Simply Red

シンプリー・レッド
シンプリー・レッドのメンバーだったドラムスの屋敷豪太が、当時を振り返って「桁違いのロックンロールライフ」だったというような発言をしていましたが、世界的なビッグ・バンドとはそうしたものなのでしょう。
とは言え、想像できない世界ではありますが、シンプリー・レッドは桁違いの成功を収めたバンドであることに間違いはありません。
そのシンプリー・レッドですが、前身はボーカルのミック・ハックネルが中心となって結成したフランティック・エレヴェイターズというバンドで、1984年まで7年間活動しています。

フランティック・エレヴェイターズ
フランティック・エレヴェイターズは活動期間中に地元のインディーズ・レーベルから何枚かレコードをリリースしていますが、現在入手することは困難な状況となっています。

Singles & Interview
Picture Book
シンプリー・レッドとしてのデビュー・シングルは、1985年にリリースされたヴァレンタイン・ブラザーズで有名なソウルのカバー曲「マネーズ・トゥー・タイト」でしたが、これがいきなり世界的な大ヒットとなりました。
更に、フランティック・エレヴェイターズ時代の曲「ホールディング・バック・イヤーズ」をもっとポップにアレンジして再リリースしたところ全米1位をはじめ、デビュー曲の「マネーズ・トゥー・タイト」以上の世界的な大ヒットとなりました。
その「ホールディング・バック・イヤーズ」を含むファーストアルバム「ピクチャー・ブック」は1985年にリリースされ勿論大ヒットを記録しています。
デビュー当時のメンバーは、ミック・ハックネル以下、デイヴィッド・フライマン(ギター)、トニー・バウワーズ(ベース)、フリッツ・マッキンタイア(キーボード)、ティム・ケレット(ブラス)、クリス・ジョイス(ドラムス)です。

ピクチャー・ブック
ソウル・ミュージックへのひたむきな愛情が滲み出る、シンプリー・レッドの記念すべきデビュー・アルバム。80年代のブルー・アイド・ソウルのブームを支えた実力が既に垣間見える。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%94%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89/dp/B0011EULEE/ref=sr_1_5?s=music&ie=UTF8&qid=1486202681&sr=1-5&keywords=%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89++%E3%83%94%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AFAmazon.co.jp: シンプリー・レッド, Fritz Mcintyre, Fryman, Moss, ミック・ハックナル, John Valentine, William Valentine, デヴィッド・バーン : ピクチャー・ブック - ミュージック
A New Flame
1987年にリリースした2枚目のアルバム「メン・アンド・ウィメン」では、ブルー・アイド・ソウルを取り入れ商業的にも音楽の幅を広げることにも成功しました。
そして1989年リリースされた「ニュー・フレイム」は、いわゆる売れ線狙いのアルバムとなっています。
その狙い通り、ハロルド・メルヴィン&ブルーノーツのカバー曲「二人の絆」が2曲目の全米1位をはじめとする大ヒット!この曲は、シンプリー・レッドにとって現時点で最も成功した曲となっています。

ニュー・フレイム
Amazon.co.jp: シンプリー・レッド, J.Sample, Jimmy Cameron, K.Gamble, L.Dozier, L.Huff, Vella Cameron, ミック・ハックナル : ニュー・フレイム - ミュージック
Stars
2年間のインターバルを経て1991年にリリースされた4枚目のアルバム「スターズ」。シンプリー・レッドのアルバムはどれもヒットしているわけですが、商業的にみると現時点で最大の成功作です。
タイトル曲の「スターズ」は映画「赤ちゃんにバンザイ!?」 に使われ、サウンドトラックにも収録されています。
また、本作には日本人ドラマーの屋敷豪太が参加しています。

スターズ
Amazon.co.jp: シンプリー・レッド : スターズ - ミュージック
アルバム「スターズ」から4年のインターバルを経てリリースされたアルバム「ライフ」、更に3年後にリリースされたアルバム「ブルー」、共に全英1位のプラチナ・アルバムとなり90年代もシンプリー・レッドの快進撃は続きました。
その後にリリースされたアルバムもヒットし続けるのですが、2007年にリリースされた10枚目のアルバム「ステイ」を機にミック・ハックネルはバンドの解散を発表します。理由は活動25年で区切りがよく、やりきったということでした。
しかし解散から7年後の2014年には再結成し、結成30周年記念のヨーロッパツアーを行い、2015年にはアルバム「ビッグ・ラヴ」をリリースするという今でも現役バリバリのシンプリー・レッドなのです。