Mr.ミスターとは
Mr. Mister
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Mr.ミスターとは、ボーカル・ベースのリチャード・ペイジとキーボード・サックスのスティーブ・ジョージがロサンゼルスで結成したペイジズを前身としています。
このペイジズが解散となり、新たにギターのスティーブ・ファリスとドラムのパット・マステロットが加わり、1984年にMr.ミスターとしてデビューをしました。
そしてMr.ミスターは、翌年1985年にリリースするアルバムで、全米に大ヒットを飛ばすことになります。
Mr.ミスターのメンバー
1984年のMr.ミスター結成直後に、ボーカル・ベースのリチャード・ペイジがTOTOとシカゴのボーカルに誘われることになります。ご存じの通り、TOTOもシカゴも超メジャーなビッグネームで、リチャード・ペイジにとっては大変良い話しではあったものの、自身のバンドであるMr.ミスターを続ける為、両バンドの誘いを断っています。
2曲の全米1位
ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド(期間生産限定盤) Limited Edition
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Mr.ミスターは敏腕スタジオミュージシャンの集まりであり、アルバムの完成度が非常に高いのが特徴でもあります。
そして、彼らの作品はAORと呼ばれています。
AORとは、Album-Oriented Rock(アルバム・オリエンテッド・ロック)、Adult-Oriented Rock(アダルト・オリエンテッド・ロック)の略であり、音楽のジャンルの一つになります。
AORはアルバム全体の完成度が高いことや、大人っぽさのある曲を指すもので、この『ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド』の曲を聴くと、大変納得いく内容となっています。
1985年 「ブロークン・ウィングス」
確かにTOTOやシカゴが気に入りそうな曲であり、歌声をしています。
しかし、この曲調が80年代にあったというのは、相当サウンドが進んでいると思われます。
歌詞は、駄目になってしまいそうな2人がいて、それでも愛の力を信じようという内容になっています。
歌詞、曲共に名曲です。
1985年 「キリエ」
私はこの曲のタイトルを初めて見た時、「キャリー」と見間違えてしまいました。キリエと読むと判っても、女性の名前であり、ラブソングだと思っていたのですが、それは間違いだった様です。
キリエとはキリスト教の礼拝における重要な祈りの一つであり、祈りを捧げる言葉でした。曲の内容もキリスト教の宗教的な内容となっています。
矢沢永吉に楽曲提供
1987年 「サムシング・リアル」
この曲は大ヒットアルバムとなった『ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド』の次に出された1987年のサードアルバム『ゴー・オン』に収録されていた曲です。
この『ゴー・オン』は意欲的な作品ではあったものの、商業的には上手くいかず、Mr.ミスターの人気に陰りが見えることになります。
ただ、矢沢永吉さんに提供したこの曲を聴く限り、各曲完成度の高いMr.ミスターは健在の様に思えました。