図書券

図書券 100円券
正式には全国共通図書券(ぜんこくきょうつうとしょけん)。
日本図書普及株式会社が発行していた、書籍と引き換えられる有価証券の事です。
始まりは

昭和35年12月~昭和38年2月
調べてみると図書券(全国共通図書券)の発行が開始されたのは1960年(昭和35年)だったそうです。
しかも当初は「20円券」の15枚つづりや25枚つづり・50枚つづりだったそうです。
20円×50枚=1000円や25枚の500円は分かるけど・・・
20円×15枚=300円って時代を感じさせます。
その後は、40円券や50円券、100円券が登場したそうです。
見慣れた(いつ頃まで?)500円券が登場したのは実に1998年(昭和51年)からだったとか。
換金

(株)野崎コイン
大人になったら、もらう機会が無くなった図書券。
子供の頃は、現金を子供にあげるより良いとされたのか、お祝い事やプレゼントで親戚などに、よく図書券をもらいました。(現金の方が良かったけど)
お年玉を「図書券」でくれた親戚もいました。当時は本など読まない子だったので、その都度、母親に付き合ってもらい、コイン商(古いお金や切手を売ってる古物商)に売りに行っていました。私が子供の頃は、まだ金券ショップなどなかったのです。
賞品といえば

※画像はイメージです。
ギャング
当時少年雑誌等の懸賞や各種クイズの賞品といえば図書券と言われるくらい景品になる事が多かったと思います。
また副賞として賞金を贈呈するコンクール等で、未成年者や高校生以下の場合などに現金ではなく同額の図書券でプレゼントすることがよくありました。
バイト代まで

テキ屋
こんな事もありました、知り合いのテキ屋のオッサンが、どこからかタダ同然で手に入れた図書券を高校生のバイトの子に、「こんな商売だから本当は高校生は雇えないんだよ。」と、最もらしい言い訳をして「これなら手伝いのお礼で通るからと」バイト代を図書券で払っていました。
可哀想に、そんな決まり無いのに・・・・

図書券36枚:18000円分
献血

街頭献血の様子
ジュースやお菓子だけではなく昔は献血の謝礼として図書券を提供する献血ルームもありました。
現在は「換金性の高い物を提供するのはいわゆる売血行為に相当し好ましくない」として、提供されていないそうですが。
販売終了

図書券 500円券
1990年には、図書券と平行して「図書カード」が発行されるようになり、2005年に図書券は販売終了したそうです。
何でも釣銭に関するトラブルが起きやすかったり、回収や流通の手間がかさんだりするなどの問題点が多かった為だとか。
図書カード

全国共通図書カード
1990年12月より発行が開始された。プリペイドカードになってつり銭の処理が不要なため、従来の図書券に代わって主流となった。
この名称は日本図書普及株式会社の登録商標。
大きさは86×54mmで、上部に残額の目安の指標が印刷されており、パンチ穴が開けられるものでした。
しかし「図書カード」も2016年5月に発行終了してしまいます。
図書カードNEXT

5,000円カード
2016年6月より発行が開始された。通称「図書カードNEXT」
従来の磁気式の図書カードと異なり、素材が紙になり、パンチ穴がなくなった。カード裏面に印字されたQRコードを書店設置の専用端末で読み取り、残高をデータセンターのサーバーで管理する方式を採用。
利用者はパソコンやスマートフォンにカード裏面の番号を記入することで残高や利用履歴を確認することができる。これまでの図書券や図書カードと異なり、10年間の有効期限が設けられている。(有効期限はカード裏面に印刷)
最後に・・・
いかがだったでしょうか?
販売は終了してしまいましたが図書券や図書カードは有効期限がないそうなので、現在でも書店での使用や金券ショップでの換金が可能だそうです。
また面白そうなネタがあったらまとめてみたいと思います。
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