コミカライズ版『ウルトラセブン』のエレキングが異常に狂暴で怖い!その意外な理由って?

コミカライズ版『ウルトラセブン』のエレキングが異常に狂暴で怖い!その意外な理由って?

当時「少年マガジン」に連載されていた、桑田次郎先生によるコミカライズ版『ウルトラセブン』に登場するエレキングが、実はトンでもないことになっているのだ!果たして、その驚くべき内容とは?


何と、空へと舞い上がったエレキング!

テレビ版では絶対見られない、エレキングの空中戦!

救援に駆けつけたウルトラホーク1号を追って、なんと空中高く飛び立つエレキング!完全にテレビのイメージとはかけ離れた強さを見せるエレキングの攻撃に、ウルトラホーク1号も窮地に陥ってしまう!

あまりに巨大なエレキングの攻撃に、セブンも防戦一方。

ピット星人からやっとウルトラアイを取り戻したモロボシ・ダンは、遂にウルトラセブンに変身!テレビと違って自分の数倍巨大なエレキングに戦いを挑むのだが・・・。口からビームを吐くエレキングとの戦闘力の差は凄まじく、火炎に包まれたままセブンとエレキングは湖に落下!

何故か、いきなり顔がテレビ版と同じように修正されている・・・。

再び出現したエレキング!

エレキングと絡み合ったまま、湖に沈んでしまったウルトラセブン。
一度はエレキングを退けたかに見えたウルトラ警備隊の前に、再び出現したエレキング!「うむむ、ウルトラセブンはやられてしまったのか?」思わず自問自答するキリヤマ隊長の前に、ウルトラセブンの復活した姿が!
あれ、エレキングの顔が急に大人しくなって、テレビ版に変わっているような?

アイスラッガーで首を切断!

空を飛ぶエレキングの攻撃に苦しみながらも、ついにセブンのアイスラッガーがエレキングを切り裂いて倒したのだった。
しかし、前半であれほど狂暴だったエレキングの顔が、この終盤では全く変わっているのは何故だろう?

何故、エレキングの顔が途中から急に変わったのか?

"目のない犬"を思わせるその狂暴な外見は、子供には相当なトラウマだったに違いない。

左が終盤に登場したエレキング。右が狂暴なバージョン。

画像の通り、テレビ版とは180度違った恐ろしく狂暴な怪獣として登場する、コミカライズ版のエレキング。ところがコミカライズ版の終盤では、なぜかいきなりテレビ版と同じデザインに変更されているという不思議。それでは、何故にこの様な変更が行われたのだろうか?

果たして、本当に間違いだったのだろうか?

連載当時の「週刊少年マガジン」に掲載された、問題のお詫び広告!

上の画像は、この『湖の秘密』が掲載された週刊少年マガジンに載っていた、"訂正とお詫び"の広告だ。
通常、単行本収録の際にはこれらの広告やお知らせは削除されてしまうため、掲載誌を入手して調べるしかないのだが、実は前半に登場した狂暴なエレキングの方が間違いであり、やはり終盤に登場したテレビ版と同じデザインのエレキングが正しかったことが、この広告で証明されている。
てっきり、桑田次郎先生の独自の発想とアレンジによるものだとばかり思っていた、この狂暴なエレキングの登場。果たして単なる間違いだったのか?それとも確信犯的にあえて凶暴にしたものの、後で読者からの投書やクレームが殺到したので元に戻したのか?
どちらにせよ、単行本収録の際にも修正されず、こうして今でも狂暴なエレキングが読めることは、我々ファンにとっては幸運だったと言えるだろう。

ファンの期待を裏切って、テレビ版のデザインの方が製品化されたのだった。

桑田二郎版『ウルトラセブン』のフィギュアシリーズ

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実際、以前に桑田次郎版ウルトラセブンのデザインのフィギュアシリーズが発売された際も、エレキングは狂暴な方のデザインではなく、テレビ版の方が製品化されているほど。ひょっとしたらこれは、桑田次郎先生にとっての黒歴史なのか?そんな深読みも出来そうな、この凶暴なエレキング。幸い、現在でも愛蔵版やこのサンコミックス版など、様々な形で入手可能なので、気になった方は是非入手して読んで頂ければと思う。

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