宇宙初の奥スクロールアクション『クラッシュ・バンディクー』から約一年『クラッシュ・バンディクー2』は大幅なパワーアップを果たし、一躍時の人…時のバンディクーに!

宇宙初の奥スクロールアクション『クラッシュ・バンディクー』から約一年『クラッシュ・バンディクー2』は大幅なパワーアップを果たし、一躍時の人…時のバンディクーに!

1997年12月18日に発売された本作。クリスマス間近ということでお子様に買ってあげ方もいらっしゃるでしょうか。正当進化を果たした続編、さらにパワーアップしたやり応えのあるアクション、個性的なキャラの増加、システム面の大幅な改良により遊びやすくなった本作ですが買ってあげたお父さんのほうがやりこんでいたり…。そんな思い出いっぱいの愛された作品を紹介していきたいと思います。


そもそも「バンディクー」ってなに?

画像はバンディクート目「ミミナガバンディクート」

バンディクート目 - Wikipedia

有袋類の一種なので、ざっくり言えば「カンガルー」みたいなもんです。
どう見てもネズミですが、ちゃんと袋があります。

それでは『クラッシュ・バンディクー2』の紹介を

かなりやりこんだはずなのに、未だにコンプリートできません。頑なに攻略本を買わなかったからでしょうか…。

プレイステーションで発売されたクラッシュ君。

Amazon.co.jp: クラッシュ・バンディクー2: ゲーム

「宇宙発!奥スクロールアクションゲーム!?」の売り文句で大好評だった、前作『クラッシュ・バンディクー』の続編が、本作『クラッシュ・バンディクー2~コルテックスの逆襲!~』です。

システムがスピンアタックとジャンプのみというシンプルさ故に(それはそれで、味がありましたが)難易度が高めだった前作に比べ、大幅なシステムの見直し、アクションの増加が行われました。 結果、初心者から上級者まで幅広く遊べるようになった名作として評価されたというわけですね。

プロローグ

クラッシュとの戦いに敗れ、飛行船から落下したコルテックス。
しかし、悪運の強いコルテックスは何と生きていた。
落下した洞窟の中で彼が見つけたのは、世にも珍しい宝石『パワーストーン』だった。
コルテックスはこの石の力を利用し、宇宙から地球全体に洗脳光線を撃ち、地球上のすべての生物を奴隷にする計画を立てる。

それから翌年、コルテックスの参謀となった宇宙機械技師エヌ・ジンの協力により、巨大なスペース・ステーションが完成したが、
地球全体に光線を撃つにはコルテックスの持つパワーストーンだけでは足りず、地球に残るパワーストーンが25個必要なことが判明した。
しかし、すでに地球上にはコルテックスの味方となる工作員は残っていない。
そこでコルテックスは、敵であるクラッシュを利用することを思いつく。
クラッシュは恋人のタウナに振られたため、妹ココによるトレーニングの最中だった。
ココに頼まれパソコンのバッテリーを取りに行く途中、クラッシュは道端に落ちていた大好物のリンゴを追い、
その先に仕掛けられたワープ装置でコルテックスに召喚されてしまう。
コルテックスは「地球の危機を防ぐためにパワーストーンを集めてほしい」と嘘をつき、
クラッシュは、それを疑いもなく引き受けてしまうのだった……。

特徴と評価点

アクションの強化

前作ではジャンプとスピンアタックしか存在せず、ジャンプの飛距離が足りず穴に落ちる事も日常茶飯事でした。
そんな前作を受け、本作からしゃがみ動作、スライディング、ボディープレスなどの技が用意されてアクション性に幅が広がりました。
特にスライディングは前作の「ダッシュ動作がスピンアタック連打しか存在しない」「所謂『Bダッシュ』のようなジャンプの飛距離を伸ばす手段が極端に少ない」という欠点を克服し、スライディングからのジャンプで大ジャンプが行えるようになりました。
またスライディングが終わると硬直がありますが、その終わり際にスピンアタックを使うと硬直を消せるためスピード感が増し、このスライディング→スピンアタックというテクニックはタイムアタックが実装された次回作で猛威を振るう事となります。
かといって油断してると穴に落ちたり敵に接触したりするバランスは前作そのまま。アクション性の増加によって理不尽性が薄れたというのが一番の強みですね。
スライディングジャンプの追加により空中における機動性がさらに向上したため、リスクは高いものの、前作以上にステージ設計の意図を無視して進める場面が増えました。

やり込み要素の向上

新アイテム「パワーストーン」が登場。ストーリーにある通り、各ステージに1つあるこれを集めるのがゲームの目的となります。とはいってもパワーストーンは取りやすい位置にこれ見よがしに存在するため、あくまでも「クリアの証」としての位置づけではあります。
また、最初のプレイでパワーストーンを取り逃すと、コルテックスが最大3回まで注意してくれます。しかも、ちゃんとパワーストーンをゲットしてクリアすればコルテックスから褒めちぎられます。そのため、最初のプレイ段階でパワーストーンを入手してクリアすることの重要さがちゃんと分かるように配慮されています。

ダイヤは前作に引き続き出現し、ゴール後に手に入るのではなくステージ内で入手する形式に。
今回からコース上の箱をすべて壊すだけでなく、特殊なコースに配置されていたり特殊な条件でゴール手前に出現する「ひみつダイヤ」が登場。対して、前作同様箱をすべて壊すことで入手するダイヤは「パーフェクトダイヤ」と呼び、ゴール手前に出現します。
カラーダイヤも変更があり、特定の条件を満たしたり隠しルートへ行かなければ入手できない「ひみつダイヤ」扱いとなったうえ前作の6種類から5種類に減らされ、ダイヤを入手することで行ける隠しステージも各ダイヤにつき1コースのみと整理されました。最終ステージではコース名通りに全てのカラーダイヤが必要になるコースがあります。

ステージによってタイムアタック、隠しステージ、ノーミスで辿り着くことで行ける難易度の高いステージ分岐「ドクロコース」などプレイの幅が広がりました。
前作同様に全てのダイヤを入手してクリアすれば真のEDを見ることができます。さらにスタッフロールの最後に流れる隠しコマンドを入力すると着ぐるみのクラッシュが登場する特典ムービーも見られるようになります。

個性豊かなキャラクターたち

前作のキャラに加え、兄と正反対に頭脳派の「ココ」や、メカニックな外見に反して侍口調で好戦的というコルテックスの参謀「エヌ・ジン」、クラッシュと同様に改造された「タイニータイガー」や「コモド兄弟」といった印象的な新キャラが登場し、場を盛り上げてくれます。

また、アクアク(羽根のついた仮面)のヒントが音声付きになりました。演じているのは緒方賢一氏。前作同様、ゲームのヒントも詳しく教えてくれるし、種類も前作に劣らないほど非常に豊富です。カラーダイヤの入手法など重要な情報も話すこともあり、攻略の参考にしていた人も多いのでは? 一度聞き洩らすとゲームをやり直さない限り聞けないのが難点ですね。

声優は前作の配役が続投になったほか、新規の声優も上記の緒方氏はじめ非常に豪華で、海外版では声優が兼役のエヌ・ジン(頭にロケットが刺さっているためか、地声が判別できないほどの加工がかかっている)ですら専用のキャストを立てていたそうです。

ステージの種類の増加

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