これが”オスカー”受賞作だ!!
喝采 [DVD]
父親はグレースが女優となって大成し、オスカーを受賞しても、「姉のペギーのほうがもっといい女優になれたにちがいない」などと公然とマスコミに発言し物議を醸し、グレースはいつも満たされていなかったはずだ。また、次から次へと違う男性と恋愛関係になるが、両親に結婚相手として紹介しても、相手にもされなかった。だが、彼女はそれでも父に認められようと、必死になる。要するに典型的な「ファザコン」だったのだ。
グレースの”運命”の出逢い!!
史上最大のシンデレラ・ストーリーの1つである、グレース・ケリーとモナコ公国レーニエ大公の出会いを実現させたのは、2人の未来を予見したある人物の計らいだった。
オリヴィア・デ・ハヴィランド(Dame Olivia De Havilland, DBE)
そんな折、モナコに危機が訪れる。戦争でお金が必要になったフランスが、無税のモナコに対して、税金を徴収し支払うように圧力をかけてきたのだ。軍を持たないモナコは攻め込まれれば、一瞬で占領されてしまう。
グレースは決心する。『私は愛を守り抜く!!』と
モナコ公妃として、夫と子供たち、そしてモナコを愛し、守ってみせる。厳しい言葉で言えば、映画女優としてではなく、「モナコ公妃」を演じ切ることを決めたのだった。
グレースのこの変化によって、夫、また、国民との関係も徐々に回復していったそうだ。
カロリーヌ(左)、ステファニー(中央)、アルベール(右)、夫レーニエと (1966年)