今でも”ナウい”と思って「昭和言葉」を使っていると『老人』扱いされますよ!!③

今でも”ナウい”と思って「昭和言葉」を使っていると『老人』扱いされますよ!!③

「今でも”ナウい”と思って「昭和言葉」を使っていると『老人』扱いされますよ!!②」の続編です。「言葉は時代を映す鏡だ」と誰か有名な方が言っていた記憶があるが、その言葉が正しいとすれば、さしずめ昭和という時代は途中に世界大戦が2度もあったりして、とても期間が長く激動の時代だったこともあり、鏡となる言葉も多いのではなかろうか?。


今でも会社で使っている「昭和言葉」!!

先日私の会社の相談役(70代)が若い社員に向かって「今日は『ハナキン』だよな!?、久しぶりに君たちと『ノミニケーション』に行きますか?」と言葉を発したのですが、あいにくその若い社員はその相談役の言葉の意味が分からないのか、ただ苦笑いをしていた光景を思い出した。

ちなみに、週休二日制が導入される前はどうだったのかというと、土曜日は午後12:30位まで働かなければならなかった。このような土曜日を「ハンドン(半土ン)」と言っていた。つまり、土曜は月~金曜日の半分だけ働いたことからこの呼び名になった。

「ノミニケーション」はほどほどに!!

『ノミニケーション』」とは、「飲む(酒を)」と「コミュニケーション」を合成したもので、会社や大学などといった場において集っている人間が互いに距離を置いていたり、打ち解けることができていない状況で、共に居酒屋や飲み屋などといった場に出向き、酒を飲むことで、双方の壁を取り除こうとする目的で行われているようだ。ただ、酒癖が悪い上司などのお陰でかえって仲が悪くなったり、パワハラになってしまうこともあるので充分気を付けなければならない。

男は「5時から男」に豹変し「アベック」で賑わう銀座に「レッツラゴー」して彼女と「ランデブー」し「ダルマ」を楽しんでついに酔いが回り「グロッキー」状態になった。

上記見出しの男の状況がご理解頂けたでしょうか?「」の付いた単語はみんな「昭和言葉」なんですよ!!
念のため、この見出しに出てきた「昭和言葉」を順番にご説明します。

①.「5時から男」

TVCMの内容は仕事に疲れてダラダラしていたサラリーマンが終業時刻になるとグロンサンを飲んで元気になり、疲れ知らずで夜の街を遊び回るというものだった。TVCMは極端にしても、仕事を終え、遊びになると元気になるサラリーマンは多く、これらを5時から男と呼ぶようになった。

②.「アベック」

「アベック」とは、男女の二人づれ、カップルを指す。転じて、二人そろって一つのことをすること(例:「―ホーム ラン」など)
アベックの語源はフランス語のavecという前置詞からきている。意味は「~と一緒に、~と共に」となり、英語に邦訳すれば、「With」となる。

③.「レッツラゴー」

この言葉は英語の「let’s go」の中間に「ラ」を加えたもの。これは週刊少年サンデーで連載されていた赤塚不二夫の作品『レッツラゴン』から、又は「えっちらおっちら」という言葉や、レッツゴーが混ざった「あいつら」「こいつら」などの複数形という意味合いで使われる「ら」を付け加えたなど語源には諸説ある。

典型的な”ナンセンス・ギャグ・マンガ」だった!!

レッツラ*ゴン (小学館文庫―赤塚不二夫名作選)

④.「ランデブー」

ランデブーまたはランデヴー(仏: rendezvous)とは、宇宙空間において2機以上の宇宙船、または宇宙船と宇宙ステーションなどが速度を合わせ、同一の軌道を飛行し、互いに接近する操作のことである。両者が結合するドッキング操作を含める場合も、含めない場合もある。また、宇宙探査機が小惑星などに速度を合わせ、同一の軌道を飛行することもランデブーと呼ぶことがある。

ジェミニ6号から撮影したジェミニ7号

転じて、男女が会うこと。あいびき。デートのことも意味する。「人目を忍んでランデブーする」とか・・・

⑤.「ダルマ」

サントリーオールドは、サントリースピリッツが製造し、サントリー酒類(二代目)が販売するブレンデッド・ウイスキーの一つである。
サントリーウイスキーの代表的なブランドとしてその名を知られ、その瓶の形状から、ダルマやタヌキなどの愛称がつけられている。

サントリーオールド(別名:ダルマ)

