2000年代から「ネバーエンディング・ストーリー」と同じファンタジー映画がどんどん制作されました。「ハリーポッター」や「ナルニア国物語」など、どれもCGを駆使した超大作です。それらの作品に比べてやはり最初に書いたように「古いから視聴率をとれない」というのが理由のようです。
リメイクされるという噂もありましたが、現実にはなっていませんね。もし現代の技術があればファルコンはもっと自然に空を飛ぶでしょう。でも、あの頃のあのぬいぐるみ感がいいんです!そんな声もきっと少なからずあるはずなのですが、仕方ないのでしょうか。
『ポリスアカデミー』
1984年に誕生しその後1994年まで7シリーズも制作された「ポリスアカデミー」。おバカ映画の教祖ともいうべき作品です。
採用基準が見直された警察学校に、人種も経歴も様々で個性豊かなメンバーが入学してきます。昔ながらのやり方を重んじており新制度が気に入らない教官が、どうにかして新入生たちを辞めさせようと次々に厳しい訓練を命じます。
しかし、どんなにキツイ訓練が言い渡されてもどこかぶっ飛んだ新人たちは負けません。主人公だけが実は嫌々入学しており、退学になりたくてわざと失敗するのですが、他の新人がもっと派手にアホみたいな失敗をするのでうまくいかない。典型的なコメディ作品です。
とっても面白かった記憶しかないのですが、今改めてみるとどうして放送されなくなったのか分かるといった声が多いようです。
下ネタ満載すぎて放送できない!?
特にシリーズの1と2は大人向けな下ネタも多め。シリーズ後半になるにつれてファミリー層を意識した作りになっているようですが、80年代に放送されていたのは1と2でしたね。子どもは意味もわからず笑えるのですが、一緒にみている大人からすると困惑するような下ネタが多く、時代の流れもあり放送されなくなったようです。
美人で巨乳の教官、デビー・キャラハンなんて女子寮に忍び込んだ生徒を逆に襲ったりしていました。よくよく考えたら大問題ですね。でもこの教官が本当にスタイル抜群で美人で強くて、襲われても男性陣はラッキー!みたいな所があって笑えたのですが…
『13日の金曜日』などホラー映画の数々
「あ!今日13日の金曜日だ!不吉!」
今もカレンダーを見てそう感じる方はおそらくアラフォー前後ではないでしょうか。それくらい近頃の若者には「13日の金曜日」が浸透していません。悲しいですね、昭和勢からすると衝撃的です。
映画「13日の金曜日」は1980年に制作されたスプラッターホラー映画。キャンプ場を舞台に殺人鬼ジェイソンが次々に若者たちを襲います。この映画の影響でアイスホッケーのマスクがトラウマな方も多いでしょうね。
そんな「13日の金曜日」をはじめ、80年代は地上波でもホラー映画がたくさん放送されていました。怖いのに布団をかぶりながらもついみてしまい、案の定トイレに行けなくなったあの頃。懐かしいですよね。当たり前のように放送されていたので、大人でも子どもでも内容を知っていました。
古い作品に限らず、近頃ではホラー映画自体が放送されない傾向にあります。有料チャンネルを別にすると、地上波でみたホラー映画っていつが最後か思い出せないほどです。
テレビ局の規制で放送されない?
最初に書いた通り、放送コードが厳しくなったのが理由のようです。特に海外のホラー映画は刃物が刺さり血が飛び散る、といった残酷な描写が多め。殺し方も派手です。逆に日本のホラー映画は静かにそっと忍び寄り呪い殺すといったイメージが強めです。
昔のホラー映画にはそんなスプラッター表現が特に多いのでNGとなるようです。また、社会を揺るがすような犯罪が起きた時に、ホラー映画の影響がやり玉にあげられることも少なくありません。地上波で放送することで抗議やクレームが入ることを考えれば、やはり放送が自粛されるのは当然です。
さらに、ホラー映画というとセクシーシーンも多いんですよね。「シャワー中に裸で」とか「ベッドシーンの最中に背後から」とか、当たり前のように放送されていました。これも同じく放送コードでひっかかる点です。
とはいえ、古典的なホラー映画を知らない世代が増えていくのは寂しいものがありますね。そんな気持ちを抱きつつ、あの頃よく放送されていた懐かしいホラー作品を紹介します。
『エルム街の悪夢』
『ポルターガイスト』
『バタリアン』