【日産・プレセア】カリーナEDの影響を受けた4ドアハードトップ
【初代】日産・プレセア(PRESEA)
日産が1990年6月に発売した「プレセア」。トヨタのカリーナEDのヒットにを契機に市場が拡大しつつあった“4ドアハードトップ市場”に日産が新たに投入した車で、カリーナEDが1.8L/2Lのエンジン展開だったのに対し、プレセアは1.5L/1.8L/2Lとワンランク下からの設定で、その分価格は抑えられ、堅実な売れ行きを見せました。
トヨタ・カリーナED(1985年登場)
女性人気が高かった「絶世のセダン」、日産・プレセア
プレセアは、後に知られることになるプロダクトデザイナー、和田智氏によるデザインでした。
7代目サニー(B13型系)と基本コンポーネンツは共通ながら、スタイリングは全く異なり、グリルレスのすっきりしたフロントマスクと曲線を多用した流麗なフォルムを備えていました。このスタイリングの美しさを追求した4ドアハードトップは、特に女性からの支持を集めました。
◎キャッチコピーは「全身・センス」、スタイリングの美しさを追求!
特徴的なフロントマスク
日産 インフィニティ・Q45(INFINITI Q45)
背の低い流麗なボディライン
扱いやすい5ナンバーサイズのコンパクトボディで、運転操作がラクなところも女性から人気だった理由の一つかもしれません。
◎プレセアの代表的な装備「マリーンブルーメーター」
プレセアのインテリア
マリーンブルーメーター
スモールライトに連動して、鮮やかなブルーに発光するムード満点のメーターパネル「マリーンブルーメーター」。プレセアの代表的な装備のひとつで、メーターパネルに蛍光塗料が塗られていて、パネル下に設置してあるブラックライトが点灯すると、 幻想的な青色に光りました。夜間のメーター類の美しさは、夜のドライブを一層楽しくしてくれました。
一緒に乗る人が大抵褒めてくれるため、人を乗せるのが楽しみなクルマでもありました♪
◎“プレセア”とはスペイン語で“宝石”という意味
車名の“プレセア”もスペイン語で“宝石”を意味していることから、当初から女性ユーザーをターゲットにしていたのでしょう。ボディカラーやグレード名も全て宝石をイメージした名前のこだわりぶりでした。
プレセアのラインナップ