あぶ刑事ヒットの余勢を駆って制作された「あきれた刑事」
1986年10月、テレビシリーズ第1作となる「あぶない刑事」は、当時ドラマ枠として認知されていた日曜21時の日テレ連ドラ枠で放送され、その人気ぶりで1年間の放送となりました。
「あぶ刑事」ヒットの余勢を駆る流れで後番組に、同じくセントラル・アーツ社製作による「あきれた刑事」が用意され、改編によって同枠とはならなかったものの1987年10月からの半年間、日テレの水曜20時に放送されました。原案には「もっともあぶない刑事」というタイトルにする案もあったそうです。
※ちなみにあぶ刑事の続編は1年後の1988年10月からの半年間「もっとあぶない刑事」として放送されましたね
いまとなっては往時を振り返るとき、確実に「24時間タタカエマスカ」で思い出される時任三郎ですが、80年代には「ふぞろいの林檎たち」など数多くの映画やドラマに出演し、日本アカデミー賞優秀主演男優賞を複数回獲得するなどの活躍ぶりでした。
ちなみに若き日の時任三郎って、斎藤工に似てると思いませんか?
ほんのり漂う「あぶ刑事」の残り香と「マイアミ・バイス」のスパイス
「あきれた刑事」は、警視庁が極秘裏に設置したセクション「特殊強行犯捜査課」の潜入捜査官・内海法道(時任三郎)と、裏社会に通じる謎の相棒・黒木達男(永島敏行)の活躍をコミカルタッチで描いたアクションドラマ。
80年代アメリカの大ヒットドラマ「マイアミ・バイス」の演出手法が取り入れられ、ロサンゼルスでレコーディングされたサントラにはデビー・ギブソンやビル・チャンプリンなどの大物ミュージシャンが多数起用されました。一方でキャスティングには「あぶ刑事」でゲスト登場した俳優陣がレギュラーメンバーとして起用されているなど、路線継承が随所からほのかに漂いました。
主役はこの二人
コンビといっても、あぶ刑事とは違って組織として刑事が主人公の内海と上司の二人です。黒木は元暴力団!

時任三郎&永島敏行
内海法道(時任三郎)
黒木達男(永島敏行)
「課長」はあの人、小林稔侍!
あぶ刑事ファンなら、「近藤課長」中条静夫さんの後を継いだ「深町課長」こと小林稔侍さんを想起する人も多いでしょう。「あきれた刑事」では時任三郎さんと小林稔侍さんが上司部下の関係となっていました。
「マイアミ・バイス」ばりにオシャレなサントラ
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