【北の国から】黒板五郎役以外にも幅広いジャンルで活躍した『田中邦衛』を主演作と共に振り返る【仁義なき戦い】

【北の国から】黒板五郎役以外にも幅広いジャンルで活躍した『田中邦衛』を主演作と共に振り返る【仁義なき戦い】

「純ーー。蛍ーーー。」のモノマネは誰もが一度はしたことがあるはず。コミカルで憎めないキャラクターを多く演じてきた「田中邦衛」。「若大将シリーズ」の青大将でブレイク!「網走番外地シリーズ」では、高倉健と共演しています。「北の国から」だけじゃない田中邦衛を出演作と共に振り返ってみます!


まずは懐かしいCMから。。。

決めゼリフ『食べる前に、飲む!』が非常に印象深いこのCMです。
大正漢方胃腸薬のキャッチコピーとして定着してしまうくらいの名言を残しました。

私の場合、未だに頭の中でこのセリフ「食べる前に飲む!」が再生される場合は、田中邦衛の声で再生されます。

俳優座で演技を磨いた田中邦衛

田中邦衛は、俳優座出身で同期には井川比佐志・露口茂・山本學などがいます。
俳優座養成所の試験は、在学中に一度、次の年の春に再度受験するも不合格となり、一度田舎に帰って代用教員を務めるがこちらも合わず、三度目の正直で養成所に合格します。

俳優になるために養成所に入ることを諦めなかったことから、よほど俳優という職業への憧れ・情熱が強かったのではないでしょうか。

六本木にある俳優座劇場

劇団俳優座 - Wikipedia

「純愛物語」で映画初出演、そして「若大将シリーズ」での青大将でブレイク!

出演: 江原真二郎, 中原ひとみ, 岡田英次, 木村功
監督: 今井正

純愛物語

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1957年、映画「純愛物語」(監督:今井正)で映画に初出演をします。
役名は”里やん”と言って、戦後の上野をたむろする不良仲間の1人でした。この作品でも演じた不良役が田中邦衛のアクの強い風貌とマッチしたため、アクション映画でのチンピラや殺し屋の役などを演じています。

若大将のライバル・青大将で『若大将シリーズ』のレギュラーへ

出演: 加山雄三, 星由里子, 田中邦衛, 北あけみ, 藤山陽子
監督: 福田純

日本一の若大将

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若大将こと田沼雄一(演:加山雄三)の同級生でライバルとして、敵役・悪役だがコミカルで憎めないキャラクターを好演し、若大将シリーズには欠かせないメンバーとなります。ちなみに役名である”石山新次郎”は、石原慎太郎・裕次郎の兄弟をもじったものだと言われています。

1971年の若大将対青大将で、「若大将」役が加山雄三から大矢茂へとバトンタッチされ、同時に「青大将」役も田中邦衛から高松しげおへとバトンタッチされます。
しかし、1981年に公開された『帰ってきた若大将』では、再び加山雄三の若大将と田中邦衛の青大将へと戻しての製作となりました。

「若者たち」で男優主演賞を受賞、ヤクザ映画で新しい一面を見せる

出演: 田中邦衛, 石立鉄男, 夏桂子, 永田靖, 南美江, 大塚道子
監督: 森川時久

若者たち

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2014年にも妻夫木聡主演でリメイクされたので、記憶に新しい方もいらっしゃると思いますが、オリジナル版で長男役を演じたのが、田中邦衛でした。
1966年に作成されたオリジナル版も5人兄弟が逞しく生きる社会派のドラマとなっており、その作品での演技が評価され毎日映画コンクールの男優主演賞を受賞します。

網走番外地シリーズで高倉健の舎弟役

出演: 高倉健, 丹波哲郎, 南原宏治, 嵐寛寿郎, 田中邦衛
監督: 石井輝男

網走番外地

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網走番外地シリーズで高倉健演じる橘真一の舎弟となる大槻役を演じたのが田中邦衛でした。
この共演をきっかけに二人の親交は50年にも及ぶこととなりました。

『あなたへ』がクランクアップした後、高倉健が構想していた次回作での相棒に田中邦衛を予定したと報じられたこともあるほど2人は結びつきが強かったことが伺えます。

仁義なき戦いで姑息で狡賢いヤクザを演じる

出演: 菅原文太, 田中邦衛, 金子信雄, 松方弘樹, 梅宮辰夫
監督: 深作欣二

仁義なき戦い

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菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫、川谷拓三などの稀代の名優が勢ぞろいしたヤクザ映画『仁義なき戦い』シリーズに姑息な男である槙原政吉として出演し、『仁義なき戦い』は人気となり、シリーズ化が決定します。その5シリーズ目となる「完結篇」まで槙原政吉は生き延びます。

