北斗の拳で物語の鍵を握る「死兆星」

「死兆星、ドン!」
北斗の拳では登場人物の死期が近い、もしくは闘いにおける敗者を予言する凶星として登場。マミヤ、レイ、ラオウ、トキなど多くの主要人物の頭上に輝きました。北斗神拳の伝承によれば、 互角の拳士が相対する時は両者の頭上に輝く場合も。
この死兆星、実際に存在しています。
四等星「アルコル」
アルコル (Alcor) は、おおぐま座の恒星で四等星。北斗七星を形作るミザールの脇にあります。アルコルの名の由来は「かすかなもの」「忘れられたもの」「拒絶されたもの」などとされています。
中国語では「輔星」と呼ばれており、北宋の時代の道教の書『雲笈七籤』24巻「日月星辰部」では、北斗七星に「輔星」「弼星」をあわせて北斗九星とされています。

北斗七星とアルコル
ミザールは太陽から約86光年、アルコルは約82光年の距離にあり、また両星の距離は約4光年離れています。いずれもおおぐま座運動星団に属しており、2つの星が見かけの二重星なのか、重力的に束縛された真の連星なのかについての結論は出されていません。
2009年、それぞれ独立した2つの研究グループが「アルコルは赤色矮星との連星系であり、四重連星系のミザールと重力的に結ばれている六重連星系である」とする説を発表しました。
アルコルは死兆星なのか
古代ギリシャやローマ帝国では徴兵合格基準として死兆星が視力検査に使われてたそうで、ここから転じて「死兆星が見える視力の良い者=戦争で大怪我や死に繋がる」とされた説があります。
日本での言い伝え
日本の場合、地方によっては「寿命星」などと呼ばれ見えなくなると年内に死ぬという言い伝えがあったそうですが、以前に見えていたアルコルが見えなくなるのは老眼のせいとも考えられるため、全く根拠のない迷信とは言い切れないのかもしれません。
「北斗の拳」以外にも登場したアルコル
パチンコ/スロットでは、なぜか大当たり確定に用いられる死兆星
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