【取材】周防正行が母校・立教大相撲部の名誉監督に就任!『シコふんじゃった。』同様、部員減少に悩む相撲部を救えるか!?

【取材】周防正行が母校・立教大相撲部の名誉監督に就任!『シコふんじゃった。』同様、部員減少に悩む相撲部を救えるか!?

周防正行さんによる1992年の映画『シコふんじゃった。』。母校である立教大学相撲部をモデルにした青春コメディでした。今回、映画同様に部員減少に悩む立教大学相撲部を救うべく、周防さんが「名誉監督」に就任しました。映画撮影時のエピソードもふんだんに聞けた就任記者会見へ伺って参りました!


名門復活を目指す、立教大学相撲部!周防正行さんが「名誉監督」に就任!

『Shall we ダンス?』や『それでもボクはやってない』で知られる映画監督の周防正行さんが、母校・立教大学相撲部の名誉監督に就任したというニュースを先日お伝えしました。

今回ミドルエッジ編集部は、同校で行われたその就任記者会見へと伺って来ました!

映画『シコふんじゃった。』のチラシ

母校・立教大学を題材に描いた青春コメディ『シコふんじゃった。』

1992年の名作『シコふんじゃった。』は、立教大学のご出身である周防さんが、母校の相撲部を題材にして描いた、心温まる青春コメディでした。

本木雅弘さんや清水美砂さん、竹中直人さんといった役者を起用し、長らく「正部員がゼロ」状態という危機に瀕していた相撲部が、部員を集め、稽古をして成り上がっていく様子をユーモラスに見せてくれました。

公開当時、若貴フィーバーに沸いていた世の中とも見事にマッチし、映画は大ヒット。日本アカデミー賞の最優秀作品賞、ブルーリボン賞の作品賞にも輝きました。

映画『シコふんじゃった。』のチラシ

撮影当時は空前の相撲ブームでしたが、立教大の相撲部は閑古鳥が鳴くばかり。

1964年に堀口圭一(故人・元監督)さんが「学生横綱」を獲得するなど、強豪校として知られていましたが、70年代に入ると部員数が減り始め、1982年の卒業生以降は映画同様に「正部員がゼロ」状態が続いてしまいます。

その様子が周防さんの目に留まり、敏腕映画プロデューサーの桝井省志さんと共に映画化への構想が練られ、大ヒットへと繋がっていきました。当然の如く、映画の舞台となった同校相撲部の入部希望者は増え、以降10年程は部員が絶えなかったそうです。

しかし、世の中の相撲ブームは去り、モンゴル勢の台頭と共に、日本人横綱と同校の相撲部員は徐々に姿を消していきます。

相撲人気が復活した現在でも、同校の部員は選手が2名、女子マネージャーが4名と依然として危機的状況に陥っています。これでは映画の再現よろしく団体戦出場の5人にも届かない状況です。

そこで今回、相撲部のピンチを映画のように颯爽と救うべく、周防さんと桝井さんが招聘されました。その就任会見の様子をたっぷりとお伝えします!

「周防正行名誉監督」の就任記者会見に潜入!

3月13日、東京・西池袋にある立教大学の敷地に入った筆者。レンガ造りの校舎から、なんとも上品で洗練された印象を受けました。

そこにはかつて「ロングバケーション」(1996年)や「やまとなでしこ」(2000年)など、多くのドラマのロケ地に選ばれたのも納得の景色が広がっていました。

今回の就任記者会見が行われる太刀川記念館へと向かう間も、落ち着いた雰囲気の構内には木々が立ち並び、まるでデートスポットへ来たかのような気分を味わう事が出来ました。西池袋という好立地も含め、とても魅力的な大学なのは間違いないようです!

