ナタリー・ウッド(Natalie Wood)
リチャード・ベイマー(Richard Beymer)
ジョージ・チャキリス(George Chakiris)
年が明けた1962年は歴史超大作が3本も公開される!!
まずは、『エル・シド』ですね!!
『エル・シド』(El Cid)
物語としては、狂信的な回教徒ベン・ユーサフ(ハーバート・ロム)は、アフリカからヨーロッパ侵略の機会を窺っていた。彼はムーア人の諸公を煽動しては、カスティール国境の村を脅かした。ある小競り合いの折、ムーア人の大公たちはカスティールの若き武将ロドリーゴ(チャールトン・ヘストン)に捕らえられたが、彼の思いやりから全員釈放された。感激した大公の1人は彼にエル・シドの称号を贈った。だが、ムーア人を釈放したことから、彼は王をはじめ恋人シメン(ソフィア・ローレン)からさえ非難を受けた。そのことでエル・シドと争ったシメンの父ゴルマスは、彼の剣にかかって死んだ。息をひきとる父から復讐を頼まれたシメンは苦しんだが、父を殺された憎しみは愛を押し流すのだった。それからのエル・シドは、戦うごとに勝利を勝ち取り勇名を馳せるのだったが、ことごとにシメンが自分をおとし入れようとするのを知り心が重かった。だが、シメンを思いきれないエル・シドは、王に彼女との結婚を願い出た。婚儀の日、心を固く閉ざしたままのシメンは夫にすべてを許さないことこそ復讐と、翌朝修道院へこもってしまった。そのころ、王の急逝により王子サンチョとアルフォンソ(ジョン・フレイザー)の間で王位継承の争いが起こった。やがて王位に就いたアルフォンソは、事の真相を知るエル・シドを追放しようとはかった。追われたエル・シドは寂しく城を旅立ったが、彼の偉大さを知ったシメンは後を追った。それから数年、エル・シドは再び勇将として返り咲いた。一方、バレンシアでは、ベン・ユーサフが侵略に余念がなくアルフォンソ王にも挑戦してきた。旗色の悪くなった王は、エル・シドを呼び戻した。彼の働きでバレンシアは陥落し、エル・シドはバレンシアの大公から王冠を受けた。城外ではベン・ユーサフの率いる一隊が待ちかまえていた。やがてエル・シドの軍と戦闘が始まり、愛馬にまたがり指揮するエル・シドは胸に矢を受けた。英雄エル・シドはついに生涯を閉じたのだが、その翌朝馬上にまたがる彼の勇姿をみた敵は浮足立った。彼の遺言により死体が馬上にすえられていたのだ。かくて戦いは勝利に終わり、スペインの国土からは侵略者が一掃された。そして、エル・シドの名は歴史の流れに輝かしく残ったのであった。
普段、私たちはスペインの歴史などに触れたことすらなかったのだから、子供心にもそれは新鮮に写ったと思います。
『エル・シド』出演陣の横顔紹介
チャールトン・ヘストン(Charlton Heston)
ソフィア・ローレン(Sophia Loren)
次に、『西部開拓史』ですね!!
出演陣や製作スタッフの超~豪華さにぶっ飛んだ映画「西部開拓史(How the West Was Won)」は私の映画概念を完全崩壊させた - Middle Edge(ミドルエッジ)
’62年の最後の超大作は『史上最大の作戦』だ!!!
『史上最大の作戦』(The Longest Day)
物語としては、1944年6月、フランス、ノルマンディー。第二次世界大戦は佳境に差しかかろうとしていた。この地では、司令官ロンメル率いるドイツ軍が、英仏海峡を挟んで戦機をうかがう連合軍の攻撃に備えている。敵には人数で圧倒されているが、天候を味方につけて堅固な防御態勢を敷いていた。一方英国では、アイゼンハワー司令官率いる連合軍が、ノルマンディー上陸作戦の日であるDデイを何日にするか最終的に絞り込んでいた。こうして6月6日の早朝、連合軍の空挺部隊が降下したのを皮切りに、いよいよ熾烈を極めた上陸作戦が始まるのだった…。
1944年6月6日、連合軍によるノルマンディー上陸作戦に材を取ったコーネリアス・ライアンのノンフィクションを基に、名プロデューサー、ダリル・F・ザナックが製作費36億を投じて作り上げた一大戦争パノラマ。米・英・仏・独のトップスター総出演と、大画面いっぱいに展開される戦場の再現は、映画的興奮に満ち溢れ、至福と驚嘆の3時間である。
ラストの上陸シーン空撮は何回見ても”凄い”の一言だ。特に飛行機で上空から見たシーンは圧巻である。今ならCGでコピペしてこの映像を作っちゃうのかな~といらんことも考えたりします。これだけカネがあるのに、どうしてカラーフィルムで撮らなかったのかは不思議であるという人々もいるのであるが、私個人の意見としては、戦争という”惨たらしさ”を薄め、”虚しさ”や”空虚感”を強調するために、わざと白黒にしたのではなのかと思っている。さて、真相は??。
この映画に出演した”スター級俳優”があまりにも多いため、ここでは、その中でも”超”が二つ程付くスター級俳優を紹介することとしよう。
『史上最大の作戦』出演陣の横顔紹介
ジョン・ウェイン(John Wayne)
ロバート・ミッチャム(Robert Mitchum)
ショーン・コネリー(Sir Thomas Sean Connery)