⑥.「グロッキー」

グロッキーは、英語「groggy(グロッギー)」からの外来語。 「groggy」は、水割りのラム酒「grog(グロッグ酒)」に由来する。 さらに「grog」は、イギリスの海軍提督エドワード・ヴァーノンのあだ名に由来する。1740年、イギリス海軍はコロンビアに攻撃を行ったが敗戦し、提督は部下の士気を高めようと酒を飲ませ、その酒は提督のあだ名から「grog」と呼ばれるようになった。酒が回って千鳥足になったり体がぐったりする様から転じて、疲れがひどく、ぐったりすること。また、そうしたさまを意味するようになった。

1993年 タイムボカン グロッキー ぬいぐるみ

また、ボクシングでパンチを受け、フラフラになっている状態を意味するボクシング用語になり、更に疲れてぐったりしているさまを意味するようになった。
日本でも昭和時代に使われるようになるが、この際にグロッギーという発音がグロッキーに転訛したとされる。

関連するキーワード


流行語 死語 昭和言葉

関連する投稿


【50代以下・60代以上の男女1200人に聞いた】2023年の「ネット流行語」認知度ランキング!

【50代以下・60代以上の男女1200人に聞いた】2023年の「ネット流行語」認知度ランキング!

SEOの知恵袋(運営会社:株式会社NEXER)が、2023年ネット流行語の認知度に関する調査を実施し、その結果をサイト内にて公開しました。


1984年の世相!新語・流行語大賞などから覗いてみた!

1984年の世相!新語・流行語大賞などから覗いてみた!

毎年年末になると発表される、新語・流行語大賞が始まったのは1984年です。そんな記念すべき第一回新語・流行語大賞に選ばれたのはどんな言葉だったのでしょうか?当時はどんなことが流行り、どんなことが起きていたのでしょうか?1984年の世相を新語・流行語大賞と共に振り返ってみたいと思います!


「五月病」「ださい」「ロリコン」なども昔は流行語だった!流行語から定着した言葉特集

「五月病」「ださい」「ロリコン」なども昔は流行語だった!流行語から定着した言葉特集

流行語といえば数カ月で廃れてしまう物も多いですが、中にはずっと使われる言葉になることも。流行語から定着した言葉をまとめました。(若い人は使っていないかもしれませんが)


世代間ギャップを大調査!『ニンチド調査ショー 2時間SP』が放送決定!!

世代間ギャップを大調査!『ニンチド調査ショー 2時間SP』が放送決定!!

テレビ朝日系列で毎週木曜日19:00から放送中のクイズバラエティ「ニンチド調査ショー」の2月9日放送分が、2時間特番『ニンチド調査ショー 2時間SP』と題し、枠を拡大して放送されます。


90年代後半「流行語大賞」

90年代後半「流行語大賞」

流行語大賞とは、1年のなかで発生した言葉から選考して、人物や団体を顕彰される賞のことです。前回の90年代前半に引き続き、後半をまとめます。流行語大賞のなかで、年間大賞やトップテン賞と分けられました。そのなかから選別して、一部をご紹介します。こんなフレーズもあったなと、90年代後半を振り返りましょう。


最新の投稿


世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

葛飾区商店街連合会は、2025年10月10日より『キャプテン翼』とのコラボイベント「シーズン2」を亀有・金町・柴又エリアで開催。キャラクターをイメージした限定メニューやスタンプラリーを展開し、聖地巡礼と地域活性化を促進します。


キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

人気アニメ『キン肉マン』の「完璧超人始祖編」の名言・名場面を題材にした英会話学習書『キン肉マン超人英会話』が、2025年11月29日(土)にKADOKAWAより発売されます。超人たちの熱い言葉を通じて、楽しみながら実用的な英語表現をインプットできます。TOEIC満点保持者やプロレスキャスターなど、豪華プロ集団が監修・翻訳を担当した、ファン必携の英語学習本です。


【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

開催直前!TOKYO MX開局30周年記念「昭和100年スーパーソングブックショウ」が10月16日に迫る。古舘伊知郎と友近がMC、豪華ゲストと共に贈る一夜限りの昭和ベストヒットに期待高まる!


ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂が、『鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブ~Autumn Season~』を11月13日にビルボードライブ大阪、16日にビルボードライブ東京にて開催する。今回は、1975年にリリースされた1stソロアルバム「BAND WAGON」の発売50周年を記念したプレミアム公演となる。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。