藤井フミヤ『TRUE LOVE』
1992年10月「ミュージックステーション」において正式に解散を発表したチェッカーズ。
その年末にラストツアーを行い、12月31日の「第43回NHK紅白歌合戦」出場をもって解散した。
それから1年近く経ち、藤井フミヤのソロ活動第1弾シングルとして1993年11月10日に発売されたのが『TRUE LOVE』だった。

藤井フミヤ『TRUE LOVE』

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同曲は作詞・作曲を藤井フミヤ自身が手掛けている。チェッカーズ時代に作詞は担当した経験があるが、作曲は初めてであった。1番はほぼアコースティック・ギターのみで構成されている。
同作はフジテレビ系月9ドラマ『あすなろ白書』の主題歌となり、藤井フミヤのチェッカーズ以来の新曲ということも手伝って、発売前から話題となっていた。

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オリコン初登場1位!ミリオンセラーを記録!!
『TRUE LOVE』はオリコンシングルチャートで初登場1位を記録。
これは藤井フミヤにとって、チェッカーズ名義の「WANDERER」以来約6年3ヶ月ぶりのチャート1位となった。
その後も、ドラマが佳境に入り、盛り上がるのと同様に、同曲も売れ続けてオリコン集計でのミリオンセラーを突破、最終的には200万枚を超える大ヒット曲となった。
オリコン集計では、藤井フミヤ唯一のミリオンセラーシングルであり、最大のヒット曲となっている。

『TRUE LOVE』裏面
【主なチャート最高順位】
・週間1位(5週連続、オリコン)
・1993年11月度・12月度月間1位(オリコン)
・1994年1月度月間4位(オリコン)
・1993年度年間29位(オリコン)
・1994年度年間11位(オリコン)
【ゴールド等認定】
2ミリオン(日本レコード協会)
紅白歌合戦に出場!『あすなろ白書』の出演者と共演!!
1993年の大晦日、同曲で1年前にチェッカーズが最後の演奏を行った「NHK紅白歌合戦」に出場した。ソロでは初の出場。
同番組では『あすなろ白書』の主人公・石田ひかりが紅組の司会を務め、筒井道隆が審査員で出演していた。
白組司会の堺正章が藤井フミヤの曲紹介時、石田に「この曲だけ白組を応援しないといけませんね」と述べ、石田が「この曲だけですね。本当に」と返す一幕があった。
また、歌唱終了後には石田から藤井フミヤに花束が贈られるという演出があった。

『あすなろ白書』で共演していた頃の石田ひかりと筒井道隆
結婚式の定番ソングに!
大学生の恋愛を描いた大ヒットドラマ『あすなろ白書』の主題歌になったことで、90年代を代表する珠玉のラブソングと認識されている。
そのことから藤井フミヤは、度々結婚式での披露を頼まれており、本人は「結婚式で何度唄ったか分からない程唄っている」と日本テレビ系列「夢2007 おいしい音楽屋台」内で語っている。

藤井フミヤ自身は、1990年に福岡の中学時代の同級生と結婚している!
『TRUE LOVE』に関するエピソード
チェッカーズ時代の1988年に、グループ内のソロ活動の一環としてシングル「Mother's Touch」を発売している。
このことから、『TRUE LOVE』はソロ2枚目と捉えることも出来るが、「Mother's Touch」発売時は本名の藤井郁弥名義での発売であったため、藤井フミヤ名義としては『TRUE LOVE』が初のシングルとなっている。
また、公式にもソロデビューのシングルとして扱われ、一般的にも浸透している。

シングル「Mother's Touch」
90年代後半に人気を博したオークションバラエティ番組「ハンマープライス」で、「結婚披露宴で藤井フミヤが『TRUE LOVE』を歌ってくれる権」を巡り、オークションが白熱したことがある。
この時は結婚式を挙げる予定の女性とイベント会社社長の2人による接戦となった。
しかし、オークショニアの杉本清が「もう譲ってあげられてはいかがですか」と諭したこともあり、女性が落札する結果となった。
また、このオークションは番組始まって以来の100万円超えを記録している(後日、落札者のもとに出向き同曲を弾き語りした)。
合計落札金額【1億3842万7874円】復活して欲しい番組「とんねるずのハンマープライス」 - Middle Edge(ミドルエッジ)
50歳を過ぎた今も、色気とどこか少年ぽさを内包している藤井フミヤ。
弟・尚之との仲の良さも健在のようだ。
また『TRUE LOVE』のような優れたラブソングを世に出して欲しい。これからも藤井フミヤに注目だ。
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