氷室京介がBOØWYでデビューする前に参加したカバーアルバムをご存知ですか?
ミドルエッジ世代であれば誰もが知っているであろうロック・ヴォーカリスト「氷室京介」。彼がBOØWYとしてレコードデビューしたのは1982年3月21日のことなのですが、遡ること4か月前の1981年11月25日に「ダニーロングプロジェクト」というグループサウンズなどをカバーするバンドが発表したレコードに“覆面で”参加していたのをご存知でしょうか?
こちらがそのレコードになります。

レコードのタイトルは「ZOKU!ZOKU! HOT GRAPHITY」。タイガース、テンプターズ、パープルシャドウズといった60年代後半の人気GSの楽曲と、キャロルなどのロックンロールのヒット曲をそれぞれメドレー形式でカバーしたものです。
氷室が参加した楽曲は?
氷室が担当したのはGSメドレーの一部の楽曲です。ショーケンこと萩原健一の所属していた「テンプターズ」を中心に担当しているのですが、レコードのクレジットには氷室京介(寺西修)の名前はありません。これは覆面で参加していたためと思われます。具体的な楽曲は以下の通りです。
エメラルドの伝説(テンプターズ、1968年)

おかあさん(テンプターズ、1968年)

神様お願い(テンプターズ、1968年)

忘れ得ぬ君(テンプターズ、1967年)

純愛(テンプターズ、1968年)

好きさ好きさ好きさ(ザ・カーナビーツ、1967年)

では実際に聴いてみましょう!!
こちらの動画は、レコードのうち氷室が歌っている部分だけを抜き出したものです。いかがでしたでしょうか?伝説のヴォーカリストだけあって、ショーケンの雰囲気を残しつつも、GSを自分の物として歌いあげています。1981年と言えば、アルバム「MORAL」が完成したものの発売になかなかこぎつけず、そのストレスを解消するかの如くライブ活動に没頭していた頃。このアルバムへの参加も、レコードを出したいという氷室の気持ちがそうさせたのかもしれませんね。
実はCD化されています!
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