【1950年代~】日本のTVで見れたアメリカンな西部劇いろいろ

【1950年代~】日本のTVで見れたアメリカンな西部劇いろいろ

日本では、1953年からテレビの商業本放送が始まったが、そんなテレビ黎明期にはアメリカ製の色々なテレビ番組を吹替て放送していた。そんなアメリカ製のテレビ番組の中で人気が高かったものの中に、西部劇の部類に属するものがかなりあったと記憶している。さて、あなたは何を思い出すでしょうか?


まずは、西部劇をご存知ない方々の為におさらいをしましょう!!

西部劇と言えば、騎兵隊に幌馬車が出る場面が定番だったんですよね!!

映画『駅馬車』の一場面

アメリカの南北戦争後、19世紀後半のアメリカ西部を舞台に、開拓者魂を持つ白人を主人公に無法者や先住民と対決するという物語が、白人がフロンティアを開拓したという開拓者精神と合致し、大きな人気を得て、20世紀前半のアメリカ映画やTVの興隆とともに1つのジャンルとして形成された。つまりアメリカの西部開拓期における人々の苦闘や,そこで起きた事件などを題材とした映画、テレビドラマなどを"西部劇”、又は、"ウェスタン”という。
西部劇は映画やTVとともに歴史を歩んできた。そして西部劇はハリウッドが築き上げた独自のジャンルであり、西部開拓の歴史を持つアメリカだからこそ生まれたとも言える。
厳しい自然の中で多くの困難と闘いながら逞しく生きてきた開拓者の物語は、アメリカ人の誇りであり、フロンティア精神と夢を含み、アメリカンドリームそのものであった。アメリカ西部の大自然を背景に開拓者魂(フロティア精神)を詩情豊かに描く西部劇は多くの人々を魅了し、西部開拓時代へのノスタルジーを掻き立てられるものだった。それは19世紀後半の西部開拓時代での開拓者精神を称え、アメリカを発展させたものとして賛美するものであった。
こうした西部劇の基本は強く勇敢なヒーローの存在であり、そのヒーローを演じる俳優は西部劇スターとなった。
当然のことではあるが、私などの世代は当時の映画やテレビの西部劇に夢中だったし、憧れの存在であった。

最新の映画版は大コケだった『ローン・レンジャー』!!

『ローン・レンジャー』(The Lone Ranger)は、ジョージ・W・トレンドル(George W. Trendle)、フラン・ストライカー(Fran Striker)原作の、西部劇を題材としたラジオドラマ。またそこから派生したコミック作品、テレビドラマ、劇場映画作品。
2013年にジョニー・デップ主演の最新版映画がありましたが、トントのあまりの変貌ぶりに幻滅してしまった。

『ローン・レンジャー』の一場面

1933年にラジオドラマが放送されて以来、アメリカン・コミックス化、テレビドラマ化(1949年-1958年、全221話)、映画化(1956年・1958年・1981年・2013年)もされた。米国においてはラジオのオリジナル版が抜群の知名度を誇っており、テレビ化された後も並行してラジオ版が製作され続けた。ラジオ版の終了は1954年で総エピソードは全2,956話におよび、その後も1960年頃まで再放送されていた。後述の名台詞も起源は全てラジオ版である。なお、ラジオ版はほぼ全てのエピソードが良い状態で保存されている。
日本ではテレビドラマ版が1958年からテレビ放映され、黒い仮面をつけた主人公が白馬にまたがった姿が、アメリカ版『鞍馬天狗』として親しまれた。ネット系列はKRT系列(1958年)→フジテレビ系列(1959年~1963年)。

後に”マカロニ・ウェスタン”で爆発的に人気者になったクリント・イーストウッドの出世作『ローハイド』!!

