そういえばブログ作ったんですよ、今更ながら。
たかなし亜妖のブログ
最近公開された映画の感想とか、純喫茶巡りとか、わりとどうでも良さそうな事載せていきます。
良かったら覗くがよい。
超がつくほどの三日坊主なので、頑張って更新するが今の目標。とかいって一週間後にはもう飽きましたとか言ってたりして。
もし言ってたらブン殴ってください。
へい、たくちー!
今回はワタクシがしょっちゅうタクシーに乗るということから(?)、「タクシードライバー」という映画を紹介しようと思います。
飲んだ帰りにタクシードライバーさんがいなくちゃ、ワタクシはベロベロのまま繁華街に取り残されてしまうのです。本当にタクシードライバーさんって偉大すぎますワ。
タクシードライバー

主人公はロバート・デ・ニーロ演じるトラヴィス。
不眠症が悩みで一切眠れず、夜通し地下鉄やバスに乗ったり、ポルノ映画を観て時間を潰しているのだとか。
眠れないことをきっかけに、深夜のタクシードライバーとして勤務することを希望。
「どんな客でも街でも耐えられるか~?」的な事を言われて、うんと頷きます。
とは言っても勤務時間は18時から6時、時折8時までの週6日勤務。(7日の時もあり)なかなかハードですね。

ハードなのは勤務体制だけではありません。
夜の街を彷徨う人間達も、ベリーハードな方々なのです。

そのため乗車するお客さんのマナーが伴っていないこともしばしば。
車に血がついていることさえあるとか、怖すぎますね。
トラヴィス自身はどんな客、人種でも構わずタクシーへ乗せます。乗車拒否は基本的にしません。
ですがこの街をけして良く思っていませんでした。
「ああいう奴らを全て洗い流せる雨はいつ降るのか」と考えてしまうくらいです。
まともに眠れず、特にこれといった楽しみもない。
とにかく刺激のない毎日を送るのですが、ある日美しい女性に一目ぼれしてしまいます。

この眼鏡の女性はベッツィ。
次期大統領候補のパランタインの選挙事務所に勤めているのです。
あっさり惚れちゃったトラヴィスは、早速この選挙事務所に顔を出します。なんと積極的な。
彼女にお近づきになるため、ボランティアスタッフとして参加したいといきなり申し出ることに!
刺激のない生活に突如現れたベッツィ。きっと彼の目には女神のように映っていたのでしょう。
序盤はあまり浮かない表情を浮かべているトラヴィスですが、彼女と顔を合わせる事によって人間らしい笑顔が現れ始めます。
恋の力ってすごい(小並感)
なんやかんやで二人でカフェへ行ったり、更にはデートの約束を漕ぎつけることにも成功。
一見、とても良い風が吹いたように思えるのですが……
日本なら上野オーク〇、池袋シネロマ〇よ
そんなある夜の事、なんと、なななんと、パランタイン氏が偶然タクシーへと乗車するのです!
運命的な出会いに嬉しそうなトラヴィス、支持しているぜと熱烈アピールを始めます。

パランタイン氏はそんな彼に問いかけます、「今アメリカが最も頭を抱えている問題は?」と。
政治のことは詳しくないからと逃げようとするトラヴィスですが、パランタイン氏は回答に必死です。
「ハイヤーよりもタクシーに乗る方が、今のアメリカがよく分かる」なんて言うくらいですから、国民のリアルな声を聞きたかったんでしょうね。
少し悩んでからトラヴィスは、この街の汚さを主張。当選した際には、ゴミのような街を一掃して欲しいと言います。
パランタイン氏は少し顔をしかめ、言う通りだが簡単な事ではないと返します。
彼はあまりその返しには納得がいかないようでした。
パランタイン氏が下車した後、いつもの街を走っていると若い娼婦が車に乗り込んでくるハプニングが。
娼婦は何者かに追われているようです。
乗ったと思えばすぐに男性が追いかけてきて、彼女を引きずり下ろしました。
男をチップを窓の外から投げ入れ、娼婦を連れて行きますが、トラヴィスはそれをただただ黙って見ているだけです。
元々この街も人も好きではありませんから、人助けなんて発想は生まれなかったのかもしれません。
ですがこの時の彼の表情は、何とも言えない感じ。
ただ「ああ、嫌だなぁ~」ってだけの顔じゃないんですよね、また。
そんな光景を見て、一体何を思ったのでしょう……。

