通称「クソゲーの帝王」!メガドライブ専門誌の評価で前人未到の「最下位連続23回」を記録した『ソード・オブ・ソダン』の格の違いとは

通称「クソゲーの帝王」!メガドライブ専門誌の評価で前人未到の「最下位連続23回」を記録した『ソード・オブ・ソダン』の格の違いとは

『ソード・オブ・ソダン』は1991年にセガから発売されたメガドライブのアクションゲームです。洋ゲーです。元々はコモドールのPC「Amiga」向けに作られたアクションゲームでしたが、日本国内ではセガのメガドライブ向けに移植されたバージョンがよく知られているので、こちらをご紹介。その内容は「人生で一度は体験して欲しい伝説のクソゲー」でした。


『ソード・オブ・ソダン』とは

クソゲーではなく隠れた迷作であるという声も…。

『ソード・オブ・ソダン』パッケージ

Amazon | ソード オブ ソダン MD 【メガドライブ】 | メガドライブ

簡単な概要

洋ゲーからの移植物。横スクロールの2Dアクションであり、主人公は男(ボルダン)と女(シャルダン)の二人から選べます。タイトルの「ソダン」とは、主人公たちの師匠の名前です。

本作は大味すぎる内容と異常なまでに高い難度で当時のゲーマーを驚愕させ、雑誌「BEEP!メガドライブ」の読者投票によるランキングにおいて、前人未到の「最下位在位23回」を記録した「伝説のクソゲー」の一つです。

ストーリー

黒魔術師ゾラス…

はるか昔、悪魔と交わりし罪によって、東の彼方、暗黒の淵へと追放された狂気の魔人。そのゾラスが人々への復讐のため、悪魔とともに再び現われて、ここ、北の王国を支配するようになってから早、十数年がたつ。

黒王を始め、力のある者は壮絶な戦いの末ことごとく殺され、後に残った無力の民は、ひたすらゾラスを恐れて圧政の下に虐げられている。  

しかし、今、王国の城塞都市をはるかに臨んで、勇猛な若き二人の戦士が、打倒ゾラスを誓って、悪魔との決戦に挑もうとしていた。

剣豪ボルダンとその妹シャルダン…王国の崩壊寸前、密かに城から連れ出された旧国王の子供たちの成人した姿である。  彼らは西の国に住む歴戦の勇者ソダンに預けられ、幼少より戦士の訓練を受けてこの日のために備えてきた。旅立ちに際し、ソダンは二人に自らの剣を渡し、王国の再興を託したのだった。  

はたして二人は亡き父の無念を晴らし、祖先の領土を取り戻すべく、魔人ゾラスを討ちはたすことができるであろうか!?  運命の輪は回り始めている…

概要の続き

と、ストーリーだけを見れば重厚なファンタジーを連想するかも知れませんが…

実際のところは劣悪な操作性に加えて、やたらにリアルでグロテスクなゴア描写、延々薬を飲んで戦う不気味な戦闘スタイルなどから、レビューなどにあるとおり『クスリでドーピングしまくりながら、何の風情もない物量作戦で攻めてくる敵を撃破、山のようにある即死トラップや素晴らしい操作性と戦いながら何とか正気を保つのが目的のゲーム』です。
しかも、薬の組み合わせ次第では『勝者は薬に頼らない』という英文メッセージが表示されて即死します。

この内容から、メガドライブ専門誌の「Beep!メガドライブ」では連続23週最下位という当時の新記録を樹立。「帝王ソダン」の異名を与えられ、1996年に『デスクリムゾン』が登場するまではセガハード史上最低のゲームとされていました。

実際に見てもらった方が早いかもしれません

問題点

劣悪な操作性

歩きがとても遅いです。ジャンプしながらのほうが速く進めるくらいです。
方向キーだけを押した場合は向きを変えない前進or後退になり、振り向くためには「ボタンを押しながら逆方向入力」という操作が必要です。敵が左右から出現するのでこれを頻繁に行う必要があり、振り向き自体にも多少の時間がかかるため、とても面倒でした。

