【訃報】広島カープの”鉄人”こと衣笠祥雄さんが死去。71歳。
広島カープの黄金期を支え、連続試合出場世界記録(現在は日本記録)を達成するなど、「鉄人」と呼ばれた衣笠祥雄さんが死去しました。71歳でした。京都府出身。
広島カープ・赤ヘル打線の主砲として60年代後半から80年代にかけて活躍した衣笠さん。
高校時代は捕手でしたが、広島カープに入団後は白石勝巳監督の方針で内野手に転向。1968年から一塁手として定着しました。背番号「28」は横山光輝さんの漫画「鉄人28号」を想起させ、生涯の愛称ともなる「鉄人」として親しまれました。
175cmとプロ野球選手としては小柄ながら身体は人一倍頑丈で、負傷した際も休まずに試合へと出続けました。
そして、衣笠さんの代名詞ともなる「連続試合出場記録」は1970年10月から始まり、1987年6月にMLBのルー・ゲーリッグが保持していた連続試合出場世界記録を更新しました。
更新した試合では自らホームランを放つなど、勝負強さを見せ、記録更新に花を添えています。
その数日後には、王貞治さんに次いでプロ野球選手として2人目の「国民栄誉賞」を授与されています。同年のシーズンを持って現役を引退。
現役最終出場となった試合で、2215試合の連続出場に到達。前人未踏の偉業を果たし、バットを置きました。
引退後はプロ野球の解説者として長らく活躍。今シーズンも解説を務めるなど、元気な様子でしたが、4月19日に行なわれたDeNA‐巨人戦では、衣笠さんの声がかすれ気味で、ネット上で心配の声が挙がるなど、その健康状態が不安視されていました。
死因は関係者によると大腸がんとされています。鉄人のご冥福を心よりお祈り致します。
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