死霊のえじき
「ゾンビ」から7年後。待ちに待ったゾンビ三部作の第3作目「死霊のえじき」が1985年に公開されました。
死霊のえじき
本作も「ゾンビ」同様にダリオ・アルジェントとの共同制作予定だったそうですが、ドル高のために断念せざるを得なくなっています。いやぁ、ホントに残念です。このために脚本は大幅な変更を余儀なくされているんです。
ダリオ・アルジェントも参加したオリジナル版を観てみたかったですねぇ。
しかし、資金難にも負けず、ジョージ・A・ロメロは素晴らしいゾンビ映画を作り上げました!
ゾンビに襲われる際の撮影には豚の内臓が使われているのですが、それが保管されていた冷蔵庫のスイッチを誰かが切ってしまったため、あるシーンの撮影時には腐ってしまいもの凄い異臭を放っていたのだそうです。出演者は酸素マスクを使って撮影したのだそうですよ。そりゃ迫力が出るわけですね。
ゴリラズ
「死霊のえじき」にはちょっと面白い話があります。
イギリスにゴリラズという覆面バンドがいますが、実は「死霊のえじき」の冒頭で兵士が拡声器で生存者へ呼びかける声がサンプリングされているんです。
このゴリラズ、実はロックバンド・ブラーのデーモン・アルバーンが音楽面を担当しているのですが、さすがですね。「死霊のえじき」のことを知らなくても、なんというか、この切迫した雰囲気が漂ってきます。
ジョージ・A・ロメロはゾンビ映画ばかりを撮っている訳ではありませんが、やはり好きみたいですね。「死霊のえじき」から20年後の2005年に久々のゾンビ映画「ランド・オブ・ザ・デッド」を監督します。