やたらと高い難易度

敵の数が多く、さらに一体一体が高い防御力を持っています。
主人公よりリーチの長い敵も多いです。慣れないうちは挟撃されると成す術もなく殺されます。
動きが鈍い上にキャラ同士の接触判定がなく、敵と重なってしまうと攻撃が当たりません。もたつく動作で必死に位置取りをすることになるのです。
ちなみに男主人公のボルダンは剣の振りが遅く、難度が更に上がります。

敵を倒すことで手に入る4種類の薬が生命線ですが、扱いが難しいです。
画面上にあるものを含めて4つしかストックできないので、計画的に利用する必要があります。
しかも、上でも少し触れましたが、組み合わせによっては「WINNER DON'T USE DRUG」(勝者は薬に頼らない)の表示とともに即死します。

即死トラップ等の所見殺しのオンパレード

たとえばステージ5の落とし穴など。微妙にシミになっているところが目印ですが、とても分かりにくく、かつ説明書にも載っていない初見殺しポイントとなっています。
ステージ6には押しつぶす壁、地面から突き出る針、足場が不安定な溶岩地帯などがあり、しかもこれらの罠が出るステージは強制スクロール、さらに右から火の玉が飛んでくるため、異常に難度が高くなっています。

アクの強すぎる演出

キャラクターのアニメーションがガクガクで、プロポーションも少々おかしいです。
大元のデッサンに難があるような…。その一風変わった出来映えは、ある意味一見の価値あり。

キャラの死に様の描写は「大量出血」「ハラワタが露出」「生首が落ちる」など、陰惨な方向への作り込みが深いです。そして本作にBGMはありません。ステージでは鳥の囀りや雷鳴などの環境音のみが終止響き続けます。陰惨なグラフィックと相まって、何とも言えない雰囲気を醸し出しています。ある種の緊張感はありますね。
ですが、無駄に力の入ったキャラのダメージボイスは搭載されています。攻撃されるたびにいちいち呻き声を上げ、死ぬときには断末魔の叫びを上げます。

あとは、エンディングがモロに手抜きな点でしょうか。BGMは無く、計3枚の絵が表示されておしまいです。

評価点?

洋ゲーらしく濃い画風で、ドットの描き込みはそこそこ丁寧でした。

総評

※ 「WINNER DON'T USE DRUG」という言葉自体は、アメリカのアーケードゲームの起動時に表示されていた反麻薬キャンペーンのキャッチフレーズであり、本作ではパロディの意味合いがあると思われる。

『ソード・オブ・ソダン』パッケージ裏

MD ソード オブ ソダン SWORD OF SODAN 箱・説付... - ヤフオク!

とにかく操作性が悪いです。これに加えて、汚いグラフィックやイヤな方向に力の入った演出、雑魚の波状攻撃や即死トラップを始めとするストレスフルな難度調整など、問題点がこれでもかとばかりに押し寄せてきます。クリアには並々ならぬ忍耐力が必要ですね。セガサターンにあの『デスクリムゾン』が現れるまで、本作は「帝王ソダン」としてセガのクソゲー王座に君臨していました。

噛めば噛むほど面白いゲームを「スルメゲー」と言いますが、斬りと突きの使い分けや薬の運用方法、敵との間合いの取り方など、我慢して噛んでみればアクションゲームとしての味は出てきます。その食べ辛さは「スルメ」などという単語ではとても言い表せないものの、単につまらないだけのゲームと本作の格の違いはそこにあるのでしょう。

余談

『デスクリムゾン』に「クリムゾナー」と呼ばれるマニア様がいらっしゃるのと同じように、本作にも当時からソダンに魅了されたスキモノが少なからずおり、ソダンの地位を脅かすクソゲーが現れると、ワザと10点投票を行ってそのゲームを絶賛し、帝王の地位を防衛しようとする「ソダン親衛隊」も自然発生的に組織されていました。

まだインターネットなぞほとんど普及していなかった頃の発売で、マスベースの攻略本なんか期待できるはずも無かったので、同人誌即売会では『ソード・オブ・ソダン 完全攻略本』なるものを出版する強者も現れました。(現在ネット上に存在する攻略サイトなども主にこの攻略本がベースになっています)

本稿で記載しております情報は、ゲームカタログ@wikiから引用させていただきました。

出典元はコチラです。

ソード・オブ・ソダン - ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - アットウィキ

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