『ローハイド』(Rawhide)は、1959年から1965年にかけて米CBSで制作・放送されたドラマ(テレビ映画、西部劇)である。日本では、同時期の1959年から1965年まで、NET(現テレビ朝日)系で放送された。番組の始まりと終わりには、映画解説者の淀川長治(故人)が出てきてゲスト出演者の横顔・経歴など紹介や見どころなどを解説していた。

『ローハイド』の共演者たち

南北戦争後の1870年代のアメリカ西部を舞台に、テキサス州のサンアントニオからミズーリ州のセデリア(セダリア)まで約3000頭の牛を運ぶカウボーイ達の長い道中ロングドライブで起こる様々な出来事や事件を描いていて、普通の西部劇とはちょっと趣きが違っていた。主演は隊長ギル・フェイバー (エリック・フレミング)、副隊長(劇中では「補佐役」と表現されていた)のロディ・イェーツ(クリント・イーストウッド) で、これに斥候ピート・ノーラン(シェブ・ウーリー) 、料理人ウィッシュボン(ポール・ブラインガー)らが絡んで一話完結方式で毎回展開された。

英語の"Rawhide" は、「ロウ(raw、生の)」+「ハイド(hide、皮)」、つまり「生皮(きかわ)」「生皮の鞭」「生皮の鞭で打つ」などを意味するが、そこから派生してカウボーイ達のズボンの上から着用する革製のズボンカバーのことを指す言葉でもあった。

マックィーンは、実はこの『拳銃無宿』という西部劇が出世作だった!!

ウィンチェスター92の銃身を短く切ったソードオフガン(通称ランダル銃)を持ったスティーブ・マックィーンはとてもカッコよかった。マックィーンは、この作品でアメリカはもとより日本でも大人気となった。
この『拳銃無宿』でマックィーン演じる主人公はちょっとアウトローな“賞金稼ぎであった。“賞金稼ぎというのは、元来、負け犬のようなものだ。保安官、悪人、町の住人たち、すべての人間が彼の反対側にいる。逃亡犯人を追いつめ、捕まえるか殺すかして賞金を受けとって暮らしていくという生き方を、みんなが白い目で見ているのである。しかし、マックィーンは賞金稼ぎという商売を十分やっていけそうなタフな外観をそなえている一方で、そのタフさの背後に少年のような魅力を秘めていて、傷つきやすさというか憂いを持って、視聴者が悪人を敵にまわす彼に肩入れしたくなるような演技はまさに完璧であった。

『拳銃無宿』(けんじゅうむしゅく、英語: Wanted Dead or Alive)は、1958年9月6日から1961年3月29日までアメリカのCBSで放送されていたテレビドラマである。“賞金稼ぎ”の主人公ジョッシュ・ランダルが、賞金首を追うさなかにさまざまな事件に遭遇する模様を描いた西部劇である。原題の "Wanted Dead or Alive" とは「お尋ね者、生死を問わず」の意味で、懸賞金を掛けられた賞金首の手配書の見出しに使われていた言葉である。

アメリカでは西部劇ドラマ最長ロングランを記録した『ガンスモーク』

1880年代のカンザス州ドッジ・シティ。町の保安官マット・ディロン、酒場の女主人キティ・ラッセルほか、マットの助手、温厚な医師などの登場人物が、法と秩序のために協力し悪と闘うドラマティックな西部劇。

『ガンスモーク』の出演者たち

『ガンスモーク』(原題:Gunsmoke)は、1955年のアメリカ・CBS制作のテレビドラマ。
1955年から1975年まで実に20年間にわたって放送され、西部劇ドラマ最長ロングランを記録した。全20シーズン、635回。当初は30分の放送だったが、1961年から60分の放送となった。プライムタイム・エミー賞に7回ノミネートされ、3回受賞するなど、高い評価を受けた。
日本では、フジテレビで1959年3月から1963年11月までモノクロで放送、当初は30分番組だったが1962年4月からは1時間番組に拡大されるも、1963年4月から再び30分番組に戻された。また1969年10月から1970年6月まで同局の日曜昼にカラー版が放送された。

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