君が代 パンク・ロックver.(忌野清志郎)⇒国旗・国歌法を巡る議論
君が代の斉唱は国民の義務なのか、それとも、思想・良心の自由に基づき、個人の裁量に託されるべきなのか…。
そんな議論がされるようになったのは、1996年あたりから。教育現場の卒業式・入学式を震源地として起こったこの論争は、またたく間に日本中を巻き込み、社会問題化していきました。
年賀の皇居一般参賀で、日の丸の小旗を振り新年を祝う参賀者
日本の国旗 - Wikipedia
おそらく、キヨシローが1999年に自身のスタジオ・アルバム『冬の十字架』へ、君が代 パンク・ロックver.を収録しようとしたのは、そんな時局への皮肉りも込められていたのでしょう。「国歌なんて、歌いたいやつが歌いたいように歌えばいいじゃん」と。が、政治的意図をくみ取られ、議論の渦中に巻き込まれることを恐れた発売元の会社によって、アルバムのリリースは中止。やむなく、インディーズのSWIM RECORDSレーベルから発売するに至るのでした。
(こじへい)