【住所】
東京都豊島区西池袋3丁目34−1

【ウェブサイト】
https://www.rikkyo.ac.jp/

立教大学

趣のある構内

会見場に入ると、大きなスクリーンに『シコふんじゃった。』の名シーンが映し出され、懐かしさを想起させてくれました。「あぁ、あのシーンあったな~」と筆者も公開当時ワクワクしながら劇場へと足を運んだ事を思い出しました。

「いや~、やっぱり映画ってほんとに良いものですね」と水野晴郎さんの名台詞を実感していると、会場入口がざわつき始めました。周防さんをはじめとした関係者の方々の入場です!

当時のポスターが展示されていました!

ヒロインの清水美砂さん!待ったなしの美しさ!

「名誉監督」「名誉部員」に委嘱状を交付!

就任記者会見は、立教大学相撲部出身で、現在はその相撲部のコーチを務めているアナウンサーの舩山陽司さんによる司会で進行していきました。

吉岡総長や坂田監督、相撲部ダブル主将(一人はなんと女性!)が登壇し、「学生相撲」の現状や同校相撲部のこれからを熱く語ってくれました。
坂田監督は100年目のシーズンを迎える今年に懸ける思い、周防さん達が映画撮影後も相撲部をずっと気にしていてくれた事などに触れ、古豪復活への並々ならぬ決意を表明しました。

坂田監督によると、「学生相撲」は人気を集めた90年代に比べ、多くの大学で相撲部が廃部になるなど、かなり厳しい状況との事。
周防さん、桝井さんの協力を得て、話題となっている今年。立教大学だけでなく、大学全体でも盛り上がっていければ良いですね!

「学生相撲」の厳しい現状を話す坂田監督

そして、就任記者会見は進み、当日のメインイベントである「名誉監督」と「名誉部員」の委嘱状を、周防さんと桝井さんへと交付する場面に。
舞台に上がったお二人は、笑顔で委嘱状を受け取りました。周防さんは「まさか『シコふんじゃった。』を撮っている頃、こんな未来が待っているとは思っておりませんでした。」「責任を感じております。」とコメントし、気持ちを新たにしたご様子でした。

その後も、周防さんは撮影当時の心境やエピソードを存分に語ってくれました。

「名誉監督」である周防正行さん(左)と「名誉部員」である桝井省志さん(右)

小学生の頃は校庭の隅っこで相撲を取り、横綱・玉の海が好きだったという周防さん。撮影時は慣れ親しんだ相撲を題材にした利点から、改めて技を調べる事も無かったと言います。

また、撮影当時に相撲人気を実感したエピソードとして、ロケハン中に横綱・千代の富士が貴花田に敗れて引退を表明した際、女性プロデューサーが涙を流して悲しんでいた事を回想。相撲好きの周防さんでもとても驚いたそうです。

さらに映画で出てくる「本日医科大学」(モデルは日本医科大学)や「応慶大学」(モデルは慶応大学)など、ユニークな大学名を付けた理由もお話してくれました。

当時、映画などに登場する架空の大学名は「城南大学」や「城東大学」という曖昧なものばかりで、どのような大学かイメージが出来なかったそうです。

そこで前述の大学名のようにユニークさを加えると、ご本人も「名前をひっくり返すだけで、こんなにも様々なイメージが広がるんだな。(それを)発見した」「映画作りのヒントを沢山もらう事が出来た作品でした」と言うように、「学生相撲」を選んだ事が思わぬ効果を生み、周防さんの作品に幅を与えてくれました。

周防正行さん

また、『シコふんじゃった。』のプロデューサーだった桝井さんは「名誉部員」に選出された事に対して「(部員集めの為にも)早く『シコふんじゃった。』の2を作れという事ではないかと笑」と冗談めかしていましたが、筆者を含め、その場にいた多くの方々が「パート2」を観たいと強く思った事でしょう。

実際に製作する事は難しいかも知れませんが、「ひょっとしたら」と期待感を持って、100年目のシーズンを見守っていけたらと思います。

最後に集合写真をパシャリ!「学生相撲」の人気復活を願っております!

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