テスタメント

テスタメント
解説・あらすじ - テスタメント - 作品 - Yahoo!映画
メインキャスト

キャロル・ウェザリーを演じるジェーン・アレクサンダー

トム・ウェザリーを演じるウィリアム・ディヴェイン

ブラッド・ウェザリーを演じるロス・ハリス

スコッティ・ウェザリーを演じるルーカス・ハース

メアリー・リズ・ウェザリーを演じるロクサーナ・ザル
あらすじ(ネタばれ)

サンフランシスコ郊外の町ハムリン。早朝、トム・ウェザリー(ウィリアム・ディヴェイン)は、息子のブラッド(ロス・ハリス)と一緒にサイクリングを楽しんでいた。

途中でトムはガンリン・スタンドを経営する日本人マイク(マコ)と出会った。マイクの息子ヒロシはダウン症で仲間はずれにされていたが、ウェザリー家の子供だけはかばっていた。

ある日、TVスクリーンにALERT(警戒)の文字が出た。

そして、ノイズがはしりその直後、放送がとだえる。

何が起きたのかわからないがまだ放送をしているラジオの放送などをきくと、どうやら全米が核攻撃を受けたらしい。かといって、住民たちにできることはなく大きなパニックになることもさほどない。

キャロル(ジェーン・アレクサンダー)はおびえる子供達(長女、長男、次男)を抱きかかえ親しかった若夫婦(ケヴィン・コスナー、レベッカ・デモーネイ)らと不安な一夜を過ごした。夫はサンフランシスコの会社からもどってこなかった。

翌日、人々は教会に集まり対策を練ったが、混乱はおさまらない。

スタンドには長い列ができていた。

長男のブラッドは連絡係として自転車で走り廻った。街で無線をやっている男が別の地域との連絡窓口になっていた。

日に日に死体袋がふえていく。各地の状況もみな悪かった。放射能のため人々は続々と死んでいく。

親しかったコスナー・デモーネ夫婦は赤ん坊の死を機に、カナダに行くといってハムリンの町を出ていった。

末っ子のスコッティも死にガソリンスタンドの日系人オーナーも死んだ。

オーナーの息子のヒロシをひきとるキャロル。

年頃のメリー・リズに「セックスって何?」と聞かれて「お互いの虚無感をうめる素晴らしい時間よ」と答えるキャロル。しかしそんな娘もそれを体験せぬまま死んでいった。

ブラッド、ヒロシと一緒にキャロルは暗い部屋のなかロウソクをともして3人だけの夕食。死ぬまでは生きていようと決意した三人の食事だった。
映画について解説
予告では、核が落とされる前のウェザリー一家の生活を楽しむ姿が流されている。そして、終盤になると警告音のようなメロディーが流れ、フェイドアウトします。まるでこれから不幸な出来事が起こるかのように・・・。
核の被害にあった街では、物を手に入れるのもみんな必死でした。核という恐怖にさらされながら、生きていくのはとても大変です。
無名時代のケビン・コスナーとレベッカ・デモーネイが出演していた!!
この映画では、無名時代の若きケビン・コスナーとレベッカ・デモーネイが夫婦役で出演していました。

この映画に出演した時のケビン・コスナー。

ケビン・コスナーはその後、沢山の作品に登場するなどとても有名な俳優になりました。

ケビン・コスナー(左)とレベッカ・デモーネイ(右)

レベッカ・デモーネイは、映画『卒業白書』で広く知られるようになり、映画『ゆりかごを揺らす手』で有名になりました。
映画「テスタメント」は、絶望の中で懸命に生きようとする家族の姿に胸が締め付けられます。助からない結末がとても歯がゆく、それが核の恐ろしさをより認識させます。機会があったら、是非ご覧ください。

子供を失った悲しむ母親の姿が切ないです。