意外と侮れない!一発屋が放った「次のシングル」!!
日本の音楽史を語る際に外せない存在である「一発屋」。一発屋というとその代表曲ばかりが注目されますが、代表曲の「その次に発表したシングル」を皆さんご存知でしょうか?この記事では、あまりスポットライトの当たらない「一発屋が一発当てた直後に出したシングル」のうち、80年代に発表された曲について書いてみたいと思います。
 
  	石井明美
響きはtutu
 
  	「男女7人夏物語」の主題歌として、1986年に大ヒットを記録した石井明美の「CHA-CHA-CHA」。その次のシングルとして同年リリースされたのが「響きはtutu」です。作詞・阿木燿子、作曲・筒美京平と相当の力の入れようだったのですが、前作のヒットがあまりにも大きすぎたためか、それほど注目されることはありませんでした。
あみん
琥珀色の想い出
 
  	デビュー曲「待つわ」の特大ヒットで有名な「あみん」。「待つわ」の5か月後にリリースされたセカンドシングルが「琥珀色の想い出」です。前作には遠く及びませんが、オリコン最高位9位、売上は10万枚以上とそこそこのヒットとは言えます。
シュガー
アバンチュールはルックスしだい
 
  	1981年のデビュー曲「ウエディング・ベル」では「くたばっちまえ~」の歌詞で強烈な印象を残したコーラスグループ・シュガー。軽井沢が舞台になっている(?)セカンドシングル「アバンチュールはルックスしだい」を半年後にリリースしましたが、インパクトでは前作に及びませんでした。
寺尾聰
Long Distance Call.
 
  	GS・サベージの時代から歌手・俳優として活躍する寺尾聰。一発屋に含めるか迷いましたが「ルビーの指環」の印象があまりにも強烈なので入れてみました。その「ルビーの指環」の次にリリースされたシングルが「Long Distance Call.」です。前作から1年半以上空いてしまったためか、オリコン最高位15位と振るいませんでした。
ジューシィ・フルーツ
なみだ涙のカフェテラス
 
  	1980年のヒット曲「ジェニーはご機嫌ななめ」で有名なジューシィ・フルーツ。彼らが前作のヒットから間髪入れずにリリースしたのが「なみだ涙のカフェテラス」です。「ジェニーはご機嫌ななめ」はデビュー曲だったのですが、デビュー曲でいきなりヒットしてしまうとどうしてもその曲の印象が強くなり、次の曲はヒットしづらい傾向にあります。ちなみに、後にカップリングである「恋はベンチシート」が、小泉今日子のアルバム「ナツメロ」に収録され注目を集めました。
 
  	アラジン
ロックンローラー大放送
 
  	「完全無欠のロックンローラー」があまりにも有名すぎるアラジン。そのヒット中にリリースしたセカンドシングルが「ロックンローラー大放送」です。「完全無欠のロックンローラー」がヒット中で、あえてこちらの曲を買おうと思う人が少なかったためか、売上は伸びず。結果、完全無欠の一発屋の仲間入りをしてしまいました。
TOM★CAT
サマータイム グラフィティ
 
  	「ふられ気分でRock'n' Roll」の一発屋として有名なTOM★CATが、セカンドシングルとしてリリースしたのが「サマータイム グラフィティ」です。'85JAL沖縄キャンペーンのイメージソングに起用され、オリコン最高位13位と健闘はしました。ちなみに、ミドルエッジ読者であればご存知の方も多いと思われる、北斗の拳2の主題歌「TOUGH BOY」はオリコン最高位61位です。
もんた&ブラザーズ
赤いアンブレラ
 
  	第22回日本レコード大賞・金賞受賞曲「ダンシング・オールナイト」で有名なもんた&ブラザーズ。もんた&ブラザーズ名義でのセカンドシングルとしてリリースしたのが「赤いアンブレラ」です。オリコン最高位10位、売上20万枚以上とこの曲単体で見てもヒットと言えるのですが、強烈な一発があるとどうしても一発屋扱いになってしまいますね。
雅夢
悲しくて
 
  	1980年の「愛はかげろう」で有名な雅夢がリリースしたセカンドシングル「悲しくて」。「愛はかげろう」がヒットの兆しをみせたのは1981年に入ってからであり、雅夢の知名度が全国区になった頃には既に「悲しくて」は新譜ではなかったため、ヒットに至らなかったと思われます。
今回ご紹介するのは以上となります。70年代の一発屋についても今後書いてみたいと思いますので、今しばらくお待ちください!
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