「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(1)

「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(1)

「悪魔のZ」と呼ばれた初期型S30型フェアレディZ。この車にまつわる人間たちと意思を持つような車の物語でした。楠みちはる氏の中では初め同時期に執筆していた「シャコタンブギ」と並ぶ代表作となりました。1990年から連載が始まり現在も第4部が連載中です。自分たちがスピードの狂気に取りつかれていることを自覚しながらも、最速を求めてしまう人間模様は一読の価値があると思います。


内径φ95 mm×行程70.4 mmで2,994 cc、圧縮比6.5の930/50型エンジンを搭載、ボッシュKEジェトロニックとブースト圧0.8気圧のKKK(ドイツ語版、現ボルグワーナー)製ターボチャージャーで260 PS/5,500 rpm、35.0 kgm/4,500 rpm。

ポルシェ911ターボ

【グーネット】「911ターボ」の中古車一覧(1~30件)

1975年の実際の生産車は260馬力となっている。RR駆動方式から生み出される強烈なトラクションは乗るもの全てを魅了してやまなかった。
基本的な仕様は1989年に登場する964型まで続く。ここで初めて4WD車が現れることになるが外観は930のそれを踏襲しており、あまり変化が見られないように感じるのだが、パーツの80%が新しくなっており、ボディー構造も一般的なモノコックとなった。
当然エンジンも違うものになっていて、3.3L、320馬力、45.9kgmとなった。ただ未だにこの時点では空冷式RR(一部4WD車もあり。)作り手側に何かしらのこだわりすら感じる。

北見 淳

天才的技術を持つチューナー。
しかし彼の組んだエンジンは常に乗り手のテクニックを超えてしまう。彼の手にかかった車は次々と事故を起こし、いつしか「地獄のチューナー」と呼ばれるようになり、客は遠ざかり仕事としては成り立たなくなる。

「地獄のチューナー」北見 淳

KCコミック湾岸ミッドナイト第二巻P78

特にL型エンジンのチューンが有名で、勿論その代表作ともいえるのが「悪魔のZ」だが、何十基、何百基のL型エンジンを手掛けている。その実績は他の追随を許さない。他のどんなエンジンでも手掛けるが、この物語の第1部(コミックでは42巻)では最後はブラックバードのポルシェの水平対向6気筒ターボエンジンのみに集中していて、「もうL型はやらない」と言っている。

現在は「北見サイクル」という自転車屋を細々とやっている。

高木 優一

ボディーワークの天才。ボディーに対する考え方が人と違っている。アキオの師匠ともいえる存在。彼が手掛けた車は明らかに他のチューンドカーとは違う動きをする。

板金修理工場「ボディショップSUNDAY」社長

湾岸MIDNIGHT SUPER TUNEDCAR COLLECTION 監修ヤングマガジン編集部

アキオの「Z」のボディーは、この人間が手掛けたものだった。300Km/hに耐えられるボディーに仕上げるように注文されたものだった。

後に「Z」が全焼した時に修理を依頼され、330Km/hまで耐えられるボディーへと進化させている。

中学を卒業してすぐに板金屋に努めたが仕事が遅く、ニブイところから「グズいち」とよばれていた。そんな彼に北見が板金を頼んだことから人生が変わっていく。

富永 公

「ジェッティングの富永」と呼ばれるECU設定の専門家。その世界では右に出るものは居ないとさえ言われるほど

「トミナガスピード」代表。

湾岸MIDNIGHT SUPER TUNEDCAR COLLECTION 監修ヤングマガジン編集部

CPUチューンが当たり前の時代ではあるが、キャブレターの時代は「燃調の鬼」と呼ばれていたほど。その腕は確かなもので、数値やグラフは当然とるが、それだけではない何かがあることも知っている。やはり彼もこの分野にかけては「天才」である。

昔は彼の作ったチューン用のCPUがコピーされ販売されていたほどのスペシャリストだがエンジンのチューンに関しては超一流にはなれなかった男で、結局その分野からは手を引いている。ちょっと哲学的なモノの見方をすることがあり、物語全体の中でも重要な人物となっていく。

彼もまたアキオと「Z」に引き込まれている一人だが、そこに係わってくる人々の車もセッティングすることが多い。

イシダ ヨシアキ

物語の中ではブラックバードを除けば1番最初に「Z」に挑んできた。
職業はカメラマン。「日本写真会の宝」と言われるほどの有名な人間。

石田義章

KCコミック湾岸ミッドナイト第一巻P213

この人も「Z」に引き付けられてしまった一人だろう。元来の女好きで愛車は「フェラーリテスタロッサ」メカチューンで600馬力というハイパワーを引き出したモンスターマシンである。

有名カメラマンとしては「走り」にこだわり何かあれば失うものが多すぎるにも拘らず「Z」の前を走りたい一心でテスタロッサのチューニングを北見に依頼する。実は彼は癌に侵されており、手術の必要がある状態だった。にもかかわらず、「Z」を追う。何が彼をそうまでして走らせているのかはもう本人にもわからなくなっていたのではないかとも取れるような行動である。

実は最終的には島 達也が緊急手術を行い、体は立ち直っていくのだが、「Z」とのバトル以降は北見が体の状態に合うマシンへとテスタをセッティングし直すこととなる。

ボディーカラー:ホワイト
仕様・馬力:メカチューン 600馬力
外観で特徴的なのはボディーサイドにあるべきエア・インテークのフィンがなくなっていることだろう。
北見が今まで1,000基以上組んできたエンジンの中でも五本の指に入るほどいい出来だった。

フェラーリ・テスタロッサ

KCコミック湾岸ミッドナイト第二巻P8

何にしてもノーマルでさえも300Km/hオーバーと言われるモンスターマシンである。それを北見が手を入れたメカチューンで仕上げたというのだから実質600馬力を振り絞っていたのではないかと思われる。

乗車定員	2人
ボディタイプ	2ドアクーペ
エンジン	F113A型4,943cc
180度V12DOHC
駆動方式	MR
最高出力	380PS/5,750rpmまたは390PS/6,300rpm
最大トルク	48.0kgm/4,500rpmまたは50.0kgm/4,500rpm
変速機	5速MT
全長	4,465mmまたは4,490mmまたは4,510mm
全幅	1,970mmまたは1,980mm
全高	1,130mmまたは1,160mm
ホイールベース	2,550mm
車両重量	1,510kgまたは1,630kgまたは1,660kg

フェラーリ・テスタロッサ

【グーネット】「テスタロッサ」の中古車一覧(1~10件)

これが本来のテスタロッサです。テスタロッサはイタリア語で「赤い頭」を意味する名前の由来からしても本当は赤い塗装であってほしいところです。

秋川 零奈

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