「レッドビッキーズ」シリーズのアツいオープニング!いま聴くと心が打ち震えます。

「レッドビッキーズ」シリーズのアツいオープニング!いま聴くと心が打ち震えます。

かつてのドラマ主題歌には暑苦しいくらいに直球なメッセージが詰め込まれていますが、幼少期に観た児童向けドラマ「レッドビッキーズ」シリーズの主題歌にもまた、そんなメッセージが詰まっていました。中年になったいま聴くと、なんとも心が打ち震えるような情感を感じます。


思えば子供向けの番組主題歌にも容赦なくメッセージが詰め込まれていた70~80年代。私たちはそんな歌を日々口遊みながら「こうあるべき」といった人物像をやんわりとイメージしながら育ったものですね。



80年代中盤くらいからは歌謡曲とのタイアップが主軸になってきましたから、それ以前の番組主題歌とは趣が変わっていったような気がします。

幼心に「青春」という言葉の響きを知ったレッドビッキーズ主題歌

74年生れの筆者、記憶のなかにある幼少期の児童向けドラマというと「あばれはっちゃく」「レッドビッキーズ」を思い浮かべます。



あばれはっちゃくの主題歌「タンゴむりすんな!」もとても心に残っていますが、レッドビッキーズは当時の自分と同年かちょっと上の小学生たちを引き連れて立ち向かっていく女監督の姿と主題歌の残像が、まあ見事に心に残りました。そしてまだ見ぬ「青春」というのがどんなことなのか、なんとなく汗と涙と努力を指すモノなのだというイメージを抱いたのです。

いまも印象に残っているビッキーズは「がんばれ!レッドビッキーズ」

「青春とはスポ根である」



幼心にそう理解したのが「がんばれ!レッドビッキーズ」。歌詞から伝わるアツさが半端なく、一方で監督以外のチームメンバーは誰もまだ青春時代に突入していないことをツッコめる年代でもなかった私。



でも、いまこのオープニングを繰り返し聴いていると、なんだか心にグッとくる感覚を抱きます。

やがて青春、というフレーズがインパクト大だった「それゆけ!レッドビッキーズ」

ドラマ内容に前作ほどのド直球なアツさを感じなかったのは、もしかすると前作が78年、本作が81年と微妙に時代が異なることにも起因しているのかも、なんて思うのはいまだからこそ。「ウルトラマン80」の設定に、当時の世相が配慮されていたということと何となく関連付けてみたくもなりますが。さりとて



「や~が~て~ 青春~~♪」



のワンフレーズは、強烈に印象に残っているものです。

【ウルトラマン80】80年代のウルトラマンは中学校の教師でした! - Middle Edge(ミドルエッジ)

これは阿久悠小林亜星といった当時の音楽を生み出していた先人の言葉ですが、子供向けドラマやアニメの主題歌には「子供にはちょっと難しいかも?」と感じるくらいの「かくあるべき」といった強いメッセージを惜しげもなく注ぎ込んだといいます。



当時はなんとなく口遊んだフレーズを、いま当時のメロディと共に振り返ると心に沁みわたってくるのはそんなメッセージとそれぞれの半生を答え合わせするような気持になってしまうからなのかもしれません。

久しぶりにAmazon Primeで観るのもおススメ

Amazon.co.jp: がんばれ!レッドビッキーズを観る | Prime Video

高校野球部のマネージャー、江咲令子は「女はベンチに入るな」という監督の言葉に反発して退部。野球に熱い情熱を持つ彼女は、夢をあきらめきれない。そんなある日、自分が監督になることを決意し、さっそくメンバー集めを開始!「レッドビッキーズ」の誕生!!しかしメンバーは野球のどシロウトばかり…。令子はこんなクセモノ揃いのメンバーに大奮闘!少年野球を舞台に、最弱チームの成長ぶりを描いた人気ドラマ。(C)石森プロ・東映

「がんばれ!レッドビッキーズ」「それゆけ!レッドビッキーズ」は石森章太郎原作の純粋なスポーツドラマでした。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

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