こんにちは!はんまのままです。
今回は吉幾三に焦点を合わせ調べてみたいと思います。
吉幾三と言えば独特の雰囲気で演歌界にいる大御所歌手の1人ですが、デビューは意外にも?!でした。ファンはもちろんそれ以外の人でもわかる吉幾三の歴史をちょこっと覗き見してみたいと思います。
アイドルだった吉幾三

吉幾三
プロフィール / 吉 幾三 - 徳間ジャパン
プロフィールには吉幾三になる前の名前も掲載されているのでご存知かと思いますが、演歌歌手になる前はアイドル歌手として歌手デビューしていた経歴を持っています。

恋人は君ひとり
吉幾三とすたっふさんのツイート: "『恋人は君ひとり』/ 山岡英二(吉幾三)☆デビュー曲!! http://t.co/UXjmeeYUCu"
こんな西城秀樹さんばりのファッションでレコードジャケットに写っている吉幾三は知らない人の方が多いと思います。名前も山岡英二という芸名で吉幾三と一致するような情報が「顔」以外に見当たりません。スタイルも今に比べてタイトで70年代のアイドルにありがちなヘアスタイルが今の吉幾三とはかけ離れています。
ヤンマーディーゼルのコマーシャルソングとして起用されてこともあるのか実際は訛りの抜けないお兄ちゃんが歌っている歌謡曲といった感じです。
実際の歌はYouTubeには残っていませんが、テレビ番組で共演した氷川きよしが歌っているこの曲は限りなく再現していると思います。特に「ヤー」は実際のレコードでも入っています。
吉の独特な訛りは真似できていませんが、実際は出身地でもある青森訛りというか東北訛りが抜けてなくアイドル歌手というジャンルでも中心を歩いていくようなタイプの歌手ではないような歌い方です。
山岡英二(吉幾三)「恋人は君ひとり」 - ニコニコ動画
聴きたい方は上のリンクをクリックしてみてください。聴いた後に氷川きよしの歌を聴くと「ヤー」で笑ってしまいますよ。
コミックソングの吉幾三
アイドルとしてデビューしてから4年度に改名をし現在の「吉幾三」になったのですが、1977年に改名してからすぐに演歌歌手として活動し始めたわけではありませんでした。

俺はぜったい!プレスリー
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このレコードジャケットを見てみてもわかるとは思いますが、演歌・・・ではないですよね。コミックソングを発売します。この歌がちょっと売れたりしたのですが、歌手として迷走している状態だったのでしばらくはコミックソングをリリースしていきました。
このヒットにあやかって次曲も「俺はぜったいスーパー・スター」とコミック感を丸出しでリリースしていますが全曲の「俺はぜったい!プレスリー」のようにはいかずさらに低迷し歌手としての在り方を考えなくてはならない状態へと追いやられてしまいます。

と・も・子
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この曲は演歌歌手、吉幾三になる前にリリースされた曲で始めは語りになっていて訛り全開で面白おかしい歌のかと思ってしまいますが、最後まで聞いてみると実際はラブソングで始めてみいた時は不覚にも泣いてしまいました。
吉幾三に改名してから8曲目に耳馴染のある歌が発売されました。子どもには面白い歌であり大人にはくだらない歌として記憶している人がほとんどだと思います。

俺ら東京さ行ぐだ
この歌のヒットで各テレビ局で放送されていた歌番組に出演しています。夜ヒットやトップテンなど王道の歌番組に出ています。トークは今とさほど変わらずちょっと訛ったおっちゃんです。
この頃からシンガーソングライターとして活動してるので演歌歌手へと変更した後も違和感なく作ることができたのしょう。自分で作る歌詞と曲で歌うと思い入れもテイストも自分の思ったようにできるので吉幾三という歌手のイメージを壊すことなく進められるのでしょうね。
こんな曲も歌っていました。リアルタイムで見ていた筆者としては懐かしいのですが、「俺ら東京さ行ぐだ」で吉幾三の存在を知ったばかりだったので、この歌を歌っているのも吉幾三だとは当時は気づかずに見ていましたね。今聞けば吉幾三の他にはないと気づくのですが・・・。
演歌の王道で勝負
コミックソングばかりの吉幾三が演歌界へと足を踏み入れたのは1984年に演歌歌手、千昌夫に提供した「津軽平野」がヒットし作曲家として注目を集めたことが発端だったのではないでしょうか。同年に大ヒットした「俺ら東京さ行ぐだ」路線では先が見えていたでしょうし、実際、千昌夫には演歌の王道、正統派の演歌で曲を出すのは反対だと言われたそうですが、その意見を押して演歌歌手としてデビューとなったようです。
12枚目のシングルだったこの曲の大ヒットでコミックソングの吉幾三から演歌歌手、吉幾三となり子どもの人気者だった吉幾三が大人の人気者となりました。
そしてこの曲は演歌界はもちろんジャンル問わずたくさんの人に歌われるようになります。
終いには娘のKUもカバーして歌うという幅広さで愛された演歌の逸曲となりました。