子供を想う黒板五郎でもなく、コミカルな青大将でもない、姑息で狡賢い田中邦衛を見たいなら、この仁義なき戦いシリーズが一番オススメです。

1981年に人気ドラマシリーズ『北の国から』が放映開始

脚本:倉本聰
出演者:田中邦衛、吉岡秀隆、中嶋朋子

北の国から

『北の国から』 | BSフジ

田中邦衛の代表作と言えば、「北の国から」を挙げる人が一番多いと思われます。
田中邦衛が演じた黒板五郎は、小堺一機に代表されるモノマネでも多く真似される役柄となりました。

「北の国から」1981年に連続ドラマとして放映され、その後1983年から2002年までは、ドラマスペシャルとして、放送された国民的ドラマシリーズです。

このドラマの成功によって、ドラマのロケ地でもあった富良野市は観光名所となり、新富良野プリンスホテルの敷地内には『北の国から』をはじめとする富良野を舞台にしたドラマグッズを販売する『富良野・ドラマ館』があります。ここでは黒板五郎のニット帽子やジャンバー等のオリジナルグッズが購入できます。

五郎ジャンパー	¥5,040
五郎の軍手軍足セット	¥525
五郎のニット帽子	¥1,890

「北の国から」商品

富良野・ドラマ館|新富良野プリンスホテル

1993年、映画『学校』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞

『学校』は山田洋次監督によるシリーズ作品で、幅広い年代の生徒が集まる夜間中学校が舞台となっており、1993年の第1作から2000年の4作まで全4作が制作されています。この作品での演技が評価され日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞します。

田中邦衛が演じたのは、第1作『学校』で、中年になるまで字が読めなかったイノ(猪田)さんを演じています。田中邦衛とイノさんの区別がつかないほどのはまり役で役者も市井の人も変わらないことを演技で示してくれているような気さえしてきます。

監督:山田洋次
出演:西田敏行、竹下景子、田中邦衛、裕木奈江、萩原聖人、中江有里

学校 (1993)

学校 - 作品 - Yahoo!映画

「サミー・ボウ」という曲でレコードを発売していました

作詞:阿久悠、作曲:大野克夫

サミーボウ / まるで旅人のように

サミーボウ / まるで旅人のように / 田中邦衛 (WATER SW06-2) JAPANESE / 7"

作曲:大野克夫、作詞:阿久悠という名コンビによって生み出されたバラード「サミー・ボウ」でレコードを発売しています。田中邦衛の歌声を聴ける貴重な1枚となっています。

決して上手な歌い手ではないのですが、やはり田中邦衛らしさが滲み出ている歌声が特徴的です。
歌詞と相まって涙腺崩壊してしまう1曲です。

印象的なCMにも多く出演していた田中邦衛

俳優として評価されると同時に色々なCMのオファーが増えてきました。
悪役を演じていてもどこか憎めない風貌がCMで起用されると視聴者側への強いインパクトがキャチフレーズと共に印象深いCMとなって、人々の記憶に残ることとなりました。

特に冒頭で挙げた「大正製薬・大正漢方胃腸薬」のCMは1989年から1995年までの6年間でありながら、『食べる前に飲む!』と言ったセリフと合わせて今でも思い出されます。

2012年の地井武男「お別れの会」が最後の公の舞台です

『北の国から』で「中畑和夫」を演じた地井武男とは公私ともに支えあう存在だったと言われています。
その地井武男が2012年に死去し、そのお別れ会でお礼の言葉をかけたのが田中邦衛が公の舞台に立った最後となっています。

その後、週刊誌報道やテレビ情報番組などでの取材に対し、奥様が休業状態であることをお答えになっています。

ただ「演技をする夢は夫婦2人でずっと持って生活しています。引退も何も、田中邦衛の人生そのものが役者ですから」とも述べており、役者「田中邦衛」は未だに現役であることをお伝えしたいと思います。

地井武男さんお別れの会 田中邦衛「オイラ何と言われようと信じられない」― スポニチ Sponichi Annex 芸能

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