アポロ11号以来の快挙!中国が月面の裏側に着陸成功!!
有史以来、人類の目標となってきた月。1969年7月のアポロ11号の月面着陸には全世界が熱狂しました。そして2019年には、中国が世界で初めて「月の裏側」への無人探査機の着陸に成功。探査車による調査やカイコの生育実験などを行っています。
こちらは着陸時の映像!
なお今回、中国が成功したのは「無人」探査機の着陸であり、有人ではありません。有人での月面着陸ですが、1972年12月に打ち上げられたアポロ17号によるものが最後であり、それ以来40年以上にわたり人類は月面を歩いていません。それは何故なのでしょうか?

そもそも、人類は本当に月面に足を踏み入れているのか??
皆さんは「アポロ計画陰謀論」という単語をご存知でしょうか?これは、60年代から70年代にかけてのアポロ計画はアメリカのねつ造であり、実際は月面には着陸していないという説です。1974年にアメリカの作家、ビル・ケイシングが出版した「We Never Went to the Moon(我々は月に行ってなどいない)」以降、しばしば囁かれるようになりました。

宗教学者からもねつ造と指摘される!!
聖書の内容を重んじ、地球は平面であると主張するキリスト教根本主義の一派・平面地球協会の代表を務めたチャールズ・ジョンソンも、ねつ造説を展開。「月面着陸は、作家のアーサー・C・クラークが脚本を書き、ハリウッドのスタッフが撮影したものだ」と持論を展開しました。

ねつ造説に基づいた映画も公開される!!
1977年には、有人火星探査を描いた映画「カプリコン1」が公開。この映画では、有人火星探査に失敗したNASAがそれを隠ぺいするために、セットを作り火星の着陸シーンを撮影する模様が描かれており、この映画がきっかけで「アポロ11号の月面着陸も同様にセットを作ったのでは?」というねつ造説が世間に一気に広がりました。

エイプリルフールの冗談が陰謀論を加速させる!!
さらに1977年、イギリスで「第三の選択」という番組が制作されました。この番組は、環境汚染により将来地球が人類にとって居住不可能になることから、選ばれし者が月面基地を経て火星へ移住する「第3の選択肢」を米ソ両政府が秘密裏に計画しているという内容で、「エイプリルフールのジョーク番組」でした。しかし、これを真に受ける人が続出。日本でも信じてしまう人が続出し、放送したテレビ局は説明に追われました。この結果「アポロ計画=陰謀」というイメージが付きまとうこととなり、ねつ造説も勢いづいていきます。
2000年代には映画監督「キューブリック」が名指しされる!!
21世紀に入ると、2003年に日本で放送された「ビートたけしの世界はこうしてだまされた!?」にて、アメリカ高官がアポロ計画当時「2001年宇宙の旅」の監督であるスタンリー・キューブリックに月面の映像作成を依頼した、という内容のドキュメンタリーが放送されました。放送では最後に「この番組(ドキュメンタリー)はエイプリルフール用に作られた冗談」という旨の説明があったものの、陰謀論者らの間では「冗談とお茶を濁しているのが逆に怪しい」と指摘され、現在でも「月面着陸はねつ造」と考えている人は後を絶ちません。

「ねつ造の根拠」とその反論って?
アポロ11号の月面着陸から50年が経過した現在でも、いまだ唱えられ続けているねつ造説。ねつ造と指摘するからには、それなりの根拠というものが存在します。果たしてどのような根拠があるのでしょうか?ここでいくつかご紹介したいと思います。
疑惑1:月面で撮影された写真の空に、星が写っていない。
まず、写真から指摘される疑惑として挙げられるのが「空に星が写っていない」という点。この指摘ですが、実は月面で撮影された写真は「月の昼間にあたる時間」に撮影されており、太陽光が当たっている地表に露出を合わせると、必然的に星は写ることはないとされています。

疑惑2:月面は真空なのにアメリカの国旗がはためいている。
月面で撮影された動画などでも確認することが出来る「国旗がはためいている」という問題。これについては、真空中でも旗自体は動く上、さらに真空中は空気の抵抗が存在しないため、一度動き出した旗はなかなか止まりません。そのため動画では、なかなか止まらない旗があたかも風ではためいているように見えたのです。

それ以外にも「影に不審な点がある」「足跡に不審な点がある」といった指摘がねつ造説を展開する人々から指摘されてはいますが、どれも科学的に反論されているものばかりであり、ねつ造を決定づける証拠は現時点では存在しないのが現状です。「人類は本当は月に行っていない説」本当のところはどうなんでしょうね?今後新たな展開が見られるのか気になるところです!

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