長女で吉プロモーション所属のKU
ヒット曲連発
「雪國 」の大ヒットから出す曲出す曲がヒットし演歌歌手、吉幾三としてのイメージは確立されアイドル歌手としてデビューした吉幾三はもちろんコミックソングを歌っていた吉幾三も影を潜めていきました。

酒よ
酒よ / 吉幾三 のコード譜 | コードスケッチ
16枚目のシングル曲「酒よ」は吉幾三の大ヒット曲であると共に代表曲ともなった曲で、全日本有線放送大賞グランプリを受賞し「雪国」に次ぐヒット曲となりました。
この「酒よ」でお父さん方のハートを鷲掴み!スナックなどのカラオケでは吉幾三の歌が歌われその世界観に酔いしれた人が多くいたでしょう。
吉幾三が出す曲には男唄と言われる男性目線での歌と女唄と言われる女性目線での歌が混在していますが、そのことが男女問わず人気が出た要因と言えるのではないでしょうか。
これら以外にも71曲ものシングルをリリースしています。アルバムもオリジナルからベストまで精力的にリリースしていて、2017年はデビュー45周年ということもあり193曲のセレクト曲をベストアルバムという形でリリースするなど力を入れているようです。

芸能生活45周年記念 吉幾三 193大全集
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演歌歌手でシンガーソングライターでラッパーで俳優?
演歌歌手としての吉幾三が先行していますが、Wikipediaでは「日本の歌手、作詞家、作曲家、ラッパー、俳優、タレント」と紹介されています。シンガーソングライターとして活躍していることと演歌歌手ということですら繋がりにくいというのにラッパーやら俳優やらタレントって?!となってしまいます。
実際、演歌を歌っている日本人歌手の中で自身の歌を自分で作り歌う「シンガーソングライター」という形態で活動している人は多くはありません。アルバムや俗にいうB面というところでは作詞を担当したということは聞いたりしますが、吉幾三の場合はほとんどが自作自演というシンガーソングライターのセンターライン上に立っている状態でその才能は素晴らしいものだと思います。

テレビ番組内でギターを弾きながら歌っている姿も拝見しますしライブやコンサートでも見ることができます。才能豊かでうらやましく思っている人は少なくないと思います。そして父親譲りのあの声量と歌唱力は他に類を見ないのではないでしょうか。

夏・体験物語
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俳優としても活動していたこともあり民放のドラマはもちろんNHK大河ドラマにもレギュラー出演していてその演技力はというと・・・。
こんな感じです。
出演作品はNHK大河ドラマの「いのち」や「春日局」など至ってまじめな役もあり歌詞の中で一つの作品を作り上げ自らが歌い歌の世界観を作り上げることができるシンガーソングライターとしての才能が役に立っているのかもしれませんね。
ラッパーというジャンルでは「IKZO」で有名なっているようです。言われれば「俺ら東京さ行ぐだ」はラップというジャンルにも属することができるのかなと思わされてしまうのですが、吉幾三がラッパーだと言われると素直に頷けないのは筆者だけでしょうか。
最新シングル曲は2017年8月16日リリースの「大人の玉入れ」という曲で歌詞の内容は・・・聴いてみてください。
現在の活動は演歌歌手としての活動がメインのようですが、3人いる子どものうち、長女と次女は芸能界入りとプライベートも充実してるようで良かったです。
人生を楽しむことを知っている吉幾三の活動はこれからさらに広がり増えていくことを強く希望します。
最後までご覧いただきありがとうございました。