そして後日、お楽しみの映画デートなのですがベッツィ激おこ。
映画の上映中に離席してしまいます。
それもそのはずですよ。

なんせトラヴィスはポルノ映画に誘ってしまったのですから……。
嗚呼、酒池肉林……Oh,Yes……
普通そんなことやるかよって思いますけどね。随分配慮に欠けたチョイスかと。
ワタクシも初デートで池袋シネロマ〇はちょっと嫌ですね。それと同じです。
憤慨したベッツィはそのままタクシーを捕まえて、帰ってしまいます。
その後も彼女の怒りは一切静まらず、落ち込むトラヴィス。
明らかにお前が悪いだろうと言いたいところですけど、彼には彼なりの考えがきっとあったんでしょうね。だいぶズレてるけどな。
彼女と会えなくなってしまい、腑に落ちないので選挙事務所を訪れます。やめればいいのに。

腹いせに小学生以下の罵声を飛ばして、強制退場させられます。なんと不器用な男……。
心のオアシスを失い、次第に彼の心は荒んでいきます。

乗車するお客さんも変わり者ばかり。心がささくれていくのも、きっとベッツィの件だけでは無い筈です。
黒人男性と不倫している妻の居場所を突き詰めるために乗車してきた男、何やら恐ろしいことを口走っています。
「女の股ぐらに弾丸をブチ込む」って……ワタクシ玉ないけど、玉ヒュンしそう。やめてケロ!
トラヴィスは疲れ果て、遂に先輩ドライバーにこの街を出たいと相談します。

先輩の答えは「お前は若いんだからやってみろ。ただオレ達は負け犬だから、どうにもならん……。オレ達運転手なんかに何が出来るんだ」と。
トラヴィス自身も何がしたいのかは明確に答えを見いだせていません。
ただ何かを変えたいのです。自分自身も見ている世界も、きっとこの靄がかかった景色を取り払いたい。けど、どうしていいか分からない。
しかし葛藤は、次第に答えへと変わっていきます。
じわじわと、曲がっていく……
先輩の言葉を聞いた夜、あの若い娼婦の姿を再び目にします。

大人っぽく見えますが、彼女はまだ12歳。
以前見掛けた時に現れた男はおらず、仕事仲間と一緒です。
彼女を再び見て、トラヴィスは自分の中の「何が」が変化していきます。

密売屋から銃を数丁仕入れたり……

急に筋トレに励みます。
そう、彼は「何かをしたい」「何か変わりたい」あまりにこの街のゴミを自分で一掃することに決めたのです。
そのために肉体を強化し、銃を手にして「掃除」に備えたのでした。
街の人々をゴミと表現する時点でもうお察し……ですが、彼の見たい景色は見えるのでしょうか?
ゴミを掃除した後、行きつく先には何が待っているのでしょう?
細やかな心理描写がふつくしい
長尺の映画ではないのですが、スピード感と迫力が凄いです。
人の心の移り変わりが恐ろしい……そう思わせてくれる作品かなぁと。
ジャンルはホラーとかスリラーでも何でもないんですが、人の本質に迫っていて生々しいですね。
ちょっと血しぶき飛び散る場面もあるので、苦手な方は気を付けて下さい。
サラーっと流し見するだけだと、あまり深い部分は分からないかもしれません。
ぜひ言葉、彼らの表情一つ一つを追ってみてください。観方、めちゃくちゃ変わりますヨ。
今回結構くそまじめに紹介したので、ふざけ度が低いコラムとなってしまった。
次回はもっとふざけられるように頑張るよ!(?)来週も読んでね!あ、ブログも読んでね!