いかにもアメリカンな青春映画「グローイング・アップ」は、実はイスラエル映画なんですよね。

いかにもアメリカンな青春映画「グローイング・アップ」は、実はイスラエル映画なんですよね。

70年代後半から80年代後半まで10年におよびシリーズ化された映画「グローイング・アップ」。ご機嫌なロックンロールにのって高校生の青春を描き出し世界的に大ヒットしました。いかにもアメリカンなこの映画、実はイスラエル映画なんです。ちょっとエッチでおバカな3人組が最高なのですが、こういった若者心理は全世界共通ということなのでしょうね。


グローイング・アップ

車と女の子とロックンロールといえば、50年代を舞台にした青春映画の定番ですね。スターウォーズ・シリーズ等で知られるジョージ・ルーカス監督の「アメリカン・グラフィティ」がその代表です。その「アメリカン・グラフィティ」が公開されたのは1973年ですが、それらか5年後にオマージュともいえる作品が登場し大成功を収めます。

それが、1978年公開の「グローイング・アップ」です。

公開:1978年

監督・脚本:ボアズ・デヴィッドソン
製作:ヨーラム・グローバス、メナヘム・ゴーラン
脚本:エリー・テイヴァー
撮影:アダム・グリーンバーグ
音楽:ジャック・フィッシュマン

グローイング・アップ

「グローイング・アップ」は、「アメリカン・グラフィティ」に比べるとお色気度が高いというか、主人公は女の子のことにしか興味がないといった感じです。まさにB級映画というか、低俗といってよいかとも思います。
つまり、70年代に青春時代を過ごした男の子にとっては、「グローイング・アップ」の方がリアルだったりするのです。

物語は他愛もありません。シャイな笑顔が印象的なベンジー、イケメンのボビー、太っちょのヒューイの悪ガキ3人によるひと夏の笑いあり涙ありの青春映画です。

時代設定は1958年ということで、ポール・アンカの「 ダイアナ」やボビー・ヴィントンの「ミスター・ロンリー」などといったオールディーズのヒット曲が「アメリカン・グラフィティ」同様に絶えず流れています。なのでついアメリカ映画なのかと思ってしまいますが、これはイスラエル映画なのです。

因みに「アメリカン・グラフィティ」は1962年夏の設定です。

主役のベンジー役を務めたのはイフタク・カツールです。シャイな笑顔が当時の女の子たちのハートを射止めました!

生年月日:1958年7月17日

イフタク・カツール

因みにブランキー・ジェット・シティのボーカルだった浅井健一のあだ名「ベンジー」は、ここからきているのだそうです。なるほど、なんとなく似てますね。

生年月日:1964年12月29日

浅井健一

グローイング・アップ2/ゴーイング・ステディ

「グローイング・アップ」の成功を受けて、翌年には早速「グローイング・アップ2/ゴーイング・ステディ」が公開されます。

グローイング・アップ2/ゴーイング・ステディ

公開:1979年

監督 : ボアズ・デヴィッドソン
出演 : イフタク・カツール/ジョナサン・サガール/ツァッチ・ノイ
脚本 : ボアズ・デヴィッドソン/エリー・テイヴァー
撮影 : アダム・グリーンバーグ

「グローイング・アップ」はシリーズ化され、なんと8作も作られたのですが、最も人気があるのが本作「グローイング・アップ2/ゴーイング・ステディ」と言われています。
やはり前作が世界的な大ヒットとなったからでしょうか、制作陣にも主役の3人にも勢いが感じられます!それを証明するかのように音楽も留まることを知らないかの如く、最高のロックンロールがてんこ盛りです。

SIDE-1
1.スプリッシュ・スプラッシュ:ボビー・ダーリン
2.タミー:デビル・レイノルズ
3.ワインより甘いキッス:ジミー・ロジャース
4.ビキニスタイルのお嬢さん:ブライアン・ハイランド
5.ローラに好きだと言ってくれ:レイ・ピーターソン
6.ビー・バップ・アルーラ:ジェリー・リー・ルイス
7.煙が目にしみる:ザ・プラターズ
8.ヤケティー・ヤック:ザ・コースターズ
9.アイム・ソーリー:ブレンダリー
10.悲しき街角:デル・シャノン
11.夏の日の恋:パーシー・フェイス・オーケストラ
 
SIDE-2
1.ハイスクール・コンフィデンシャル:ジェリー・リー・ルイス
2.ルシール:リトル・リチャード
3.オンリーユー:ザ・プラターズ
4.テキーラ:ザ・チャンプス
5.リトル・ダーリン:ザ・ダイヤモンズ
6.この世の果てまで:スキーター・デイビス
7.レッツ・ツイスト・アゲイン:チャビー・チェッカー
8.ひとり淋しく:ブレンダ・リー
9.ホワイ?:フランキー・アバロン
10.スリープ・ウォーク:サント・アンド・ジョニー
11.ラストダンスは私に:ザ・ドリフターズ

サウンドトラック盤

物語は、前回同様に悪ガキ3人組が繰り広げるドタバタ青春お色気コメディーです。

あらすじ

演じるのはイヴォンヌ・ミカエルです。

今回の恋のお相手 タミー

当時この映画を観た男の子は、「ベンジーになりたい」もしくは「俺こそがベンジーだ」と思ったことでしょう。そして、「ベンジーのような彼氏が欲しい」と思った女の子は多かったはずです。
そうした人にとって、この映画のラストシーンは忘れられないものになったと思います。

ベンジーに憧れた男の子も女の子も今や子供がベンジーの年齢となっていることでしょう。もしかすると、今再びこの映画を観ると自分の子供にはこう言うのかもしれません。「ベンジーのようにはなってはいけない」「ベンジーのような男と付き合ってはいけない」と。いかがでしょうか?

ベンジー

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