ビール片手に酔っぱらいながら聴くと最高も最高なパブロック。今更ですがビート・クレージー必聴ですな!

ビール片手に酔っぱらいながら聴くと最高も最高なパブロック。今更ですがビート・クレージー必聴ですな!

ビート・クレージーであれば、何を今更のパブロックではありますが、このカッコよさはもっと広く知られてしかるべきです。一括りにはできない意外に幅広い音楽性を持ち、個性豊かなミュージシャンたちが奏でるロックンロールは最高も最高!是非ほろ酔い気分で聴いてもらいたいパブロックをご紹介します。


パブロック

パブ

イギリスでグラムロック後、パンクロック前夜に巻き起こったムーブメント“パブロック”。
荒々しくストレートなロックンロールは、今聴いても十分魅力的なものです。

そもそもパブとはバブリック・バーのことで、日本語に訳すと公共酒場といったところでしょうか。
貴族を相手にしている店をクラブ、ミドル・クラス以上だとサルーンと呼ばれるのに対し、大衆が集う飲み屋がパブです。
そのパブで演奏をすること自体は古くから行われていましたが、70年代にブームが起きます。

因みに、パブといっても様々で、全ての店でライブが出来るわけではありません。パブロッカー達が演奏するのは、日本で言うとライブハウスといったところですね。

ブリンズレー・シュウォーツ

パブロックと一言で言ってもブルース、フォーク、ガレージと音楽性は多様で、バンド・アーティストごとに基本的なスタイルは大きく異なります。

そんな中、パブロックの中心バンドといえば日本ではあまり馴染みはありませんが、ブリンズレー・シュウォーツでしょう。
1969年に結成され1975年に解散していますが、ニック・ロウが在籍していたことでも知られイギリスでは今なお根強い人気を誇っています。

1974年リリース

 1. ピース、ラヴ・アンド・アンダースタンディング
 2. エヴァー・シンス・ユーアー・ゴーン
 3. ジ・アグリー・シングス
 4. アイ・ガット・ザ・リアル・シング
 5. ザ・ルック・ザッツ・イン・ユア・アイ・トゥナイト
 6. ナウズ・ザ・タイム
 7. スモール・タウン、ビッグ・シティ
 8. トライング・トゥ・リヴ・マイ・ライフ・ウィズアウト・ユー
 9. アイ・ライク・ユー、アイ・ドント・ラヴ・ユー
 10. ダウン・イン・ザ・ダイヴ

New Favourites of Brinsley Schwarz by Brinsley Schwarz

代表曲は1974年6月のシングル「ピース、ラヴ・アンド・アンダースタンディング」で、この曲は通算6作目のアルバム「ニュー・フェイヴァリッツ・オブ・ブリンズリー・シュウォーツ」に収録されています。

エルビス・コステロ、ブルース・スプリングスティーンからザ・ストライプスまで多くのミュージシャンがカバーしていることでも知られる名曲「ピース、ラヴ・アンド・アンダースタンディング」。作者はベースを担当していたニック・ロウです。

イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズ

イアン・デューリーは、1974年に1st.アルバム「Wotabunch」、1975年に2nd.アルバム「Handsome」をリリースしたものの上手くいかず、その後ギターのチャズ・ジャンケル等とイアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズを結成します。
すると1977年にスティッフ・レーベルから発表したシングル「Sex & Drugs & Rock & Roll」が全英チャートで2位という大ヒットとなり一躍注目を集めました。

イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズとしての1st.アルバムとなる「ニュー・ブーツ・アンド・パンティーズ」も全英チャート5位となる大ヒットを記録しています。

1977年リリース

 1. ウェイク・アップ・アンド・メイク・ラヴ・ウィズ・ミー
 2. スウィート・ジーン・ヴィンセント
 3. アブラカダブラ
 4. マイ・オールド・マン
 5. ビラリキー・ディッキー
 6. クレヴァー・トレヴァー
 7. イフ・アイ・ウォズ・ウィズ・ア・ウーマン
 8. ブロック・ヘッズ
 9. プラーストウ・パトリシア
 10. ブラックメール・マン

New Boots and Panties!!

ザ・パイレーツ

前身は1959年にデビューしたジョニー・キッド&ザ・パイレーツで、1966年にボーカルのジョニー・キッドが亡くなりいったん解散。1976年にザ・パイレーツとして復活しています。

聴きどころは、ミック・グリーンの激しいコードカッティングでしょうか。全てのビート・クレージーの心を捉えて離しません!

意外な感じがしますが、1988年にリリースされたポール・マッカートニーのアルバム「バック・イン・ザ・USSR」にミック・グリーンは参加しています。
違和感を感じないでもありませんが、これがまたカッコいいんですよね。

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