名作揃い!使い捨てカメラ「写ルンです」のCMを振り返る

名作揃い!使い捨てカメラ「写ルンです」のCMを振り返る

デジカメからスマホカメラへ…。移り変わるカメラの形態。今からさかのぼること20年ほど前までは、使い捨てカメラ「写ルンです」が人気を博していたものです。「写ルンです」といえば、多彩なタレントを起用したさまざまなテレビCMが放送されていました。今回はその中でも、印象的なものをいくつかピックアップして紹介してきます。


とどまることを知らない、スマホカメラの高性能化

いまや、スマホで写真を撮るのが当たり前の時代。最新の機種ともなると、もはやデジカメ顔負けの…というよりも、下手なデジカメ程度じゃ太刀打ちできないほどの高画質・多機能なカメラを搭載したモデルも珍しくありません。10数年前に「ケータイで写真が撮れる!」なんていう“最新のトレンド”をニュースや情報番組で紹介していた事実を鑑みれば、その技術革新のスピードには、驚かされるばかりというものです。

さて、このスマホ、もといケータイに付属するカメラのクオリティがまだまだ低水準だった時代に主流を占めていたのは、デジカメでした。若者受けするコンパクトかつハイセンスなデザインのモデルが次々と売り出され、また、「Ayuはブレない」でお馴染みの浜崎あゆみをはじめとした旬なタレントを起用したプロモーションが、テレビCM、街頭広告、電機屋のポップなどで頻繁に繰り返されたため、印象に残っているという人も多いことでしょう。

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90年代ごろまでは、みんな持ってた「写ルンです」!

では、このデジカメが流行る前、人々は何で思い出を記録に残していたのかといえば、使い捨てカメラです。もっといえば、「写ルンです」です。いや、もちろん、フイルム搭載式カメラをもっている人も昔は大勢いました。しかし90年代頃、もっとも手軽に、もっとも簡単に、そして安価に写真を撮れる手段は、この「写ルンです」だったと記憶しています。

実際、この頃の修学旅行生は高確率でこれを持っていましたし、土産物屋や駅のキヨスクにまで置いてあったものだから、旅行中「全部撮り終わっちゃった…」となっても、すぐに代替え機を購入出来たりしたものです。

富士フイルム 写ルンです

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そんな90年代を生き抜いてきた人間にとり、無くてはならない必携品だった「写ルンです」。人気商品ゆえに、発売元であり、大手精密化学メーカーである富士フイルムは、その宣伝にことさら力を注ぎ、結果として何本もの名作と名高いテレビCMが誕生しました。今回は、その中でも特に印象的な数本を紹介していきたいと思います!

竹中直人がケンタウロスに…‐1988年

今では、いぶし銀の演技が光る渋い個性派俳優然としている竹中直人ですが、80年代、デビュー当時における彼のパブリックイメージといえば、“笑いながら怒る人”でお馴染みのコメディアン。その印象を受けてなのか、CM中、ひたすら真顔で笑っています。

リズミカルに踊る唐沢寿明が若くて、ナウい!…1989年

時は80年代末期…。バブル経済最盛期ともいえるこの時期、浮かれた時代のムードに便乗するかのごとく、ディスコで踊り明かす若者たちが急増しました。若者層もターゲットに据えていた『写ルンです』としては、このビジネスチャンス、逃さない手はありません。ということで、1989年放送のテレビCMには、バブリーな空気が横溢しています。
ブレイク前夜の唐沢寿明と一緒に踊っているのは、俳優の鈴木一真。最近は、「鈴木福の父親なのでは?」とネットで弄られていました。

高島ファミリー勢揃いのバージョンも!

90年代前半に、長男・政宏と次男・政伸がそろって俳優として売れたために、フューチャーされるようになった高島ファミリー。フジカラーのテレビCMにも頻繁に出演しては、コミカルな演技を披露していました。

正統派アイドルだった頃の井森美幸が初々しい‐1990年

今ではバラエティでことあるごとにネタにしている「井森美幸16歳、まだ誰のものでもありません」という処女性を打ち出したキャッチコピーと共に、彼女がデビューしたのは1985年。それから5年たってからオンエアされたこのテレビCMでも、正統派アイドルとして清廉な美しさを湛えています。いったい、いつから道を誤ったのやら…。

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