンサーでした。偶然再会した夫とよりを戻し水商売から足を洗います。文子と同じ清正壮に住んでいます。

トミ  臼間香世
セツ同様、清正荘の2階に住んでいます。当初は違う店でダンサーとして働いていましたが、文子が同僚のアケミから攻撃されていると知り、多数派を作って守るためにメトロに移籍します。クラブ準子では、美々と共に若いホステスの指導役として活躍します。

美々  高橋牧子
ニックネームは悲悲子(ひひこ)。女子大生と偽り、水商売お断りの清正荘に入り込みます。トミに誘われ、半ば強引にメトロに移籍。メトロを解雇されそうになったとき文子が説得し改心し、ダンサーを続けます。クラブ準子へ移籍。

お玉  藤村薫
将来を誓い合った恋人の独立資金をためるためにメトロのダンサーをしていました。和歌山弁丸出しのダンサーです。正義感が行き過ぎるため、アケミに目を付けられ暴行を受け、肉体的にも精神的にも追い詰められ、彼とは別れてしまいます。しかし、文子に導かれ清正荘に越しダンサーに復帰。のちにクラブ準子に移籍。

緑川久子(金歯のばあさん)  森明子
文子、セツ、トミ、玉、美々らが住むアパート清正荘(せいしょうそう)の管理人兼大家。純金の総入歯という獅子舞の獅子のような見かけと、とげとげしい言動で、別名「緑獅子」と呼ばれています。口癖は「金歯がうずくー」と「いやらしいっ」。文子に嫌がらせするために、山村たねを呉から呼び寄せますが、逆に脅され、強引に住み着かれ、たねを怒らせたために金歯をすべて抜かれてしまうのです。

山村たね   白川和子(第1シリーズ)、西岡慶子(第2シリーズ)
山村の戸籍上の妻。「本妻」と言い張り、山村を執拗にたかり続けます。他の男性と関係を持ち、山村とは長らく別居していましたが、緑川久子の手引きで大阪に出ていきます。
冷酷で攻撃的な性格なうえ、悪知恵が働きます。ですが簡単な単語を逆に言うなど教養がなく、緑川との掛け合いはとてもコミカルでです。

次の動画で準子やアケミ、清正荘での緑川とのやりとりなどご覧ください。

山村一郎  本郷功次郎
神戸の製菓工場、山村商店(山村興産製菓部)の創業経営者。実直で働き者。戦後復員して関原という闇屋の元締めに救われ、そこで働いていました。そのときにたねに無断で婚姻届けを出されてしまいます。闇商売から足を洗い山村興産を創業、その後現体制に転換します。山村興産時代に大阪の事務所を開いた関係で、大阪に住むようになりました。
幼稚園の遊具で遊ぶ文子の子供たちの相手をしていて、文子に出会います。

博子  幼少時代:嶺川貴子、少女時代:蝦名由紀子
文子の長女。両親の離婚時に唯一物心がついていたため、環境の激変や、文子のかわりに母親代わりを務めなければならない重圧などで、反抗的な態度をとることもしばしば。思春期には、母親の職業や山村を父と呼ぶことに反発をしていました。

正   幼少時代:斉藤雅晴、少年時代:丹呉年克
文子の第二子で長男。父親似で、気が弱い面があります。

務  幼少時代:矢口純、少年時代:倉沢満夫
文子の第三子で二男。少しひねくれたところがあり、反抗的な性格です。

では、次の動画で山村と生活をする文子とその子供たちをご覧ください。

舞台となったキャバレー「メトロ」

昭和30年代は、巨大なホールのキャバレーが全国にありました。
大人の社交場と言われ、実際に社用として利用されることも多かったそう。生バンドを置き、チークタイムにはバンド演奏にのって、客とダンサーが踊っていたそうです。
「ぬかるみの女」の舞台となったキャバレーメトロは、実際に存在したキャバレーでした。

実在のキャバレーメトロは、宗右衛門町にあった円形の巨大キャバレーです。ホステスは1000人、独自の楽団を持ち、せり上がりの舞台を備えていたといわれてします。円形ドームの店内には、柱は一本もなく非常に開放的で、エントランスを入ると段差はなく、視線の先にダンスホールが望めたといいます。

主題歌「ぬかるみの女」

主題歌を歌うのは石川さゆりさん。
1980年作詞は「ぬかるみの女」作者の花登筺、作曲は猪俣公章。
当時石川さゆりさんは20代前半ですが、何とも言えない哀愁があります。
印象の深い歌声で、ドラマ「ぬかるみの女」ももちろんですが、忘れられない主題歌です。

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