マーチ(行進曲)とは??

1964年の東京オリンピック入場行進風景
まずは、マーチ(行進曲)の意味から言うと、行進曲(こうしんきょく、英語: march(マーチ)、フランス語: marche(マルシュ)、ドイツ語: Marsch(マルシュ)、イタリア語: marcia(マルチャ))は、歩速をそろえて行進をするために演奏される楽曲、ないし、行進を描写した楽曲、運動会や軍隊など団体が歩速をそろえ行進する間に演奏される楽曲となる。要するに、人々が行進しやすくするために演奏されるものとなる。一般的に人は2本足で歩くため、行進曲のほとんどは一部例外を除き2拍子で作曲・構成・演奏されていて、4拍子や3拍子の行進曲は殆ど存在しない。
マーチ(行進曲)の歴史
行進のための楽曲は古くからあり、軍隊の儀式などで使われてきたようである(軍で行進曲を演奏する楽団を軍楽隊と言う)。
17世紀の終わりごろ、オスマン帝国(トルコ)の軍楽隊(メフテルハーネ)が中央ヨーロッパに来て、当時のヨーロッパ人に強烈な印象を与えた。この軍楽隊は、管楽器と太鼓とシンバルとから成り、舞いながら行軍した。オスマン帝国軍が強かったこともあり、これが非常にヨーロッパに流行して、模した作品が数多く書かれた。「トルコ行進曲」と言われ、合奏ならば大太鼓、シンバル、トライアングルを含んだ。また、それら楽器を含む音楽が「トルコ風」としてトルコを表すものとして使われたこともある(モーツァルト:歌劇『後宮からの誘拐』序曲など)。
世界三大行進曲とは??
下記に示した行進曲は「世界三大行進曲」とされるそうです。
軍艦行進曲(日本、作曲家:瀬戸口藤吉)
旧友(ドイツ、作曲家:K.タイケ)
星条旗よ永遠なれ(アメリカ合衆国、作曲家:J.P.スーザ)
主に歴史的観点や公式的取扱い、実用性等の観点で推挙されているものであるが、日本の「軍艦行進曲」は昭和期にパチンコ店頭などでBGMとして使われていたこともあり、また旧友についてはドイツの軍隊行進曲として世界にも知られている。
日本では他にK. J. アルフォードの「ボギー大佐」やC. A. ツィマーマンの「錨を上げて」が運動会等の入場曲として聞きなれている他、E. W. エルガーの「威風堂々」やJ. F. ワーグナーの「双頭の鷲の旗の下に」、J. シュトラウスI世の「ラデツキー行進曲」などが芸術的に評価されており、何をもって「世界三大」と位置づけるかは一概には決められないのではなかろうか?
余談であるが、私は行進曲として一番好きなものは「錨を上げて」と「軍艦行進曲」です。あいにく両方とも日米の海軍に関係する行進曲になってしまいましたが、海軍(海上自衛隊)オタクではないので、あしからず・・・
日本の行進曲(マーチ)で「軍艦行進曲」以外で皆様に紹介したい物は??
私がここで皆様にご紹介したいマーチ(行進曲)を下記に示します。ご存知の曲もあると思われれますので、お楽しみ下さい.
祝典行進曲(作曲家:團伊玖磨)
君が代行進曲(作曲家:吉本光藏)
栄冠は君に輝く(作曲家:古関裕而)
オリンピックマーチ(作曲家:古関裕而)
スポーツショー行進曲(作曲家:古関裕而)
スポーツ行進曲(作曲家:黛敏郎)
朝日に栄光あれ(作曲家:神津善行)
コバルトの空(作曲者:レイモンド服部)
以上8点です。
「祝典行進曲」とは?
「君が代行進曲」とは?
「栄冠は君に輝く」とは?
「オリンピックマーチ」とは?
「スポーツショー行進曲」とは?
「スポーツ行進曲」とは?
「朝日に栄光あれ」とは?
最後に
今の世代は「”右翼の街宣車”が戦前の行進曲や軍歌をがなりたてながら勇ましく市内を闊歩していた」と言ってもピンとこないかもしれませんね(騒音規制で今はできないようです)。しかし、一昔前までは1km先からでもきこえてくるんじゃないかと思えるほどにボリュームを上げて戦前の行進曲や軍歌をたれ流していました。そのせいもあったのか、日本の行進曲(特に戦前の物)イコール”右翼”の象徴となってしまったように思われます。しかし、世界的に見ると、日本の行進曲も正しく評価され始めています。どうか、読者の皆様も適正な評価をして頂けたらありがたいです。