始めに・・・
言い方が全国的なのか地域の違いもあるのか、分かりませんので、私の周りで言われていた(関東地方)事だと思っていただければ、幸いです。
①逆ハン
カウンターステアは「逆操舵」「逆ハンドル」等と言われることがあります。
反対にハンドルを切ること。
簡単に言うとカウンターを当てること。
元々はFRが全盛だと雨でケツが流れた時に、慌てて切った程度のものでした。
タイヤも性能が今ほどよくないし、道路も水たまりとか結構あった時代の話しですね。
②左ハン

メルセデス・ベンツ Sクラス 280SE
外車などの左側に付いているハンドル。
現在みたく日本仕様で外車でも右側ハンドルは多く有りますが、当時は外車=左ハンと言うイメージでした。
ちなみに日本車の逆輸入車も普通とは反対にハンドルが付いているので、逆ハン車と呼ぶこともありました。

プリウス 左ハンドル
③チンスポ

ハコスカ フロント チンスポ
チン=アゴ・スポ=スポイラーはバンパーの下についているエアロパーツのこと。
車高短に見せる際に効果的なパーツ。
その他にもリップ・スカート・出っ歯など
④ロー・セコンド・トップ

旧車 レトロ シフトノブ
AT支流の現在ではあまり使う事が無いと思います。
シフトの位置の事、ローは1速で、セコンドはセカンドがなまったものなので、2速。トップは5速の事と思いきや、4速もあったので一概には言えません。
教習所でも教官に「はい、セコンドに入れて〜」などと言われる事がありました。
⑤ソレ・タコ・デュア

ソレックスキャブレター
車を改造するの定番スタイルで、いわば三種の神器。
ソレ=ソレックス・タコ=タコ足・デュア=デュアルステンマフラーの略。
ソレックスはソレックスキャブレター、タコ足はその名の通りの形をしたエキゾーストパイプ、デュアルステンマフラーはステン製の2本1対マフラーのこと。
⑥エンコ

エンコとは指ではないですよ、エンジン故障などの略です。
信号待ち等で急にエンジンが止まって「マジ?、エンコした~!」などと使っていました。
昭和の車って、何故かよく止まったので、フツーに使われていました。
因みに、エンジンがダメになっちゃう事は『シャカった!』等。御釈迦からきています。
⑦エンブレ

エンジンブレーキの略です。
本来、エンジンブレーキは、マニュアル車ならニュートラル(N)以外のギヤに入れたまま走行中にアクセルを戻す、オートマ車ならDやS、古いクルマなら2、1、Lなどに入れたままでアクセルを戻す事を言います。
何故か私が若い頃は、アクセルを1度吹かせてギアを1段下のギア(1段低いギア)に下げることを言いました。
例えば、4速で走行している場合、アクセルを1度踏んでから3速落とす事です。
正式には、これはシフトダウンと言います。何故エンブレと言っていたのか・・・
『ブンブブーン』と音をたてよく急なブレーキが必要な時に使いました。
⑧ホイルスピン
正式にはホイールスピン。車をスタートの際などに、後輪が空回りしてしまう事を言います。
今時は、まず見かけませんが、私が20代の頃は流行り、目立ちたい時など信号待ちから走り出すとき『キキキー』とタイヤを鳴らして遊んでいました。
⑨エンジンスワップ

オースチン・ミニにホンダVTECエンジンを載せた例
元々載っていたエンジンから、より高性能、大排気量である違う車種のエンジンに載せかえる事を言います。
エンジンスワップ又は載せ替え、とも言われていました。
⑩ニコイチ

ニコイチは幾つか有ります。
複数の個体から1つの個体を構成すること。特に、「同型機種のジャンク品が複数あってそれぞれ違う場所が壊れている」という状況下において、そのうちのいくつかを部品取りにして残ったいくつかの個体を再生する手法のこと。
①前半分が事故った車に後ろ半分が事故った車の前側を合体させて1台の車を作ってしまう事。
②盗難車に事故車などの同じ車種のナンバーを付け替える事。
③偽装ナンバープレートを盗難車に取り付ける場合。
全てニコイチとかニコイチ車と呼んでいました。
⑪ジャンプ

ジャンプコード
週刊少年〇〇でもなければ、飛び上がる事でもありません。
バッテリーが上がって、他車から電気を充電させてもらう事を言います。
使うコードがジャンプコードといい、そこからきています。
昭和の車って何故か、やたらとバッテリーが上がり出かけようすると上がってるなんてザラでした。
その都度、タクシーなど止めてお願いするのですが、面倒なのか『ジャンプコード無いよ!』と言われるので、『コードはあります!』と常にトランクに常備していたものでした。
⑫エンスト

AT車ではありえませんが、エンジンが止まることで、(故障では無い)和製英語のエンジンストップの略(英語ではエンジンストール)。
MT車でのクラッチ操作の失敗で、エンジンが止まる事を言います。
当時はエンストをすると笑われたものです。
⑬オールペン
クルマのボディ色を塗り替えること。全塗装とも言います。
現在ではカラーも豊富にあるしカッティングシートなんていうのもあるので、やる方は少ないとは思いますが、当時はこだわってラメ入りやツートンカラーなどオールペンしてる人結構いました。
⑭デフ

エンジンの動力を伝えるものではなくて、デフォッガーの略。
『窓が曇ったからデフにして!』とか使用。
もちろん現在でも機能自体は有りますが、デフと略す事が無くなったのではないでしょうか。
因みに、何故デフと略すのかというと、インパネのスイッチやレバーにDEFと書いてあったからです。
最後に・・・

いかがだったでしょうか?
いくつ分かりましたか?
他にも昭和の自動車専門用語があります、機会があれば又、書いてみます。
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