『服部半蔵 影の軍団』に出演していたJACの俳優が凄いんです!!
テレビ時代劇で大人気だった『服部半蔵 影の軍団』。
この時代劇は千葉真一さんをはじめJACのそうそうたる面々や有名な俳優さんが出演されていました。
今回はこの出演者を振り返ってみたいと思います!
『服部半蔵 影の軍団』とは?
『服部半蔵 影の軍団』は、千葉真一さんを主演に向かえた関西テレビ制作のテレビ時代劇でした。
第1作目はフジテレビ系列にて1980年4月1日 - 9月30日の火曜日22時から22時54分に全27話が放送されました。

1980年に放送された『服部半蔵 影の軍団』を皮切りに、1981年の『影の軍団II』(全26話)、1982年の『影の軍団III』(全26話)、1985年の『影の軍団IV』(全27話)、1985年の『影の軍団 幕末編』(全13話)とシリーズ化されたテレビ時代劇であり、大人気の番組でした。
第一作目は江戸時代でしたが、シリーズの中で時代背景が変わっていました。
ただ、千葉真一さん演じる伊賀忍者の頭領を率いる影の軍団が、御庭番の甲賀組や様々な敵と戦い、権力にへつらわない影の軍団というモチーフは共通していました。
エキサイティングな時代劇であり、老若男女を問わずして人気を誇った名作でした。
こぼればなし
クエンティン・タランティーノ監督は『服部半蔵 影の軍団』シリーズのファンであったため、映画『キル・ビル』の服部半蔵役として同じ千葉真一さんに出演依頼したそうです。
流石は世界の千葉真一さんですね!
主力出演陣のJACとは?

現在はJAEとなっていますが、千葉真一さんが世界で通用するアクションスター・スタントマンを育成・輩出するため、1970年4月に東京都中野区に創設したJACが旧社名であり、JACの方が有名かもしれませんね。
1991年に千葉真一さんはJACを日光江戸村(大新東グループ)へ売却しており、日光江戸村の芸能部門と統合しました。
その後、金田治さん・西本良治郎さんが中心となり再度独立し現在のJAEとなっています。
出演していたJACの俳優陣を振り返る
千葉真一(ちばしんいち)

千葉真一さんといえば日本を代表する映画スターとして、海外ではSonny Chiba (サニー ちば)の名で知られていますよね!
本名は前田禎穂(まえだ さだほ)といいます。
オリンピックを目指していた程の器械体操経験や極真カラテ四段・少林寺拳法弐段・乗馬・スキーを活かしたアクロバティックなスタント・擬斗・殺陣に定評があり、吹き替えに頼らないで自ら演じるアクションスターの元祖ともいえる存在です。
1962年にエランドール賞新人賞、1979年に第2回日本アカデミー賞優秀助演男優賞、第22回ブルーリボン賞スタッフ賞など、数々の賞に輝く実績をお持ちです。
黒崎輝(くろさきひかる)

黒崎輝さんは子供の頃に『キイハンター』の再放送を見て千葉真一さんの大ファンになり、1978年にJACに入団しました。
1983年にJACオールスター出演の映画『伊賀野カバ丸』で初主演を果たし、1984年には原作が漫画の『コータローまかりとおる!』で再び主演を務めています。
和製ジャッキー・チェン、ポスト真田広之さんとして期待されていたのですが、1992年にJACを退団し1995年末までに俳優を引退しました。
現在は沖縄県本部町でダイビングショップ「マザー・アース」を経営されています。
真田広之(さなだひろゆき)

幼児向け雑誌のモデルなどを経て、5歳で劇団ひまわりに入団した真田広之さん。
1966年に千葉真一さん主演映画『浪曲子守唄』でデビューし、続けて千葉真一さんや高倉健さんの主演作品に息子役で出演をしていました。
その後JACに入団するも、千葉真一さんからのアドバイスで学業に専念することになり、一旦芸能活動を休止しています。ちなみにこの当時までは下沢広之と名乗っていました。
映画『柳生一族の陰謀』のオーディションに合格したことで芸能活動を本格的に再開し、その時から真田広之と名乗っています。
千葉真一さんに次ぐ日本のアクションスター・デューク真田として海外進出も果たした日本を代表する俳優です。
志穂美悦子(しほみえつこ)

志穂美悦子さんはJACが初めて輩出した女優であり、日本で初めて女優自らスタントや殺陣(たて)を演じたとして1970年代から1980年代にかけて大人気を誇りました。
海外ではSue Shiomi の名で知られています。
志穂美悦子さんも黒崎輝さん同様、テレビドラマ『キイハンター』を観て千葉真一さんの熱狂的ファンとなりJACの門を叩きました。
アクションスターとして大人気を誇った後、テレビドラマなどでも演技派女優として大活躍されました。
ご結婚された長渕剛さんとは『親子ゲーム』で共演されていましたね。懐かしいドラマです。
伊原剛志(いはらつよし)

伊原剛志さんはもともと教師を目指していました。しかし「(公立)小中高の学校教師は日本国籍をもつ者のみがなれる」という国籍条項があると知り、韓国籍であることから断念されたそうです。きっと優秀な方だったと思うので、なんだか残念な話しですねぇ
1982年にJACに入団後、舞台『真夜中のパーティ』で俳優デビューし、1984年には『コータローまかりとおる!』で映画初出演を果たしました。
ドラマや映画で大活躍の伊原剛志さん。
これからも頑張って頂きたいですね。
JAC以外の出演者

『服部半蔵 影の軍団』には、JAC以外の大物俳優が多く出演されていたことでも有名でしたね。
火野正平さん、西郷輝彦さん、石橋蓮司さん、蟹江敬三さん、岸田今日子さん、秋野暢子さん、美保純さん、橋爪功さん、石田純一さん、MIEさん、世良公則さん、浅野ゆう子さん、夏八木勲さん、などなど、そうそうたる出演者でした。
しかし、全シリーズ通じて出演していたのは、千葉真一さんと樹木希林さんでしたよね!
樹木希林さんは毎回味のある役どころで、この作品を豊かなものしてくれていたと思います。
素晴らしい俳優でした。
出演者を振り返ってみて
『服部半蔵 影の軍団』に出演していたJACの俳優はいかがだったでしょうか?
皆さん各方面で大活躍されており、JACが大変優秀な養成所だったことが良く判ります。
それもこれも千葉真一さんの力量があったからこそだと思いました。
また『服部半蔵 影の軍団』の内容も面白かったですね!やっぱり時代劇で忍者ものとなると、胸熱くなる感じがあります。忍者は我々の永遠のヒーローだと思いました。
JACは現在JAEとなっていますが、これからも多くの名優を生み出してくれると思います。
これからの俳優にも期待したいですね!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。