全日本フォークジャンボリーから2ヶ月後の1970年10月9日に日比谷野外音楽堂で岡林信康withはっぴいえんど はライブを行っています。
その模様を収録したのが「岡林信康ろっくコンサート」です。はっぴいえんど のファースト・アルバムが1970年8月5日(フォークジャンボリーの3日前!)に発売されていたということもあってか、アルバムには2曲 はっぴいえんど 単独の曲が収められています。
岡林信康ろっくコンサート
岡林信康、調子が良かったのでしょう。トークも軽やかに気負うことなく歌っています。
俺らいちぬけた
ファーストとセカンド・アルバムから選曲されたライブベストといって良い内容のアルバム「岡林信康コンサート」。1970年12月1日に東京神田共立講堂で行なわれたライブの模様が収められています。
岡林信康コンサート
アルバムには、はっぴいえんど の「かくれんぼ」「はいからはくち」以外にも、高田渡「生活の柄」「お馴染みの短い手紙」、加川良「教訓I」の単独演奏が収められています。
前半は弾き語りのため、はっぴいえんど との共演は後半のみなので曲数は少ないのですが、これが素晴らしく、まさに日本のロック史に残る名演となっています。日本語ロックが頂点に達した瞬間、そう言われても納得です。
「だからここに来た」は、全日本フォークジャンボリーのドキュメント映画のテーマ曲になっています。
そういえば、全日本フォークジャンボリーの音源からはシングルにもなっていましたね。
手紙/それで自由になったのかい
現在は、はっぴいえんど との最後のスタジオ録音「私たちの望むものは」を含むシングルBOXが発売されています。
岡林信康withはっぴいえんど7インチBOX
ファンにとってはたまらんですねぇ。
岡林信康がはっぴいえんど共に活動したのは僅か1年。にもかかわらず、こんなに音源が発売されるというのは異常ですよね。当時の衝撃の大きさを物語っているようです。
翌年、1971年になると岡林信康は はっぴいえんど と離れ、柳田ヒロと組むことになります。
俺らいちぬけた
柳田ヒロのキーボードを主体とした新たなアプローチが伺えるサード・アルバム「俺らいちぬけた」。岡林信康は「どん詰まり」の状況からタイトル通りにいちぬけて、「自由への長い旅」を始めることになるのでした。