 
  	リチャード・ウィドマーク
 
  	ヘンリー・フォンダ
小ストーリー第5話 The Outlaws(無法者、1880年代末)
1880年代の終わり頃、未亡人となったリリスは借金のため豪華なサンフランシスコの屋敷を売ってアリゾナ州に移住し、牧場を営むことにした。また、西部の町で保安官となっていたゼブとその家族は、リリスおばさんからアリゾナでの牧場経営の誘いを受け入れ再会を果たす。甥のゼブや妻ジュリー(キャロリン・ジョーンズ)たちとの再会を喜ぶ間もなく、旅の途中でゼブは、ギャングのガント(イーライ・ウォラック)が金塊輸送列車を襲う企てを知る。ゼブは保安官ルーとともに一味と列車で激しい銃撃戦をまじえ、一味を絶滅させる。正義は勝った。法律と秩序が西部にもたらされ、ついに西部は勝ち取られたのである。ラスト、リリスとゼブ一家は新生活への希望に胸をふくらませ、アリゾナに向かう馬車の中で声を合せて「牧場の家」を歌うのでした。ドラマが終わり、ナレーションに続く映画のエンディングでテーマソングが歌われる。題名は映画の原題と同じ How the West Was Won (西部はいかに勝ち取られたか)です。
 
  	 
  	モニュメント・バレーを行くリリスとゼブ一家が乗った馬車
 
  	キャロリン・ジョーンズ
最後に!!
この映画はいつ見ても凄い!の一言につきる。ジェームズ・スチュアート、ヘンリー・フォンダ、ジョン・ウェイン、リチャード・ウィドマーク、グレゴリー・ペック、等、豪華な顔ぶれで、今このような映画を作れと言っても絶対無理!!!な話しだ。また、豪華キャストのみならず、ちゃんとしたドラマも描かれているところがよい。欲を言えば、リリスがどんな過程を辿ってキャバレーの歌手になったのか?とか、ゼブがどうして保安官をするようになったのか?とか、人間くさいドラマも見たい気もするるが・・・
私は船の上でのデビー・レイノルズと、グレゴリー・ペックの愛のシーンが一番感動的で好きだ。バックに流れるA Home in The Meadowの曲が何とも良い。あと、ゼブの母親のイーヴの悲しさなども、何とも言えずよく描かれていた。また、この映画の音楽が、力強さ、夢と希望、優しさ、悲しみなど、場面場面で表現をよりいっそうに高めていた。この映画は、60年代の西部劇の中でも、最も優れている作品の一つだと思っている。
また、この映画でアメリカの歴史を垣間見ることができる。例を言えば、米国人が何で銃を捨てることができないのかも理解することができる。
 
     
    




