まずは、『暴れん坊将軍』のおさらいから始めよう!!
暴れん坊将軍 (あばれんぼうしょうぐん)とは【ピクシブ百科事典】
ドラマの冒頭部分、或いは終了部分で”じい”が「早く結婚しろ」とせがむ!!
初代の爺(第1~2部)こと加納五郎左衛門忠久を演じた有島一郎
『暴れん坊将軍』の大事な脇役として登場しているのが、御側御用取次役(おそば・ごよう・とりつぎやく)という役職で吉宗に従う老齢の幕臣。吉宗の幼少時代の教育係で、現在でも吉宗からは「爺」と呼ばれている。独身で世継ぎのいない吉宗を案じ、吉宗に「ご婚礼の儀は・・・」やら「早くわこ様をもうけねばなりませぬぞ・・・」やら小うるさく妻を持つようたびたび進言してくるが、毎回けむたがられて、途中で逃げるように何処かに消え失せてしまう。よくあるパターンである。次の場面では新之助(吉宗)が市中に出てめ組にむかっていた。
爺は吉宗が市中へ出ることに反対しているが、吉宗を探すなどの理由で自らも市中に出ることがある。市中に出る際は新之助のおじ、あるいは知り合いの隠居(町人)を称し、め組の人達から「ご隠居様」と呼ばれている。初代の爺(第1~2部)こと加納五郎左衛門忠久を有島一郎が、2代目爺(第3~7部)こと田之倉孫兵衛を船越英二が、3代目爺(第8~9部)こと宍戸官兵衛を高島忠夫が、4代目爺(第9~11部)こと有馬彦右衛門を名古屋章が、5代目爺(2004年SP)こと横川勘十郎を神山繁が、6代目爺(2008年SP)こと加納五郎左衛門(2代目)を伊東四朗が各々演じている。
歴史上の吉宗は??
徳川吉宗肖像画 (川村清雄画 徳川記念財団蔵)
吉宗はこの番組では未婚、世継ぎ無しの設定になっているが、史実では将軍就任時にはすでに側室が何人かおり、(正室はすでに他界している)嫡男の家重(後の9代将軍)、次男の宗武が誕生していた。
また、将軍が供を連れずに出歩くことはまず不可能と思われるのだが、3代将軍の徳川家光は夜間に城を抜け出すことがあったという。
まずは、テレビ番組として割り切って楽しめばよいのでは・・・!?
女については番組設定とま逆!!
こんなようにお盛んだった!!(こいつもか!!!)
”権力者、色をよく好む!!”と巷では言われますが、吉宗も”将軍になる前の紀州時代には、相当な女好きで肉食系な暴れん坊(棒?)だったようである。
お出かけ途中、休憩がてらに寄った茶屋の娘に手を出したり、通りかかりの農家で働く女性を気に入り、側女(そばめ)にしたり、ちょっとでも気に入れば、ところ構わず片っ端から手を出すのが吉宗流であった。
ストライクゾーンも広く、集められた側女の容姿や性格等は見事なまでにバラバラだったとか。
ドラマの冒頭部分で奉行や役人・代官が上様に謁見する場面が出るが、実はこいつが悪の首領で、後で上様に成敗される!!
将軍の謁見風景
物語は、江戸や諸藩における諸問題について、南町奉行・大岡忠相や高級幕臣(この高級幕臣が事件の黒幕であることが多く、顔もすでに一目で悪役と解った)などから報告を受けた吉宗が、事態の深刻さに憂慮することから始まる。
ここで吉宗に報告される諸問題の代表例としては、連夜発生している辻斬りや盗賊団による凶悪事件、塩や米などの買占め・卸値吊り上げによる小売価格高騰、偽小判の流通、公儀発注の公共工事を巡る汚職の疑い、幕府内の権力抗争や公家絡みの朝廷の対立問題、武器を密輸入した藩やその家臣達によるクーデター、放送時期と前後して話題となっている時事問題を翻案したネタ、など多岐に亘った。
事件の調査や気分転換などを理由に江戸市中に出た吉宗は、ストーリーの中心人物(被害者)が悪の黒幕の手下に襲われている現場に遭遇(何て幸運[不運??]の持ち主なのでしょうか!?)、その優れた剣術で手下たちを撃退する。その後被害者から襲われた事情や身の上話を聞き出し、め組の頭や若い衆をはじめ、南町奉行・大岡忠相、公儀御様御用(後に浪人)・山田朝右衛門らと協力して問題解決にあたることとなる。
江戸市中の拠点がめ組”という設定
め組の人々としばしの歓談
権力の頂点に君臨する吉宗が江戸城を抜け出し、その重責から解き放たれ、心安らぐひと時を過ごせる憩いの場所が”め組”である。新之助(吉宗)の正体は頭しか知らない(頭が新之助の正体を話したときも信用しない)ため、彼ら(主におかみさん)が“吉宗に対する批判”や“新之助への苦言”、“新さんの七不思議”などを率直に口にし、気まずい思いをするものの真実を明かせず困惑する新之助と言葉を濁しながら皆をたしなめる頭の姿は、このドラマの名物シーンとして定着している。ドラマの序盤では、なごやかな一日の始まりを演出するためのめ組であるが、口封じに狙われている人物を保護したり、凶悪事件を警戒しての夜回り、若い衆たちを動員しての情報収集活動、さらには、事件の手掛かりとなる重要情報が得られたりと、悪事に挑む吉宗にとって無くてはならない存在となっている。
め組は現在でいうところの”消防団”であった!!
め組の火消し道具