概要

セガサターン版『DEAD OR ALIVE』
テクモ初の3D格闘ゲームとして発売された、シリーズ第1作目です。
アーケードゲーム版はセガの業務用基板「MODEL2」を初めてセガ以外の会社が使用した作品でもあります。プレイヤーキャラ8人から一人選び、CPU戦を勝ち抜いて最後の敵ライドウを倒す事が目的です。
実際のゲーム画面
評価点
システム面
このゲームの最大の特徴は打撃・投げ・ホールド(当て身技)の3すくみの構造にあります。
打撃は投げに強く、投げはホールドに強く、ホールドは打撃に強い…という具合にこの3すくみがゲーム中において非常に上手く機能しており、他の格闘ゲームで言う所の「ハメ殺し」に陥る事が事実上無くなっています。
他にもデンジャーゾーンと呼ばれる床があり、この床でダウンするとダメージを受けて吹き飛ばされます。これらを生かす駆け引きも楽しいですね。
これらの独自のシステムは当時としては斬新であり、上手くまとまったバランスから対戦ツールとしての出来は高く評価されていました。
演出面
キャッチコピーで「世界で一番美しい格闘ゲーム」と謳っているだけあって、当時としてはグラフィックが非常に綺麗でした。これは以降のシリーズの醍醐味にもなっています。
本作ではキャラの魅力を損なわないよう、キャラに陰影をつけずポリゴン感をなくしているという工夫が見られます。
そしてこのゲームの最も注目すべき点は何といっても女性キャラの「乳揺れ」でしょう。
その揺れの激しさは対戦そっちのけで多くの男性プレイヤーの視線を集めました(笑)。現在でもこのゲームが3Dにおける乳揺れゲームの先駆けと認知されているほど。また、このように女性を積極的にフィーチャーした格闘ゲームの先駆けという評価もあります。
一方でそれに力を入れ過ぎたせいか、本作の女性キャラは複数居るにも関わらず巨乳キャラしか存在せず、シリーズとしても6作目に「マリー・ローズ」というキャラが登場するまで貧乳キャラが存在しませんでした。
また、家庭用版で追加された隠しコスチュームの豊富さも本作の魅力の1つになっています。
そのコスチュームの中にはセーラー服などマニアックな物も多く、後のシリーズがギャルゲー寄りになった感は否めません。

彼女が例の貧乳キャラ「マリー・ローズ」
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主人公「かすみ」
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問題点
キャラごとのストーリー背景は存在するのですが、本作ではストーリーデモが一切ないためストーリー性が薄いです。ラスボスのライドウもいきなり現れてただ無言で闘うだけでした。良くも悪くも『バーチャファイター』の影響らしく、他の3D格闘ゲームでも大概は(ゲーム本編では)ストーリー性が薄いのですが…。
アーケード版にはテキストによる簡単なエンディングがありましたが、何故か家庭用では削除されています。「AC版でEDが無く、家庭用で追加される」というケースはよくありますが逆パターンは非常に珍しいです。
『2』以降はストーリーデモが存在するのですが、唐突な内容や描写不足な場面があるためやはりストーリーが掴み辛くプレイヤーが想像で補完するしかありません。
上記の隠しコスチュームの出現方法が周回プレイでの解禁なため単調な作業の繰り返しになるという不満もあります。
賛否両論点
セガサターン版は一見するとアーケード版の移植版という位置付けに思えますが、「性能に調整が入った技」、「AC版にはなかった新技の追加」、「一部の技のモーション差し替え」が全キャラにあり、実のところ膨大な差異があります。また、AC版と同環境で遊ぶためのモードは収録されていませんでした。AC版そのものに触れてみたかったというユーザーには残念な点となるでしょう。
総評

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格ゲーとして高い完成度を誇りながら、美麗グラフィックに魅力的なキャラなども好評を博したことによりシリーズ化されテクモの看板タイトルの1つになりました。
その後の展開
『3』以降はプラットフォームをXBOXメインに移し、日本国内でいまいち奮わないXBOX陣営において人気タイトルの一つになっています。
ちなみに『3』は国内において初代XBOX唯一の10万本突破ソフトとなり、後に本体の特別色「かすみちゃんブルー」(正式名称)まで発売されました。

こちらが例の『Xbox』「かすみちゃんブルー」である。
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おまけ
本稿で記載しております情報は、ゲームカタログ@wikiから引用させていただきました。
出典元はコチラです。
DEAD OR ALIVE - ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - アットウィキ