船井龍一2回TKO勝ちで世界初挑戦へ「出来過ぎ」 - ボクシング : 日刊スポーツ
「闘争心が弱かったのは、それはボクサーとして不向きな優しさの表れだったのかもしれませんが、今までそれに気が付くことが出来ませんでした。それを気付かせてくれたのは同じジムの田口良一選手(第35代日本ライトフライ級王者(2013年4月3日戴冠)、第29代WBA世界ライトフライ級王者(2014年12月31日戴冠)、第23代IBF世界ライトフライ級王者(2017年12月31日戴冠))です。
田口くんは普段はホンワカしているんですが、リングに上がった時に目つきが変わるんです。後援者の方が『リングに上がると人殺しの目をする』と評しておられましたが、本当にそうだと思います。それまでの自分にはそれが無かったから大阪でのタイトルマッチに敗けたんだなと気が付けまして『自分もあの目をするんだ!』と思いましたね。リングの上では別人になる感覚です。今はそれができるようになりました。トランクスを履いて、ガウンを着たらそのスイッチが入る感じになります。」
ワタナベボクシングジムの系譜
-ワタナベボクシングジムは船井選手が仰るところの「強い」選手が大勢いると思うのですが、その方たちの影響はありましたか?
「それはありますね。世界チャンピオンの内山高志さん(第39代WBA世界スーパーフェザー級王者(2010年1月11日戴冠)、第35代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者(2007年9月8日戴冠))が、本当に誰よりも練習されてるんです。内山さんがジムに来られたら時からジムの空気がピリッとしますし、一緒に合宿に連れていってくださった事があるのですが『こんなに走るんだ!?』ってくらい走るんです。これくらい練習しないとチャンピオンにはなれないんだと、肌で感じることが出来ました。
そういう練習に対しての影響に加えて、大阪での敗戦と中川選手とのタイトルマッチを通して試合中の気持ちの重要さに気が付きました。普段の生活でもボクシングの事を考える時間が増えました。チャンピオンとしての責任感もありますし。そして何より応援してくれる皆さんに、また勝つ姿を見せたいという気持ちが強くなりました。」
-調理師を目指した頃の「人を喜ばせたい」という気持ちが今も。
「そうですね。もちろん自分が勝って喜びたいのもありますが、有名になりたいというより応援してくれる人たちと一緒に上のステージに行きたいんです。」
共感をチカラに
―ミドルエッジの読者層は親もいれば子もいて、自分本位の生活は後回しにすることも多い世代です。だから船井選手のように周りにも配慮されながらそれをエネルギーにして頑張る姿には共感すると思うのです。世界戦、応援しております。最後になりますが、そういえば調理のほうはその後…?
「家で作るくらいですね。趣味でカレーが大好きで将来はカレー屋を開きたいくらいなんです。だから自分でスパイスから何から用意して作っています。奥さんに食べてもらうんですが、けっこうシビアな感想が来ますよ(笑。あと、プリンも大好きなので、カレー屋でプリンも出したいですね。
今思えばですが、バスケをやる前はお笑い芸人に憧れていました(笑、結構ミーハーで中学の頃はギターもやってました。調理師専門学校に在学中も学校の仲間とバンドを組んで、当時流行っていたドラマ「NANA」の曲をライブで1回やってバンド解散しましたね。」
-え、あの濃厚な1年の間にバンドもされていたんですか!?
「はい(笑、よくよく思い出せばやりたいと思ったことはだいたいやってきてますね。シャイな性格なんですが目立ちたがりでもあるんですよ(笑。」
-本当に色々とドラマチックですね。ここまで来たら次は更に大きなタイトルを獲って上のステージに進んで多くの人の期待を喜びに変える…それを楽しみにしております!!
